続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

UEFAカップ 準々決勝2ndレグ 結果

 昨日付けのエントリでも書きましたがuefa.comがこのタイミングで無料配信を開始してくれるということで、仕事のことを考えてCLのベスト8のリアルタイム観戦(超早起き)を避けたのに、今日は朝3時40分ぐらいに起きました(馬鹿)
 当然観たのはヘタフェ−バイエルン。結論から言えば、昨日のリバプールアーセナル(CL)以上にサッカーの残酷さ、非情さ、厳しさ、そしてある種の面白さを目の当たりにしたような気がします。あの試合内容でヘタフェが勝ち上がれないなんて、ちょっと信じられないし、信じたくないです。いわずもがな、バイエルンが嫌いとかいう意味ではなくて、純粋に繰り広げたフットボールの質の問題でね。
 普通であれば、6分でチームの中心であるデ・ラ・レーを一発退場で失い、20分にカウンターの主力であるウチェを怪我で失ったダメージを覆せずになすすべなく敗れたって何ら不思議は無かったと思います。けれど、むしろそうなってからの方が全員が同じ方向を向いてシンプルにプレーできていましたし、予想以上に個人技(特にドリブル)がバイエルン守備陣相手に通用していたことで、数的不利である事を全く感じさせない戦いぶりだったと思います。だからこそ、あのコントラの素晴らしいドリブルシュートが勝利に結びつかなかったことが、そして、延長立ち上がりに全てを賭けて、攻めに行って2点を奪ったことが勝利に結びつかなかったことは残念でなりません。
 また、アボンダンシエリのあのファンブルが無ければ…とは私はちょっと言えません。なんでもないボールでしたよ、確かに。数年前のCLでのユベントスブレーメン戦におけるヴィーゼを思い出させるほどの信じられないファンブルでしたよ、確かに。でも、あの時のヴィーゼと同じくそこまではほぼパーフェクトなセービングを見せていましたし、持ち味であるパントキックでいくつものチャンスの起点となっていたことを考えれば、「何やってんだよ!!!」とは口が避けても言えません。バイエルンがそこにつけ入って、そしてドイツ勢らしい力技で追いついたことは評価しなければいけないとは思いますが、この試合の結果が3−3のドローというのは、両チームが見せたパフォーマンスに対する正当なものとはとてもじゃないけど思えません。
 この悲劇の敗退からヘタフェに携わるすべての人が立ち直るのは相当労力のいることだと思いますし時間がかかると思います。けれど、何とかもうひと踏ん張りしてもらって、来週水曜日のコパ・デル・レイ決勝戦を制してもらって、来年もまたこの舞台に帰ってきてくれること期待してやみません。それに、この日ヘタフェが見せた戦いぶりは、先日のCLベスト8でバルサが見せたパフォーマンスより遥かに遥かに高いレベルのものでしたし、相手もシャルケより遥かにレベルの高いバイエルンでしたから、悔しいでしょうけど胸を張って戦って欲しいと思います。今のバレンシアなら、まったく臆することないでしょうしね。


 その他ですが、ゼニトは1stレグでほぼ勝ち上がりを決めていたので特に言うこと無し。バイエルンが今日のようなプレーしか出来ないのであれば、可能性は十分あると思います。レンジャーズ、フィオレンティーナは個人的にはほぼ同じような力を持っているチーム同士という印象で、ホームでどういう結果を残せるか、そして、リーグ戦での状況が大きく影響してくるんじゃないかと思います。そう考えれば、すでに優勝をほぼ決めたレンジャーズが、ミラン、ユーベと来季のCL出場権争いを最後まで繰り広げなければならないフィオよりは若干有利なのかな?とも思います。