代表ウィーク明け、J1再開です。今日の気になるJは、ダブルヘッダーにしてみようかと。
まずは柏-東京V。柏は開幕から耳目を集めるチームの一つ。リカルド ロドリゲス監督が志向するサッカーが即座に浸透。小島、原田、原川、小泉ら新加入選手もしっかりと結果を残していて、既存戦力との融合も◎。
ただ、近2試合は勝ちがなく、勝利を収めた試合でも後半やや息切れする場面があるなど、90分トータルのゲームマネジメントにはまだ課題もあります。選手交代(選手層)含めてどう終盤を作っていくのか、注目したいところです。
東京Vはここまで五分の星。ただ、千田、山田、森田とここまで怪我人過多。選手のやりくりにはやや苦しんでいる印象もあります。それでも綱島、平川、新井と代役の選手たちは存在感を示していて、昨季以上の層の厚さは感じられるところです。
課題は明確に攻撃面。近2試合はともに複数得点を奪えていますが、フットボールラボ集計のシュート数7.8本、ゴール期待値0.723はともにリーグワースト。現状は少ないチャンスをなんとかモノにしている、と言えるでしょうか。総走行距離、スプリント数と言ったトラッキングデータはリーグ上位で、そこにエネルギーを注げている点は評価できるポイントなので、そこを保ちつつ、いかにゴール前でもエネルギーを放てるか、注目です。
続いて多摩川クラシコ。昨季は川崎がホーム、アウェイとも3-0と勝利してのシーズンダブル。FC東京は雪辱を期す1戦となります。
FC東京。課題は明確、ゴールです。ここまで5試合中、4試合が無得点。また、鹿島戦、湘南戦は「決めきれなかった」試合でしたが、前節福岡戦は「そもそも作れなかった」試合。中断期間中のルヴァンカップ、奈良戦も福岡戦に近しい内容。
個人的には、ディエゴ オリヴェイラが去り、「困ったときのロングボール」の使いどころが定まっていない印象。橋本もマスコミの記事を見ると「相手が来た時に背後を狙うのか、近くを狙うのか、少し迷いながらプレーしている」と語っていたようですし、時には大胆な、大きな展開も使えるか、注目です。
川崎はACLエリートと並行してのリーグ戦。それでも長谷部監督らしいといえばらしい、ここまで5試合で3失点。また、フットボールラボ集計のゴール期待値1.326はリーグ4位。攻撃面も悪くありません。
その攻撃面、ゴールの大半がクロスから。しかも、左SBの三浦はすでに4アシスト。SHのマルシーニョとともに、この左サイドは大きなストロングポイントになっています。また、今節は大島がスタメンと予想するメディアもありますが、どちらかと言えば大島も左寄りでプレーすることが多い印象。もし予想通りであれば、ここがホットスポットになりそう。注目です。