続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

スポーツナビ|欧州サッカー|オランダ[エールディビジ]|エールディビジに蔓延するクラブ格差

 書き出しの部分含め1ページ目の中盤までは「そうなのね」という程度ですが、1ページ目終盤〜2ページ目について、ちと思った(どうでもいい?)ことがあったので書き殴ってみようかと。


 まずは1ページ目の最後について。

ヘーレンフェーンフローニンゲン、トゥエンテ、AZはその地域において「1人勝ち」とも言える状況下にある。ヘーレンフェーンを除けば、過去に合併して作られたクラブだ。今季好調のユトレヒトも3つのクラブをひとつにし、ユトレヒト地域のシンボル化に成功した例である。

 ご存知のとおり、今日本における「プロクラブ」は増加傾向にあり、さらにプロを目指すアマチュアクラブ、そうではないアマチュアクラブ含めると、相当数に上る状況になりました。そして、一都道府県、一地域に複数のクラブが存在することも多くなってきました。また、プロクラブの財政状況についても、それなりに厳しいチェック体制を敷いていて、一部を除いては経営が回らないほど赤字になっているクラブはないと認識しています。それにより、一方ではいわゆる「ダービーマッチ」によりクラブ同士のライバル意識の高まりであったり、より「おらが街のクラブは○○だ!△△じゃねぇ!」というファンレベルでの切磋琢磨が生まれるようになりました。ただ、その一方で、複数のクラブがあることで、一都道府県、一地域における(上の引用部分にある)「シンボル化」が図られず、(主に)クラブ経営の面で苦しんでいるクラブも、ないわけではありません(主だった同地域の合併は、「横浜マリノス横浜フリューゲルス=横浜Fマリノス」と「YKK AP+アローズ北陸カターレ富山」ぐらいでしょうかね?)。
 というのを踏まえたうえで、2ページ目にある「FCリンブルフ構想」について。細かい経緯等についてはリンク先をご参照いただきたいんですが、要は「狭い一地域に密集している、経営的にも成績的にも苦しいローダJC、フォルトゥナ・シタルト、MVVの3つのプロクラブを統合し、『地域を象徴するようなサブトップのクラブ』を誕生させたい」という構想で、元名古屋監督のセフ・フェルホーセンが音頭をとって進めている話。すでにクラブ間では合意に達しているようですが、両チームのファン(特にフォルトゥナのファン)の一部がかなりの抵抗を見せており、あと一歩のところで話が詰めきれていない様子です。
 確かにファンからすれば、「歴史あるクラブを潰してなるものか!」とか「何で今まで敵対視していたクラブとくっつかにゃならんのだ!」という不満が出てくるのはしょうがないでしょう(その思いを自分たちによるスポンサー探しや募金活動という目に見える行動に表している点は、相当評価したいところ)。ただ、そうこう言っているうちに他クラブとの差が広がってしまい、「2部やアマチュアクラブへの降格→収入減→更なる戦力低下→更なる収入減→経営破綻」なんてことになると、「応援するクラブそのものが消える」という悲劇的な結末にもなりかねず、いつまでも駄々をこねるように言ってられない状況にもなるわけですよね。


 で、今までのは若干の蛇足で(笑)、ここからが冒頭の「ちと思った(どうでもいい?)こと」になるわけですが、それは、

この「FCリンブルフ構想」を東京に当てはめてみるとどうなるの?

 という点。今はともかく、ふと将来的にそこそこ似通った状況になりそうな気がしたんですよね。そう思った大きな要因が町田ゼルビアの準加盟承認というニュース。もし数年後、町田ゼルビアがJ2へ加入ということになれば、東京都にはプロクラブが3つ生まれることになります。もちろん、東京都にはリンブルフ州とは比べ物にならないほどの人口と経済力があるので比べようもないんですが、少なくとも、小さい食い合いが起こるのは疑いようのないところ。それこそ、ゴシップ的な見方で言えば「○○市(区・村)はどこのチームのフラッグタウンだ」といったような話は言われるでしょうし、中小企業系のスポンサーは分散される可能性だって出てくるでしょう。
 そして、ヴェルディの身売り騒動。某日テレと一部フロントによる乱脈かつ放蕩経営+経済危機により、名門(笑)もいまや中小クラブのひとつに成り下がっているのが現状で、厳しい経営が続いています。また、町田ゼルビアも今はイケイケどんどんの気持ちでテンポよく進んでいますが、どこまで景気よく進めるかは何とも言えないところ。そして、FC東京だって、今は年間集客数3位というファンの支持や、東京ガス新日本石油といった大きいスポンサー(もちろん、その他すべてのスポンサー様も含めて)の貢献により大きな心配はありませんが、一寸先は闇なご時勢、何が起こるかわからないところ。というわけで、あながち「対岸の火事」という話でもない気がします。
 そんなわけで、百万が一3クラブがくっつく「(ネオ)FC東京構想」がふってわいたとしたら、あなたならどうします?選択肢は以下の4つ。

1:素直に合併を認める。(積極的肯定派)
2:「町田はともかくヴェルディと!?…でも、背に腹は代えられないか」と認める。(消極的肯定派)
3:「やっていけないのも分かるけど…何とか頑張ってほしい」と認めない(消極的否定派)
4:「町田はともかくヴェルディと!?フ ザ ケ ン ナ!!!」と認めない(積極的否定派)

 うーん、もちろんこれからますます発展していく(であろう)FC東京がある限り、こういうことにならないと信じてますし、未来ある町田ゼルビアを応援する方に大変失礼な話ですし、「こんな後ろ向きなこと考えている暇があったら、murataさんのように前年の回顧であったり、NFBDさんのように今年の展望を考えろや!」とお叱りを受けることを承知で、FC東京ファン、ヴェルディファン、町田ゼルビアファン、それぞれに聞いてみたいなぁ、などと思った次第です。きっと、9割以上が「4」と答えるでしょうねぇ。だって、自分もそうだもん(爆)


 …長々書いたけど、やっぱりどうでもいいことだな(苦笑)。