続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

2023年 J1第3節「ぐうの音も出ず」

 難しいコンディションの中勝ち点1を拾った第2節柏戦。続けてのアウェイとなる京都戦で、この勝ち点1を価値あるものにするため、目指すは勝利です。

 

 前節のエントリ(https://re-donald.hatenablog.com/entry/2023/03/03/200211)で、京都戦のポイントに「サイドでの1対1で負けない」「パトリックを中心とした攻撃陣に負けない」「相手のプレスに屈しないorいなす」の3点を挙げました。が、終わってみればこの3点すべてで京都に屈した試合となってしまいました。

 「サイドでの1対1」は、東京の攻撃では白井と佐藤にガッチリ潰され、かたや東京の守備では山田と木下に苦しめられました。特に白井の当たり負けない守備、そして木下の硬軟織り交ぜたプレーは、敵ながらあっぱれの一言。試合が終わってから横浜FCユース時代に「木下ってすげぇな」と思った試合があったことを思い出しましたが、「パトリックを中心とした攻撃陣に負けない」というポイントについても、木下を起用したチョウ・キジェ監督、そして期待に応えた木下自身に完敗の一言です。

 まあ、ここは仕方ないというか、ある程度心を許せる部分もありますが、「相手のプレスに屈しないorいなす」について、ついぞ最後まで(この試合の中では)無為無策に終わってしまったのは看過できないところ。

 特に気になったのは、相手の矢印の強さを削ぐ、あるいは方向をズラすためのポジション取りが見られなかったこと。特に前半の20分頃まではリズムが生まれませんでしたが、ボールホルダーに対して最低2つ、できれば3つパスコースを作ってあげるように周りが動いてほしいなか、ボールホルダー以外もあるい程度食いつかれたこともあってか、自由なスペースを多くの選手が見つけられず、結果難しいパスを奪われる、狙われるという流れの連続でした。

 まあ、ここは昨季後半から継続する課題。開幕の浦和戦でも、浦和が自らプレスの強度を落としたことで助かったところはあったわけで。アルベル監督は「現在のチームは、中央やライン間でプレーするのが得意な選手が複数離脱しています」と語り、それは事実だと思いますが、今はいる選手で解決するしかないわけで。

 

 

 というところで、次節横浜FC戦に向けて。週中にルヴァンカップがあり、両チームともどう調整し、どうスタメンをチョイスしてくるか読みづらいところはありますが、今オフに大きな選手の入れ替えを施した横浜FCが、未だ最適解を探っている最中であることは間違いなく。そして、その最中にあって、守備陣が少し不安定であることも見て取れます。

 前節の鹿島戦を振り返り、横浜FCの四方田監督は「球際のところを中盤の奪い合いでなかなか勝てなかったり、相手の力のあるFWの選手に前線でタメを作られてしまったり、ビルドアップで相手のプレッシャーをはがしていけなかった」と振り返っていましたが、これは東京も全く一緒。週中の結果によっては、小さくないプレッシャーがチームにのしかかって迎えることも想定される中、少なくとも立ち上がりの15分は戦術云々ではなく、強いメンタリティを見せる必要があるでしょう。使い古された表現ですが、どちらが「頭は冷静に、心は熱く」戦えるか。願わくば、その戦いに負けないことを。

 

 最後に、簡易採点&一言を。採点は点数ではなく「◎>○>△>×」で表しています。

GK ヤクブ スウォヴィク ○
 失点シーンはノーチャンス。前半22分のセービングは真骨頂だった。

 

DF 長友 佑都 △
 らしい守備は何度か見せたが、仲川を助けるような働きは見せられず。

 

DF 木本 恭生 △
 中長距離のボールに精度出せず、守備でも木下に苦しんだ。もっとできるはず。

 

DF 森重 真人 △
 満を持しての自身開幕戦だったが、動きにキレなく。視野も広くはなかった。

 

DF バングーナガンデ 佳史扶 ○
 京都のガツガツに負けないガッツガッツ。ここからは精度を求めたい(特にプレイスキック)。

 

MF 小泉 慶 ○
 すでに、中盤に欠かせない存在。怪我だけはご勘弁。

 

MF 東 慶悟 ×
 残念ながら、アンカーとしては3試合とも落第点。PK献上も不用意。アンカーとしてどこまで我慢する、アルベル?

 

MF 塚川 孝輝 △
 過去2試合よりはらしさが見られた。けど、もっとボールに関わってほしい。

 

FW 仲川 輝人 △
 裏抜けやカウンターでオッと思わせるも、怪我を考慮してかまだフルスロットルではない。

 

FW ディエゴ オリヴェイラ ○
 なかなかボールが来ないなか、集中力を切らさずゴールに矢印は向いていた。

 

FW アダイウトン △
 白井の強気な守備に苦しめられた。早々の交代もやむなし。

 

FW 俵積田 晃太 ○
 知人の誰かが言ってた気がするけど、忍者みたいにススーっと進むドリブルは見ごたえあり。

 

FW ペロッチ △

 本人・ベンチどちらが悪いか分からないが、役割が見えず、中途半端に終わった。

 

MF 寺山 翼 ○
 中盤を締めるために投入。この日できることはやっていた。

 

FW 荒井 悠汰 △
 俵積田とは異なるドリブラーとしてのアピールはできていた。

 

監督 アルベル △
 怪我人等は同情するが、それでも融通できるところはあるはず。