続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

Néstor Omar Píccoliに捧ぐ

 世はゴールデンウィーク。様々なスポーツが催され、Jリーグもご他聞に漏れないわけですが、ルヴァンカップ出場チームは目下、3月31日・4月1日のJリーグ第5節から続く15連戦の真っ只中(ACLグループリーグで敗退した某3チームは5/9にゲームなし。羨ましい…のか?)。

 で、昨日こんなフリが飛んできまして。

  相変わらずこのお方は無茶おっしゃる…と思いながら、今日はもともと一日引きこもるつもりで、かつちょっと興味が出たので、手作業でセコセコ集計してみました。以降、表がなが~く続きますのでお気をつけください。また、表がちょっと見た目荒くなってしまう点もご容赦を。

 

 これより、現在の順位に沿ってJ1全チームの表を貼っていきます。

 表は、J1第5節~第12節まで、その間のルヴァンカップGL第3,4節及びACLGL第5,6節の計10試合においてスタメン起用された選手を一気に羅列。

 そして、「前の試合から何人スタメンを変更したか?」及び「ピッコリ度(当該試合のスタメン11人中、何人が前節から替わっているかをパーセント表記したもの。エルゴラッソ様より拝借)」をそれぞれ補記してあります。

 また、これはあくまでも個人的な考えですが、「4連戦以上になると、体力的にしんどいんじゃない?」というものがありまして。そんなわけで、4戦以上続けてスタメン起用された選手を色付けしてあります。色分けは、起点が前半にあるか後半にあるかだけで、深い意味はありません。また、ゴールキーパーは色付けしていません。

 それでは、ずずずい~っと。

 

 

1位 広島

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 ルヴァンカップで2試合ともピッコリ度100%。よって、4連戦以上は後半に固まっていますね。リーグ戦において4バックがほぼ不動である点が守備連携の向上、失点減につながっていると見るのが妥当でしょうか。

 

2位 東京

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 ルヴァンはほぼ総替え。しかし、主力の連戦過多はやや顕著で、特に室屋は4連戦×2。だけど、昨日の神戸戦も最後まで動けていて、地のスタミナ・フィジカルの強さを感じさせます。ただ、やっぱり替えが効かない選手がやや多いかなぁ。

 

3位 札幌

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 ルヴァンできっちりピッコリ型なので、連戦は後半に。それでも、リーグ戦負けなしが続く中、第12節で前線3枚をまとめてターンオーバーするなど、ペトロヴィッチ監督は連戦をしっかりと意識した選手起用できている印象。好循環なのは間違いないですね。

 

4位 川崎

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 ACL組。ですが、第5節の時点でグループリーグ突破の可能性がだいぶ低くなってしまっていたため、割ときっちりターンオーバー。第6節はピッコリ度100%。その分、目下のリーグ5連戦はほぼメンバー固定で、恐らく次節の多摩川クラシコも第12節のメンバーとほぼ一緒なはず。吉と出るか凶と出るか(それは東京にも言えた話だけど)。

 

5位 C大阪

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 ACL組。ですが、突破の目もあった第6節でピッコリ度90%超え。第9節が大阪ダービーだったことを踏まえれば、100%否定はできませんが、批判の声の方が多かったでしょうか。

 ただ、冷静に見れば少なくても前節から3人は常に替えていて、相対的に見れば一番ターンオーバーを用いているのがC大阪ユン・ジョンファン監督は、相当上手くやりくりしていると思いますよ。

 

6位 磐田

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 広島同様、ルヴァンカップの2戦はともにピッコリ度100%。折り返しのリーグ戦も広島と全く同じで、目下のリーグ5連戦でメンバー固定気味なのも広島と酷似。で、第8節からの5試合は3勝1分け1敗。昨年の上位躍進と、状況は似てきたような印象も受けます。

 

7位 柏

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 ACL組。第5節までは可能性があったので、前半戦に連闘組が多く見られます。第6節はもう消化試合だったのでかなりターンオーバーしましたが、目下の5連戦も起用選手は絞り気味。最後まで息がもつか。

 

8位 神戸

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 ルヴァンカップにおけるピッコリ度は100%ですが、リーグ戦においてもメンバーコロコロで、連闘組はわずか3人だけ。ターンオーバーできているというよりは、様々な事情でメンバーが固まりきらないと見たほうが正しいと私は感じていますが、どうでしょうか?

 

9位 仙台

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 序盤躍進を見せた仙台。ルヴァンカップでのピッコリ度が高く、3バックと4バックを併用するチームなのでリーグ戦におけるピッコリ度も高めですが、このところは結果が出ず。要因は様々でしょうけど、私はGKなのかなと。ご覧のとおり、きれいに毎試合違っています。渡邊監督の意図は測りかねますが、これはやりすぎでは?

 

10位 清水

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 ルヴァンカップ絡みのピッコリ度は高いですが、リーグ戦→リーグ戦ではあまりターンオーバーしていませんね。今後も大きな崩れはないけれど、プラスアルファもそこまで期待できないと見るか、固定が連携向上などに繋がり、成績向上に繋がるか。

 

11位 浦和

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 監督交替はありましたが、ピッコリ度は割りとベーシックな印象。チームとしては森脇、武富、マルティノス、李、ナバウトあたりがもっと絡んできてほしいのかもしれませんが、今後オリヴェイラ監督がどうマネジメントしていくか。注目です。

 

12位 湘南

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 連戦の前半はあれやこれやな選手起用が見られましたが、連戦の後半はやや落ち着いてきた印象。もちろん、運動量を求められるプレースタイルであるため、今後も一定のターンオーバーは用いていくんでしょうけど、核となる選手は表の通り明確になってきましたし、上手くいくんじゃないかなぁとぼんやり思ったり。

 

13位 鹿島

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 ACL組。唯一のベスト16進出は心の底から賞賛したいですが、その分ターンオーバーは仕切れない部分もあり、三竿(健)、鈴木は8連闘と厳しい戦い。怪我人の多さも層の厚さを削られる要因となっており、リーグ戦では結果もついて来ない現状を多いわ監督がどう打破するのか。

 

14位 長崎

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 まあ、ベタなピッコリ度合い。うまく15,6人でリーグ戦を回しながら、ルヴァンカップでは90%以上のピッコリ度を出し、層の上積みを試みる。昇格1年目で、序盤なかなか勝ち星に恵まれなかったなかでブレずにここまでやってきた高木監督のマネジメントは、素晴らしいの一言。個人的には、徳永、高杉の両ベテランに4連闘を強いてないのも好印象。

 

15位 G大阪

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 ルヴァンカップ第4節を除けば、最もターンオーバーせずにスモールグループで戦っているのがG大阪。なかなか勝ち点を伸ばせない中、クルピ監督は我慢を強いられましたが、ようやくここに来て結果も出てきました。今後も8,9人はビシッと決めつつ、残りの1,2人を相手やコンディションによってターンオーバーするやり方になるのでしょう。これはこれで、分かりやすい。

 

16位 横浜

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 Jでは異彩を放つプレースタイルで一部の注目を買っている横浜。選手起用面では、ややターンオーバー寄りでしょうか。ただ、そうは言っても個人的には「人を選ぶ」スタイルだと見ているので、いささか落ち着いてくるというとか、もう少しスモールグループになっていくのでは?と推察しますが、果たして。

 

17位 鳥栖

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 ルヴァンカップでは大きくメンバーを変えていますが、リーグ戦に限ればかなりメンバー固定気味。これはもうひとえに、選手層の問題でしょう。フィッカデンティ監督的には「結果は出ないけど、入れ替えるべきメンバーも手厚くない」と思っているはずで、かなり苦心しているはず。今後も大きく流れは変わらないでしょう、

 

18位 名古屋

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 その感性のみならず、選手起用でも独特さを発揮しているのが風間監督。ご覧のとおり、菅原、櫛引はなんと10連闘。秋山も7連闘(色塗り忘れているところあります(汗))、宮原も5連闘&4連闘と、主に後ろの選手はかなりの酷使っぷりです。だから失点多いんだ!って話には繋がらないと思いますが、今後どうなっていくのか、ある意味注目です。

 

 

 さて、各チームの割合を2つ、ランク付けしました。

f:id:re-donald:20180503165523j:plain 表1

f:id:re-donald:20180503165607j:plain 表2

 表1はピッコリ度の平均ランキング。ルヴァンカップの総替え等々があるので数値は軒並み高めですが、リーグ平均が51.4%なので、鳥栖以下の6チームが「ターンオーバーしていない」と評することはできるでしょう。ACLで際まで頑張った鹿島、柏はそうだよね~となりますが、残り4チームで東京だけが突出していい順位である点をどう見るか。

 表2はもう少し絞って、リーグ第9節を基準とし、目下のリーグのみ4連戦に絞ったピッコリ度の平均ランキング及び勝敗。リーグ平均は22.6%。8位タイのところで線引きすると、相対的に見ればピッコリ度高めなチームが勝ち点を伸ばせていないと読み取れます。言い換えればやはり、「Winning TEAM,Never Change」なのでしょうか。

 

 リーグ5連戦のファイナル、土曜日の第13節に目を移すと、札幌-G大阪、柏-磐田、川崎ー東京、鳥栖-清水と、表2におけるピッコリ度20%を切る=この連戦中ターンオーバーをあまりしていないチーム8チームが、図ったかのように見事にマッチングされています。

 この8チームが、第12節からどれだけメンバーをいじらないで来るのか?そして、ピッコリ度が低いチームの方が勝つのか?土曜日は、試合前からちょっとこの目線で楽しんでみるのもアリかと思います。