続々々・メガネのつぶやき

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17年Jリーグ観た記 其の16 J3 北九州-C大阪23

 余裕があれば、J3も見ますよ!ということで、J3での、新スタジアムでの初勝利を目指す北九州がC大阪23を迎えた一戦。余談だが、カメラ位置が非常にいい塩梅で、見やすい試合だった。

 

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短評

 互いにコンパクトにすることを強く意識した立ち上がりで、中盤の選手を経由するショートパス中心の攻撃はほぼ引っかかる展開。こうなると長いボールやセカンドボール争いでどちらが上回れるか、という勝負になるが、これもお互い譲らず。

 それでも北九州はサイドからのクロスを受ける際に中のマークが少しずれる、C大阪23はファーストプレスをかいくぐられたあとのライン裏のケアが弱い、という守備陣の一瞬の隙を突いて互いに決定機を得るが、北九州は小松、C大阪23は沖野のシュートがクロスバーに弾かれるなど、ネットは揺れず。全体的には五分の内容で前半を終えた。

 後半、入りが良かったのはC大阪23。やはり、北九州はサイドからのクロスに対する守備が甘く、後半開始10分で2度岸本が決定機を得るが、いずれも山岸が好セーブで阻むと60分、内藤からの素晴らしいスルーパスを受けた小谷がエリア内に侵入し、迷わずシュート。これはキム・ジンヒョンが弾いたが、こぼれ球に池元が詰めて押し込み、北九州が先制する。

 その後、C大阪23は徐々にスタミナ、パワーが落ち始め、五分の競り合いでファウル、カードになる場面が増える。対する北九州はプレスの弱まりを受けてボールを回せるようになり、75分を過ぎる頃には完全に北九州が主導権を握る。C大阪23は致し方ないが選手交代でパワーを出せる状況に無く、試合はこのまま終了。北九州が嬉しい慎ホームスタジアム初勝利を飾った。

 

MVP:小谷 健悟(北九州)

 前半は左サイドの茂、浦田コンビにボールが集まることが多く、右サイドは単発気味だったが、シュートチャンスの1つ前にはしっかり絡めていた。

 後半に入ると足下でボールを受ける回数が増え、ボールタッチが増えたことでより積極的にボールに絡めるようになり、60分には素晴らしいフリーランとシュートでゴールに貢献。守備でも穴を開けず、80分に交代するまで印象に残るパフォーマンスを見せた。

 

MWP:岸本 武流(C大阪23)

 ここまで2試合で3ゴール。ともに勝ちに繋がっていないが、昨季が18試合6ゴールだったことを考えれば、上々のシーズンインと言えよう。

 この試合も、見事なマークの外し方を見せ、前後半1度ずつ超がつく決定機を迎えたが、ともにネットを揺らせず。このいずれかが決まっていれば、試合展開を考えれば勝利が近づいたと言えるし、得意ではないと分かっているが、ポストプレーや組み立てに関わる部分での働きぶりはまだまだ。これからきっと伸びてくる選手だと思っている期待も込めて、この日は決め切れなかったことへの評価がこれ、ということで。