続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

合言葉は…

 12/6の横浜FM戦をもって、トップチームの今季公式戦は終了しました。最後はなんだか締まらない印象もありましたが(苦笑)、個人的には非常に楽しめた1年だったなと思っています。振り返りは…年内に書けたらいいなぁ。


 さて、本日はU−18について。U−18も去る日曜日、対浦和レッズユース戦をもって、今季のプリンスリーグ関東全日程を消化しました。結果は9勝4分5敗、勝ち点31の2位。第11節までは8勝1分2敗と首位をひた走るも、そこからの7試合が1勝3分3敗と失速しての2位だったため、多少の無念さは残りますが、それでも6位に終わった前年と比較すれば、よくやったと言っていいのではないかと思います。
 また、年初の新人戦で優勝を果たし、そこで得た、天皇杯出場権を賭けた東京都サッカートーナメントでは、惜しくも決勝で横河武蔵野FCに敗れはしたものの、大学・社会人チームを相手に準優勝と大健闘。夏のクラブユース選手権では、決勝トーナメント突入後、PK、PK、抽選(雷雨による試合一の時中断を挟みながら、1−1でフルタイム→荒天時の規定により延長戦やらずに抽選って流れ)というとんでもない激戦を勝ち抜いて、09年以来となる決勝へ進出。こちらも、惜しくも三菱養和SCユースに屈したものの、価値ある準優勝を手にしました。
 さらに、主に下級生を中心にして戦った高円宮杯U−18サッカーリーグ東京3部(通称「T3リーグ」)では、7勝1分1敗、勝ち点22でAブロック首位に立ち、Bブロック首位の早稲田実業高校との優勝決定戦も2−1で勝利を収め、見事来年の東京2部(T2リーグ)昇格を決めてみせました。このように、トータルで見れば、今季のFC東京U−18は「Good」の評価を与えていいシーズンだったと思います。


 しかし、まだU−18の戦いは終わっていません。むしろ、ここからが大一番、クライマックスと言える、2つのコンペティションが待ち構えています。
 1つ目がプレミアリーグ参入戦。今季東京U−18が戦ったプリンスリーグ関東は、あえて平たく言うと、現在のU−18世代の全国2部リーグに相当するカテゴリーで、頂点にはプレミアリーグEAST&WESTがあります。当然、プレミアリーグと各地域のプリンスリーグ間では昇降格制度があり、毎年EAST、WESTそれぞれの下位2チーム(=全10チームなので9位と10位)が翌年度、属する地域のプリンスリーグに降格。その4つの昇格枠をめぐって、各地域のプリンスリーグを勝ち抜いた計16チームが火花を散らして戦うのがプレミアリーグ参入戦です。
 プレミアリーグが始まった2011年、東京U−18はここを戦いの舞台としていました。しかし、9位に終わりあえなく降格。その後、2012年は「プリンスリーグ首位」のみが参入戦の切符を手に入れることが出来るという厳しいレギュレーションの中、惜しくも2位に終わって切符を逃し、2013年は現行の「計16チーム(関東は3枠)による形式となるも、前述の通り6位で終戦。そして、今年2位で参入戦の切符をゲット。実に、3年かかってようやく再びプレミアリーグに手が届くところまでやってきたことになるんです。
 昇格の条件は、至ってシンプルに「2連勝すること」。16チームがこちらのとおりトーナメント表を形成し(PDFなので御注意を)、2つ勝てば昇格となります。まず今週の土曜日、12/13に東京U−18と対峙するのは徳島市立高校。もちろん、どんなチームなのかは見たことがないので分かりませんが、夏のクラ戦で大いに苦しめられた愛媛FCユースを抑えて優勝を決め、冬の全国高校サッカー選手権にも徳島県代表として出場するわけですから、当然一筋縄にはいかないでしょう。
 そこで仮に勝てば、次は清水桜ヶ丘高校−瀬戸内高校の勝者と12/15に対決。清水桜ヶ丘高校は、ご存知清水商業高校と庵原高校が合併してできた高校。冬の全国高校サッカー選手権は静岡県大会ベスト8に終わりましたが、並み居る強豪校&磐田ユースで形成されるプリンスリーグ東海を12勝3分3敗の首位で終えた力は、間違いなく全国トップレベルでしょう。一方の瀬戸内高校も、冬の全国高校サッカー選手権は静岡県大会ベスト8に終わりましたが、プリンスリーグ中国では作陽高校、広島皆実高校、広島観音高校を抑えて3位に入り、2年連続の参入戦進出。昨年は1回戦で京都橘高校に敗れており、雪辱を期す気持ちは高まっているでしょうし、地元という点も怖いかなと。いずれにせよ、どこが相手であろうと、繰り返しになりますが目指すのは「2連勝」。広島の地で、トップカテゴリーに舞い戻れるのか、ぜひとも注目していただければと思います。


 その翌週に控えるのが、Jリーグユース選手権大会(通称「Jユースカップ」)プレミアリーグプリンスリーグが、クラブユース、高体連ない交ぜにした通年リーグのトップカテゴリーであるのに対して、夏のクラ戦、冬のJユースカップは、その名のとおり「クラブユース」の頂点を決める戦いとなります。
 10月から始まった戦いにおいて、東京U−18は予選リーグで浦和ユース(1−0)、水戸ユース(4−0)、大宮ユース(4−0)を見事3タテ。決勝トーナメントに入っても2回戦、横河武蔵野FCユースを2−0、大分ユースを1−0で下して見事ベスト4進出を果たしました。迎える、12/20の相手は、G大阪ユース。プレミアリーグWESTでは僅差で2位に終わりましたが、すでに来季トップチームへ4人昇格することが発表され(GK林 瑞輝、MF嫁阪 翔太、妹尾 直哉、FW平尾 壮)、得点ランク2位(14ゴール)のFW高木 彰人を中心に、リーグ最多の47得点(18試合)を叩き出すなど攻撃に破壊力のあるチーム。個人的には、昨年行われた東京国体の大阪府代表としてプレーしていたDF初瀬 亮、MF市丸 瑞希、FW小田垣 旋あたりがもし出てきたら、(その成長ぶりを確かめたい点もありつつ)怖いかなと。
 そこで仮に勝てば、12/23に行われる決勝の相手は清水ユース対鹿島ユースの勝者となります。両チームともプレミアリーグEASTを戦いの舞台とし、それぞれ順位は2位、3位と上位で終えました。清水ユースは、シーズン途中に大榎監督をトップに持っていかれ、(結果的にトップデビューを果たした)DF水谷 拓磨がシーズン途中にチームを離れ、世代別代表にも選ばれ来季のトップ昇格が内定している絶対的エースFW北川 航也も怪我で満足にプレーできない中での2位ですから、相当なチーム力があると見ていいはず。鹿島ユースも過去2年は7位、8位とギリギリ残留し、今季から監督が代わって(キッカ→熊谷浩二)どうなるかと見ていましたが、(良くも悪くも)「鹿島らしい」サッカーは変わらないという評判の中で成績は上げたわけですから、より勝負強くなったと見るべきでしょう。
 このJユースカップ、東京U−18は06〜10年まで、5年連続ベスト4以上という成績を残していますが(優勝2回、準優勝2回、ベスト4 1回)、ベスト4に進んだのは10年以来4年ぶり。いるべき場所に戻ってきた、というのはいささかおこがましい表現かもしれませんし、メンバーが毎年違うわけですからこういう言い方は相応しくないかもしれませんが、それでもあえて、「冬の一発勝負はお手の物!」ぐらいの気持ちで個人的にはこの決戦の日を待ちたい、そう思っています。


 そんな「師走の大戦」*1に向かう選手たちに、なにか合言葉というか、スローガン的なものを送れないか?と実はコソコソ考えていました。そして、数日考えてひねり出たものは「ファイナルフォー」でした。
 この言葉には、2つの思いが込められています。1つが「FINAL 4」。これはもうシンプルに、文字通り、今季の東京U−18の選手たちが戦うのは2試合じゃない、3試合でもない、4試合なんだ、という思い。4試合戦って、どんな結果が得られているかは分かりません。2つの大きなものを手にしているかもしれませんし、その反対かもしれません。ただ、全てが決勝戦とも言える「シビれる一発勝負」を4度戦うことの意義、経験値は、なかなかに得難いものになるはず。それをぜひ、選手達には体感してほしい、得てほしい、そう思っています。
 もう1つが「Final For…」。これは特に3年生に強く送りたいんですけど、横河武蔵野FCジュニアユースから加入した長澤は3年間、その他の3年生はU−15時代から6年間、青赤のユニフォームを身にまとい、FC東京の名を背負って戦ってきました。ここまでやってこられたのは、まずはもちろん、選手たち自身の不断の努力があったからこそ。ただ、その一方で、自分一人ではここまで歩んでこられなかったはず。時には励まされ、時には叱咤され、時には喜びを向けられ、時には厳しい言葉も投げつけられ。本当にいろんな形で、いろんな方に背中を押してもらったからこそ、ここまでやってこられたと感じる部分は絶対にあるはず。そんな周りの方々に対して、君たち自身の集大成=Finalを見せつけてみやがれ!という思いを込めました。「For」の後ろに誰を置くか、それはなんだっていいです。FriendでもFamilyでも、TeammateでもCoachでも、StaffでもSupporterでも、なんならGirlfriendだっていい。これらのうちの1つでも2つでも、何なら全部だっていい。「いーや、俺は一人でやってきたんだよ」ってニヒルに決めたかったら、Myselfだってありでしょう(いや、ダメかw)。とにかく、お世話になった「誰か」のために、最後の最後まで燃やし尽くして、たぎってほしいと願うばかりです。

*1:語感的に「しわすのおおいくさ」って読んでください(どうでもいい)