続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

今更ながら、無知を恥じながら その2

 昨日付けのその1に続いて、その2です。なんとなく長くなりすぎた感もあったので分けました。引き続き紹介は背番号順で、オフィシャルでの選手紹介ともかぶるところはありますが、合わせてお読みいただければこれ幸い。6月は代表月間でトップチームの試合がありませんけど、ユースは絶賛モリモリ試合してますので、ぜひとも観に行ってやってください。


20 DF 高田 誠也
 T3リーグでは不動のCBとして活躍しているのが高田。と言っておきながら、個人的には「ボランチ高田」を夢見ていますがそれはそれとして、非常にスマートなプレーをするなぁというのが第一印象で、無理やりトップチームの誰かになぞらえるならば高橋秀人タイプ(だからボランチで、というのもあります)。俺が人に、というよりは周りを動かしておいてカバーするクレバーさが持ち味で、カバーリングの早さや的確さも見応えがあります。であるが故に、際の部分で割とあっさり屈してしまうことがままあり、そこを改善していかないとAチームは遠い場所になってしまいますが、ビルドアップ時の落ち着きは大西や柳澤と互角かそれ以上。輪笠のバックアッパーとして、どうよ?(やっぱりボランチかよ


21 GK 石原 翼
 現在のセカンドGKで、出場機会を虎視眈々と狙うのが石原。同期の伊東がどちらかといえばスラッとした体形なのに対し、彼はガッチリ系という印象。足下の技術やフィードの精度などは伊東に譲る部分がありますが、その身体能力や反応の速さだけなら伊東を上回るものがあり、いつ彼に出番が訪れても全く驚きません。大野も戻ってくれば、さらに競争は厳しくなりますが、志を高く持って日々精進してほしいです。


22 MF 渡辺 龍
 龍と書いて「リョウ」と読む渡辺。お間違えなきよう。オフィシャルには「スピードに乗ったキレのあるドリブル突破で攻撃を活性化」とありますが、個人的にはシュート能力の高さに光るものを感じていて。167cmと小柄で、全体的に力強いとまでは言えませんが、芯を食うのが上手いのか、膝下の振りが早いのか、程よく力が抜けた体勢から放たれるボールの軌道は、チームでも随一のインパクト。どうしても守備のところで苦しくなる部分は否めませんが、試合の心拍数が上がった中で、あるいはアンダープレッシャー時にこのシュートスキルを如何なく発揮できるようになれば、今年に関してはスーパーサブとして楽しみな選手の一人だと思っています。


23 FW 山口 智司
 2年生のこの時期ですでに180cmオーバーと体格に恵まれているのが山口。FW登録ですが、T3リーグではチーム事情もあってCBとしてプレー中。当然、コンバートされて間もないので身体の向きとかステップの踏み方とか、チャレンジなのかカバーなのかの判断力など向上していかなければならない要素はたくさんありますが、対人の強さは十分通用するレベル。最終的にCBに落ち着くのか、FWに戻るのかは分かりませんが、杉本健勇C大阪)なんかはユース時代もそんな境遇で成長できたわけで。彼もこれを一つのチャンスだと思って、いろいろと吸収していってほしいと思います。


24 FW 大熊 健太
 ん?大熊?もしかして…と思われた方。そうです、大熊清TDの御子息です。U−15時代は誰よりもどこが本職だか分からないぐらい、ボランチより前ならどこでも起用されていた記憶があり、T3リーグでもFWでスタートするけど気がついたらサイドやボランチにいて、良いのか悪いのか「浮遊してるねぇ」と言われること多数。確かに、決して手を抜いたり気を抜いたりしているわけではないのに、なぜか流れの中に埋没してしまう悪い癖はあります。だけど、ストライドの大きい走りやバシッとはまるトラップから、気がついたら決定的な仕事をしている面白い部分もあり、インザーギ的な香りを感じてしまうのは私だけでしょうか?…ハイ、言い過ぎました(笑) でも、点だけを取るスペシャリストに育ててみたいなぁ。


25 MF 南 大輔
 群馬の名門、クマガヤSCから加入してきた南。これぞレフティーの性というほど左足でのプレーにこだわり、右足で蹴ったシーンはほとんど見たことがないほど。いくらなんでもそこで左足はやりすぎだろ〜と思うシーンもありますが、それを補って余りある左足の精度があるのも事実で、1年生ながらT3リーグではなくプリンスリーグのベンチに入り、5試合中3試合で途中起用されています。オープンな展開にドタバタしたり、ややボールを持ちすぎる嫌いはあったりしますが、今はとにかくAチームでの経験を積めていることが全て。試合の中の全てのプレーを血肉にしていってほしいです。


26 MF 渡辺 卓
 これまたレフティーで、どこか職人気質を感じさせるのが渡辺卓(すぐる)。派手なことは全くと言っていいほどしませんが、自分の領分は漏れなくきっちりこなすタイプで、出してほしいところに出せる、あるいは食い止めてほしいところで食い止めてくれる信頼感はなかなかのもの。175cm、59kgという細身はこれから時間をかけて分厚くしていけば良く、まずはこのままT3リーグで経験を積みながら結果を残してアピールしていきたいところです。


27 FW 西元 類
 T3リーグ4試合5得点とチームトップスコアラーなのが西元。シュート時の落ち着きやセレクションの豊富さはなかなかに見どころがあって、出す側とすればいてほしいところにきっちりポジションを取ってくれるタイプ。T3リーグでは大熊とコンビを組むことが多いですが、いつの間にかそこにいる大熊と、そこにいるべき流れを自分で作れる西元、という区分けができるのかなと。相手を背負った時のプレーに幅が出て、さらに自分の流れを自分で作れるようになれば、より怖い選手になれると思います。


28 DF 渡辺 拓也
 プロフィールの写真から、人の良さが滲み出ている渡辺拓也。公式戦での出番はまだなく、T3リーグでもコンバートされた山口にポジションを取られていることに悔しさはあるでしょうけど、山口にはなくて自分にはある良さ、それこそオフィシャルにあるようなフィードやラインコントロールを伸ばすよう努力し、監督・コーチ陣にコツコツアピールして出場機会が得られる日を待っています。
(後日注:どうやらプレミアリーグに登録されているため、T3リーグには出られないようです)


29 MF 阿部 柊斗
 サイドならどこでも器用にこなせるのが阿部。T3リーグではここまでSB、SHともに2試合ずつプレーしていますが、むさし出身らしい足下の技術を武器に、SBならビルドアップで、SHなら攻撃のスイッチとしてパスを振り分けられますし、ゴールへの意識も高くここまで2得点と攻撃面での活躍が目立ちます。守備では上級生相手に体格やスピードで気圧されるシーンがありますが、しかし試合中に相手の特長を上手くつかみ、後半には伍して戦えるようになる順応の早さはセンスを感じさせます。


30 GK 松嶋 克哉
 プロフィール上、38人中最長身なのが松嶋。1つしかポジションのないGKが5人いて、実戦形式で彼のプレーを見たことはまだありませんが、U−15時代に1、2度見た印象では、その高さは絶対的な武器にできるのかなと。何のきっかけで大化けするのがわからないのがこの年代の選手ですから、出番が来るのを信じてやり続けるだけでしょう。


31 GK 山口 康平
 前橋FCから加入した山口。まだ1度しか見ていませんが、とにかくいい声を出せる選手。戦術的にどう動けばいいかという目線は的確ですし、メンタル面からのアプローチも1年生とは思えないぐらいしっかりしています。毎試合失点は喫していますが、本分であるセービングも恵まれた体格を武器にまずまずの安定感があり、これから飛び出しの判断や俊敏性を磨いていけば、かなり楽しみのある選手という印象を受けています。


32 FW 佐藤 亮
 このところ、自分の中で存在感が高まっているのが佐藤。八千代とのB戦、T3リーグの2試合しか見ていないんですが、ボランチで捌かせてもよし、2列目でアタックさせてもよし、(登録上本職の)FWに置いて攻撃に専念させてもよしという万能な選手。守備もきっちりこなしてくれて、スタミナ面もまずまず。このまましばらくT3リーグで腕を磨いていけば、Aチーム合流もそう遠くない話かなと。


33 MF 城ヶ瀧 友輝
 層の厚い中盤センターで切磋琢磨しているのが城ヶ瀧。U−15時代から年齢ごまかしてない?と茶々を入れたくなるほど冷静かつ大人なプレーができる選手で、CBの間に引いてビルドアップの起点になったかと思えば、中盤で相手を上手く外して最終ラインからボールを引き出すこともでき、受けた後も1度のルックアップですぐに状況を認識して、適切な展開に持っていける賢さも見せます。T3リーグで起用されていない理由は分かりませんが(怪我だったそうです)、できる限り実戦で磨いてあげたい選手だと思っています。


34 FW 菱山 晃稔
 岸が現在のスピードスターならば、ネクストスピードスターは間違いなく彼!と言えるのが菱山。「速い」にもいろいろ種類がありますが、初速(最初の2、3歩)で相手を置き去りにできる選手なんてそういるわけではなく、守備の寄せでもその速さは大きな武器となっていて、分類するならば永井謙佑のような典型的なショートスプリント型。その爆発的なスプリントを1試合で何度見せられるかが勝負で、心肺機能というよりは筋持久力がどこまでもつのか気になるところ。得てしてこういうタイプは筋肉がピリッと来やすい印象もあるので、そうならないことを祈るのみです。


35 FW 岩本 直也
 プレジールスポーツクラブ入間から加入した岩本。蓮川同様まだまだ磨き上げないと核が見えてこないなー、というところがあり、ベンチからも客席からも「イワモト〜!」という叱咤激励の声がよく飛んでいます。ただ、それは当然期待の表れでもあって、T3リーグ4試合すべてで起用されているのがその証拠。パッと見まだ背が伸びそうな印象なので、(そうだとすればまず)今年は自分の身体の変化と向き合い、自分の身体を自在に操れる術を覚えてほしいかなと。そうすれば、一気にサイドで怖さを与えられるタイプに化けそうな気もします。


36 DF 柳 貴博
 いい意味で、東京U−18のSBらしくないSBなのが柳。東京U−18のSBと言えば「小柄だけど体躯の強さがあり、しぶとい守備でボールをもぎ取り、豊富な運動量で後ろからサポートする」タイプの選手が多いんですが、彼はすでに179cmと上背があり、高さ、幅、ストライドでアドバンテージを取れます。攻撃もアグレッシブで、ここと決めたら迷いなくオーバーラップを仕掛けていきます。彼ぐらいサイズのあるSBというのはプロでもそう多くないタイプなので、個人的にはとにかくSBで、スペシャリティーを磨いていってほしいと思っています。


37 DF 小山 拓哉
 訳あって縁あって、1年生の中では最も応援しているのが小山。T3リーグでは左SBとしての起用が多いですが、DFラインならどこでもこなせる器用さがあり、どこをやらせてもしっかりと役割を果たしてくれます。オフィシャルに書いてあるとおり状況判断の良さは目を引き、危ないところをサッとカバーリングできる能力も好印象。攻撃ではやや手詰まりになることが多く、クロスの精度と思い切りの良さを磨いていく必要はありますが、まずはその守備力を活かすプレーを心がけてほしいです。


38 DF 相原 克哉
 一番大きな番号を、一番小さな選手が背負うこの面白さ…ってのはどうでもいいですね。まあとにかく、今現在は一目見れば忘れないほど小柄な選手。現状他チームの2、3年生とマッチアップすると体格では大きな劣勢に立たされ、それが故に苦しむ場面もありますが、それでも試合中に相手との間合いをはかりきってボールを奪うシーンにまで至る学習能力の高さは一見の価値あり。そして、豊富なスタミナを武器に上下動をタフにこなし、鋭いパスでチャンスも演出できる攻撃センスもあります。俗っぽいですが、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」を地で行くタイプの選手ですね。