続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

マイベストイレブン その3

 J1、J2各チームの振り返りは昨日までに終えたところですが(記事一覧よりご覧ください)、今日はベストイレブンを書いてみます。で、ただベストイレブンだけ書いてもつまらないので、3種類作ってみました。その3は…


 その2がU−23というところで想像がついた方もいるかもしれませんが、ラストのその3は「O−30ベストイレブン」。こちらも文字通り30歳以上(1983年以前に生まれた選手)だけでベストイレブン+サブ7名、計18名を選んでみました。なお、これまたその1でベストイレブンに選んだ選手は外しておりますので、あしからず。まずはJ1から。

J1 O−30ベストイレブン
 GK 楢崎正剛(名古屋 36歳)
 DF 森崎和幸(広島 31歳)、チョ・ビョングク(磐田 31歳)、坪井慶介(浦和 33歳)
 MF ドゥトラ(横浜FM 39歳)、ミキッチ(広島 32歳)、シンプリシオC大阪 33歳)、中村憲剛(川崎 32歳)、マルシオ・リシャルデス(浦和 31歳)、ルーカス(FC東京 33歳)
 FW マルキーニョス(横浜FM 36歳)
 サブ 北野貴之(大宮 30歳)、中澤佑二(横浜FM 34歳)、平川忠亮(浦和 33歳)、本間勲(新潟 31歳)、中村俊輔(横浜FM 34歳)、ジョルジ・ワグネル(柏 34歳)、ミシェウ(新潟 30歳)

J1 O−30ベストイレブン フォーメーション
―――――――マルキ―――――――
―――マルシオ―――ルーカス―――
ドゥトラ−中村――シンプリシオ−ミキッチ
―――チョ――森崎――坪井――――
―――――――楢崎――――――――

 GKは膝の怪我の影響もあって精細を欠くシーンも見られましたが、それでもトップレベルであることに疑いの余地はない楢崎。DFは本来ボランチですが、もろもろありまして(笑)リベロとして起用させていただく森崎和、仙台時代のパフォーマンスそのままに、怪我での離脱期間以外では攻撃でも守備でも違いを見せたチョ、スピードに衰えが見られず、新しいスタイルにも思いのほか馴染んだ坪井。
 MFはとてもとても39歳とは思えない肉体と運動量、タイミングを知り尽くしたオーバーラップで度肝を抜かれたドゥトラ、まさに香車のごとき縦へ、前へのメンタリティーとスピードでサイドを席巻したミキッチウイングバックに置き(ドゥトラ頑張れw)、元ブラジル代表、ローマらヨーロッパのトップクラブでスタメンという金看板に偽りが無かったシンプリシオ、風間監督の下で新たな一面を引き出され、新生川崎で桁違いの存在感を見せた中村憲をボランチ、昨季は詐欺か!とまで言われる大不振に陥ったものの、新システムの下で完全復活を果たしたマルシオ・リシャルデス、チームの大半がACLとの並行やカードトラブルに苦しむ中にあって、34試合全てに出場してあらゆる面でのチームの助けとなったルーカスをシャドーとして起用。最前線に彼がいるのといないのではチームが変わってしまうほどの影響力を失ってはいなかったマルキーニョスでどうだ。
 サブは今年もしぶとく、男前にゴールを守り続けて残留に貢献した北野、ジワジワ衰えがみられる部分こそあるものの、まだまだ若いものには負けない部分も多々あった中澤、左右両方で起用に立ち回り、梅崎に劣らない献身性で浦和のサイドを支えた平川、苦しいシーズンの中で最後までチームを鼓舞し続け、守備で、散らしで、終盤にはゴールで奇跡的な残留の立役者となった本間、その左足から生まれるパスで、フリーキックで、コーナーキックでチームに数多くのゴールをもたらし、守備での貢献度も実は高かった中村、こちらも悪魔の左足を持ち、ぐうの音も出ないシュートやフリーキックをいくつも繰り出したジョルジ・ワグネル、彼を経由しない攻撃はないのでは?と思わせるほど新潟の攻撃の全てをつかさどったミシェウまで。なんか、外国人選手の見本市見たくなってもうたw これが何を示唆してるかは…お察しください。続いてJ2。

J2 O−30ベストイレブン
 GK シュナイダー潤之助(横浜FC 35歳)
 DF 堀之内聖横浜FC 33歳)、土屋征夫東京V 38歳)、盛田剛平甲府 36歳)
 MF 森勇介東京V 32歳)、鐵戸裕史(松本 30歳)、山本英臣甲府 32歳)、兵働昭弘(千葉 30歳)、西紀寛東京V 32歳)、フェルナンジーニョ甲府 31歳)
 FW 大久保哲哉横浜FC 32歳)
 サブ 水谷雄一(京都 32歳)、バヤリッツァ(京都 30歳)、佐藤勇人(千葉 30歳)、高地系治横浜FC 32歳)、村井慎二(大分 33歳)、サビア(栃木 30歳)、塩沢勝吾(松本 30歳)

J2 O−30ベストイレブン フォーメーション
――――――大久保――――――
――――フェル――西―――――
鐵戸――山本―――兵働―――森
―――土屋―堀之内―盛田―――
――――――シュナ――――――

 GKは監督交代により出場機会を得ると、いくつものビッグセーブでチームを助け、「最下位からJ1へ」をあわや達成しかけたシュナイダー。DFはそんな横浜FCの勢い、守備の安定感をさらに増幅させるきっかけとなった堀之内、さすがにスピード勝負では苦しい場面が見られたものの、未だ衰えない1対1の強さ、読みの鋭さ、キャプテンシーでチームをまとめ上げた土屋、圧倒的な高さと重ねてきたキャリアで甲府守備陣を引っ張った盛田。
 MFは憎たらしい風体は変わらないものの、時には腕章を身につけて、勤勉なアップダウンと相手のタイミングを上手く外すクロスでJ2でも存在感は強かった森、鳥栖時代に見せていた素質の一端、高い勤勉性が下部リーグでの経験を経てもなお錆び付いていなかったどころか、より円熟味が増して逞しくなっていた鐵戸をウイングバックに、キャプテンとして、不動のボランチ(たまにCB)として、静かに、しかし確実に中核を担った山本、ベストイレブンその1で選んだ山口智同様、J2では全てにおいてハイレベルでスキルフルだった兵働をボランチに、らしい飄々さと、一方で磐田時代以上に感じられた熱意とで何とかチームを押し上げようと奮闘した西、ダヴィをより活かし、チームをよりフレキシブルにし、甲府のロケット二段目の着火材となったフェルナンジーニョをシャドーにそれぞれ配置。そして最前線に、J2に戻ってきて福岡時代に見せた高さ、強さ、ゴールセンスを取り戻してチームトップスコアラーとなった大久保でどうだ。
 サブは今年も抜群の安定感と魅惑の低音ボイスでフル出場を果たした水谷、3年ぶりのJ復帰でしたが、ボールを奪いに行く際の圧力と迫力は消えていなかったバヤリッツァ、思ったほど攻撃面での貢献ができなかった感もありますが、キャプテンとして最後の1秒まで昇格を疑わずにチームを牽引した佐藤、いくつになってもつかみ所のない、けれど確実に急所を突いてくるプレーで魅せてくれた高地、ウイングバックでも、シャドーでも、ボランチでも、与えられた役割を淡々とこなしながら結果もキッチリ残した村井、二桁には届かなかったものの、廣瀬とのコンビはなかなかに見どころのあったサビア、個人的に今年のMIP賞をあげたいほど、今まで全く知らないのが申し訳ないし、こんなに点取ったかい!と素直に驚いた塩沢まで。


 以上、3つのベストイレブン終わり!今年のJについて書くのはこれが最後!来年もいいJでありますように!バイバイ!