続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

バンクーバー五輪7日目雑感

 出遅れ気味でスイマセン。
 まずは男子フィギュア。フリー及び最終結果はこちら。なんと言っても、高橋大輔銅メダルでしょう。果敢に4回転ジャンプに挑戦。惜しくも転倒はしましたが、4回転判定はもらうことに成功。そして、「失敗した後のリカバリーの練習をしていたので、これ(転倒)をすぐ忘れて次のジャンプのことを考えた」とのことで、なるほどその後の演技はほぼ完璧な内容。基礎点の増加を狙ってあえて後半に持ってきたトリプルアクセルもきっちり成功させて技術点のロスを最小限にとどめると、スピン、ステップ、表現力といった持ち味もフルに発揮して構成点も全て8点台を叩き出し、フリーで5位。トータルでは4位のランビエールをわずか0.51ポイント押さえて、見事日本男子初のメダルを手にしました。もちろん、トップにたどり着けなかった悔しさはあるでしょうけど、昨シーズンを怪我で棒にふり、「体調を上げていくこと」と「結果」を同時に追い求める楽ではないシーズンだったことを考えれば、もう賞賛の一言でしょう。お疲れ様でした!
 このまま先に日本勢を。織田信成が7位、小塚崇彦が8位と同時入賞を達成。日本人男子が3人出ること自体すごいなぁと思っていたなかで、3人ともがしっかりと結果を残した事は本当に誇るべき事かと。ただ、織田は靴紐が切れてしまうアクシデントがある悔しい7位、一方の小塚は始めて4回転ジャンプを成功させ、1回転倒があった以外はほぼパーフェクトな演技をしての8位と、内容には若干の明暗が見えたかなと。織田の靴紐に関しては前日から一部がもう切れていたとのことで、「補修にとどめフィーリングを維持する」か「フィーリングを若干損なってでも紐(靴)を変える」の二択から前者を自分で選んでのものなので、淡々と事実を受け止めるだけでしょう。それがあってもなお、技術点はエバン・ライサチェック(アメリカ)、エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)に次いで3位という評価もしてもらったので、次切り替えてやるだけです。小塚も技術点でようやく勝負ができる得点をもらったので、次はそれを維持しつつ得意のステップなどに磨きをかけて、構成点でどう8点台をもらっていくかを追い求めてほしいです。
 で、金メダル争いはライサチェックがプルシェンコを1.31ポイント上回り、アメリカ勢としては22年ぶりに金メダリストが誕生する形となりました。ライサチェックはあえて4回転ジャンプを飛ぶ事を避け、全ての要素を高いレベルで完璧にこなす戦術で挑み、それが見事にハマった印象。試合後プルシェンコは、4回転ジャンプを飛ばないチャンピオンが続いていること(世界選手権も含めて)に対しての不満を露にしました。まあ、彼ほどジャンプを正確にこなし続けている選手もおらず(8年近く公式戦でのジャンプ転倒がないとか!)、そのなかで大事なところで評価を得られなかったことでたまっていたものがあったのかもしれませんが、私はこの言い様には賛同できないです。その辺は相方が書いたこととほぼ同じ意見なので、リンクを張っておきます。まあ、何はともあれ、過去最高ともいえるハイレベルな争いを堪能させてもらいました。あざーす!


 続いてカーリング・中国戦。スコアなどはこちら。ただ、ちょっと時間がなくて早送りなどを駆使して見たので簡単に。スコアどおり常に先手を奪われる展開を強いられ、「1点しか取れなくて、2点を取られてばかり」という典型的な負けパターンになってしまいましたね。数字どおりサードの近江谷杏奈が絶不調で、目黒萌絵が苦しいショットやゲームコントロールを強いられたのも痛かったかなと。まあ、切り替えて次ですね。


 そのほかは簡単に。バイアスロン・男子20kmの井佐英徳は83位、女子15kmの鈴木芙由子は53位でした。井佐が9ペナルティ、鈴木が3ペナルティとこれまで最も多くミスが出たのがちょっと残念でしたが、長い距離のレースでしたからね。やむなしかと。スノーボード・女子ハーフパイプ山岡聡子、中島志保が準決勝敗退、岡田良菜が予選敗退と結果を残せず。決勝進出の期待もありましたけどね。無念です。スピードスケート・女子1000mは小平奈緒が5位入賞。トップとは0.24秒、3位とは0.08秒と僅差だっただけに本人からも悔しさは窺えましたが、1500mや団体パシュートに繋がるいいレースだったかなと。その他吉井小百合は15位、岡崎朋美は34位、そして、注目を集めていた高木美帆は35位でした。吉井、岡崎はもう少し上にいけたかな?と思いますが、高木はいい経験として次へ進むだけでしょう。