続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

バンクーバー五輪6日目雑感

 続いて6日目です。
 この日まともに見れたのはカーリングのみでした。スコア等はこちら。日本は、昨日とはうって変わって序盤からアイスコンディションを掴みきり、第2エンドに早速3点のビッグエンドを作りました。しかし、カナダは慌てず騒がず徐々に反撃を試み、第3、5エンドに2点ずつ奪ってアッサリと逆転。しかし、ハーフタイム明けの第6エンドで日本がしっかりと2点奪い返して再逆転すると、その後は一進一退の攻防が続き、第10エンドは6−5と日本が1点リードし、後攻がカナダという(日本にとっては昨日と同じ)シチュエーションで迎えました。その第10エンド、サードを終えたところまでは日本がある程度思い描いたとおりに進めることができ、スキップ・目黒萌絵が(難しいですけど)ある程度コントロールしやすい形のショットを1つビシッと決めれば、カナダは1点止まりでエキストラエンドに、あるいはラストショットが決まらず日本が逃げ切るという、これまた昨日と同じ結果を迎えられそうな雰囲気も出てきました。しかし、ここで目黒が2投ともショットを成功させられず、カナダが2点奪って逆転。ランキングの差を考えれば大健闘とも言えますが、試合内容から考えれば痛い星を落としたとも言える、何とも胸中複雑になる試合となりました。
 日本はリード・石崎琴美が前日とは別人のようにきっちりと仕事をし、特に第8エンド以降はパーフェクトな内容だったかと。セカンド・本橋麻里も全体を通して安定したショットを放っており、フロントエンドの2人は次戦以降もやってくれるでしょう。しかし、サード・近江谷杏菜が84%→70%、スキップ・目黒が63%→54%と大きく成功率を落としてしまいました。特に目黒は第8、10エンドで相手得点の呼び水となってしまうミスショットを放つなど今一つの内容。もちろんナイスショットもあるんですが、ちょっとショットの精度に波がある印象で、早く安定感を取り戻してほしいですね。しかし、カナダのスキップ・ベルナールの成功率75%ってのは驚異的な数字。これが世界ですね。


 そのほかは簡単に。クロスカントリースキー・男子スプリントの恩田祐一は、予選を11位の好成績で通過するも、準々決勝で敗退。準々決勝では一時トップに立って後続を突き放したように見えたんですが残り300mあたりで失速。スプリントでの一発を狙っていたようで、インタビューでの落胆ぶりは痛々しかったです。そして、女子スプリントの夏見円も準々決勝敗退。予選も22位と揮わず、準々決勝も6人中最下位と残念な結果に終わりました。ただ、まだ福田修子とのコンビでの団体スプリントが残っているので、気持ちをしっかりと切り替えて臨んでほしいです。
 ある意味で大注目となってしまったスノーボード・男子ハーフパイプ国母和宏は8位でした。ただ、明らかにミスをしてしまった決勝1回目以外の演技は良かったと思いますよ。特に決勝2回目は最後のダブルコークでほんのわずか手をついてしまっただけで、それがなければ40点台は出ていたはずですから。いろいろと騒がれて(騒がせて)しまいましたけど、プロスノーボーダーとしての矜持は認めてあげるべきかと。その他、青野令は9位、工藤洸平は準決勝敗退、村上大輔は予選敗退でした。青野も決勝2回目のラストエアーで転倒。惜しかった〜。そして、金メダルのショーン・ホワイト(アメリカ)は、ただただすごいの一言。今年1月に始めて試合で試したばかりのダブルマックツイストをメイクしちゃうわけですから。考えられません。
 スピードスケート・男子1000mは、17位に小原唯志、26位に杉森輝大、29位に羽賀亮平、500mで銀メダルを獲得した長島圭一郎は37位と残念な結果に終わりました。長島は同組の選手がフライングに気づかず1周してしまうというアクシデントでまた待たされたのが影響しましたかね。