続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

スポーツナビ|試合速報/詳報|日本 対 トーゴ−キリンチャレンジカップ2009 〜ALL FOR 2010!〜

 正直、3−0になってからは2倍速で試合を見ていました。で、「トーゴ、しょっぱすぎるやろ!」と思ってみていましたが、試合中に実況されていた話とか、試合後に各種サイトで分かった来日の経緯を見たら、むしろトーゴの選手らが不憫でならないぐらいに感じましたよ。もちろん、スコットランドトーゴも、マッチメイクが決まった当初と今とでチームのモチベーションがこんなにも変わってしまったこと(それを読みきること)は不確定要素だったとしても、結果としてマッチメイカーは批判的な意見を受けても仕方ないかと。ギリギリまでアデバイヨルに来てもらう努力をした、という話は漏れてくると思いますし、他の選択肢が多かったわけではないようなので、マッチメイクの過程を全く認めないわけではないですが、お偉方の言う「ベスト4」を少しでも現実に近づけたいなら、もう「結果」を出し続ける以外に方法はないと思いますけどね。ゲームの勝敗だけじゃなく、いろいろな面で。
 試合に戻って、個人的なこの日の注目は、(おおよその方と同じだと思いますが)「新戦力と現有勢力をどこまでミックスアップさせられるか」でした。本来は香港戦でもスコットランド戦でもそうであってほしかったんですが、実際はそうならなかった以上、このトーゴ戦でどれだけ思い切って新戦力を組み込めるかが、うっすらな期待をこめての注目ポイントでした。しかし、蓋を開ければ完全に競争モードに入った右SB(徳永)と「今回の目玉」である森本を入れたのみで、あとはお馴染みのメンバーじゃないですか!ってか、岩政と山本海人に至ってはベンチにも入ってないじゃないですか!あーもう、やっぱりこんなんかよ、岡ちゃ〜ん。
 しかし、名誉挽回(?)のチャンスはハーフタイムにありました。電光石火の3得点で試合を決めた+トーゴの鈍さも考えれば、「ここで一気に3枚替えもありだなぁ」と誰しもが思ったはずなので。私は、「森本→寿人、俊輔→ナオで寿人1トップ、右ナオ、左岡崎、センター憲剛の4−2−3−1にして、かつ闘莉王or中澤→岩下で試す」みたいな形を夢想していたんですが、実際…「徳永→内田、遠藤→本田、森本→大久保」でした。ズコー!…まあ、本田の起用は俊輔との共存のテストという意味合いで納得できますし、内田はもっと徳永を見たかったので納得はしませんが、前述したとおり右SBは競争モードに入っているので均等に出番を与えること自体はおかしくないと思いますけど、いまさら森本に代えて大久保ってどうなのよ…。岡崎の1トップを試したい?まあ、それはそれで分からんではない意見ですけど、だとすれば、投入すべきはナオでしょ。これはFC東京ファンだから言っているわけではなく、純粋にサイドハーフとしての適正や代表戦士としての伸びしろ、あるいは内外野の期待感を踏まえれば、どう考えたって「ナオ>>>大久保」ですよ、大久保ファンには申し訳ないけど。もっと言えば、試すべき1トップは寿人。岡崎1トップは今後まだまだ試す機会があるはずで、この10月シリーズの意義を今一度考えれば、森本を下げるなら寿人を入れるべきだったと思いますけどね。
最終的にはナオも寿人も出番をもらいました。しかし、結果的に2人とも10分少々しか時間をもらえなかった=ジョーカー的なテストをされたってことは、「もうそういう使い方しかないない!」って岡ちゃんがはっきり意思表明したってことでしょ?寿人は今の岡崎のデキを考えればサブでもやむなしかと思うけど(岡崎を左SHに落としてまで寿人…ってのはちょっと違うかと)、とはいえナオも寿人も、外野で見る限りは「意固地な指揮官」を認めさせるだけの活躍をJで見せていると思っているだけに(多分、この前提が岡ちゃんとは決定的にズレてるんだろうけど)、個人的には残念な采配だったと言わざるを得ません。まだ、「スタメン」を争わせてあげてくださいよ、ってな話ですよ。あと、大久保に関しては、私が監督ならこの日で落第。正直、ここまでシュートが下手くそになってるとは思わなかったわ。神戸で頑張ってください。
 そして、岩下。ノーモア山口、ノーモア槇野という思いがあるので(森重もか?)、1試合でも、45分でも試してほしいと願っていたんですが…。しかしさぁ、こんな試合で中澤と闘莉王を1試合引っ張る意味がどれほどあるんでしょうかね?ようやくスコットランド戦で岩政が1試合試されて、現状第3CBとして名を上げた感はありますけど、大体どこの国の代表を見ても、ビッグトーナメントにはCB4枚(ユーティリティな選手(=日本で言えば今野、阿部あたり)を含むこともあるが)揃えるのが常識で、実際06年W杯で優勝したイタリアは、大会中に怪我などのアクシデントがあって、結局カンナバーロマテラッツィバルザーリネスタと4枚のCBをフル稼働させてチャンピオンにまで辿り着いている点などを考えれば、まだまだCBはテスト段階にあっていいと思うんですけどね。
 

 まあ、グダグダ文句や不満を言えばキリがありませんけど、このシリーズを見て一番強く思ったのは、試合がどんなにダラけようとも、どんなに雰囲気がグダろうとも、CBだろうがSBだろうがボランチだろうが、守備的なポジションならどこでも一定のレベル以上で粛々と仕事をこなす「今野商店」を、皆様これからもご贔屓にしてくださいまし!という点ですかね。…いいのか、それで(笑)