続々々・メガネのつぶやき

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09−10 その12 ストーク・シティ−チェルシー

 4連勝と最高のスタートダッシュを決めたチェルシー。今節はこちらも4節を終えて5位と好スタートを切ったストークのホームに乗り込んでの試合。9/12のゲームでした。
ストーク・シティ 1−2 チェルシー
スコア:32分 A・D・ファイ(ストーク)
     48分 D・ドログバチェルシー
     94分 F・マルダ(チェルシー


 ストークは今どき珍しい「CB3枚+両SB」という超守備的な5バックを敷き、攻撃は前線へのロングボールかセットプレーという、ある面では非常に「つまらない戦い方」をとってきました。しかし、実際に退屈な試合だったというと決してそんなことはなく、むしろ「チェルシーがどう崩すのか、それをストークがどうはね返し続けるのか」という、攻守がはっきりした試合になって、最後まで手に汗握る展開になったと思います。
 で、はっきり言ってストークは痛手(=失点)を自らこうむるようなミスは1つも無かったと思います。まあ、厳しく言えば1失点目は3枚のCBのポジションにギャップが生じて、ドログバとファイが完全に1対1になるような形を作ってしまったところ(そこを見逃さなかったランパードはさすが!)がミスといえばミスになるのかもしれませんが、そこを責めるのは酷でしょうし、2失点目もGKシモンセンは弾けたんじゃないかなぁ?と思う方もいたでしょうけど、決して「何やってんだよ!」とはいえないレベルのもの。それ以外ではサイドからの攻撃に対しては、足が動いていた前半は積極的にボールホルダーに対して数的優位の形を作って囲みに行く、疲れが見え始めた後半は、中を固めて最後の最後で打たせないという形でしっかり守れていましたし、ミドルシュートに対してもどの選手もが体を投げ出して枠に飛ばさせない頑張りも多いに見て取れました。毎試合こんな事してんのか〜と思うと、そもそもの対格差はさて置き、そりゃ何年経っても日本人がぶつかり合いで勝てるわけないわ、と思わせるような戦いぶりでした。勝ち点ゼロは残念としか言いようが無いものですが、この守備力がベースにあるならば(といっても毎試合5バックはやらないだろうけど)、今年も残留に向けて悪くない道を歩けるんじゃないかと。
 逆にチェルシーはよく勝ちきりました。これだけ引かれてしまっては攻め切れないとかいう以前の問題で、サイドをえぐるスペースもないし、ミドルを打つコースもないし、身長や競り合いではストークのほうにアドバンテージが合ったし、という展開の中で、ホントに一瞬の隙を見つけて逃さなかった2得点は、いずれも素直にすごいと褒めるしかないでしょう。なんだかんだ言って、これで5連勝。こういう試合を引き分けのまま終わるか勝ちきれるかは、今の順位というよりは3、4月ぐらいに如実に差となって現れてくるはずで、開幕のハル・シティ戦といいこの試合といい、久々に「憎たらしいまでに勝負強いチェルシー」が見られるかもしれませんね。ただ、CLで3試合ドログバがいないのは、痛すぎるな。