続々々・メガネのつぶやき

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09−10 その1 ヴォルフスブルク−シュトゥットガルト

 先週のエールディビジ開幕を皮切りに、ヨーロッパトップリーグの新シーズンが順々にスタート。今季も、分かってるんだか分かってないんだかがよく分からない(ややこしいw)感想をダラダラ書いていきますが、どうぞよろしくお願いします。数多けりゃいいってモンじゃないけど、今季は100試合をとりあえずの目標にします。
 さて、今週はブンデスリーガがスタートしました。来週からプレミアが始まるとそちらを見る機会が多くなるとは思いますが、せっかく(半ばボッタクリ金額気味のw)フジテレビNEXTを見れる環境にあるんだから、今季はブンデスも見ていければと。まずは開幕戦となったディフェンディングチャンピオンヴォルフスブルクシュトゥットガルトです。
ヴォルフスブルク 2−0 シュトゥットガルト
スコア:71分 Z・ミシモビッチ(ヴォルフスブルク
     82分 グラフィッチヴォルフスブルク


 序盤攻撃のペースを掴んでいたのは、どちらかと言えばヴォルフスブルクだったかなと。グラフィッチが左の、ジェコが右のオープンスペースを狙って走ったところにパスが出て、そこから残った方のFWめがけてクロスを入れるという攻撃の狙いがまず1つ見て取れましたが、それに対するシュトゥットガルトの守備が良くて、飛び出したFWに対してはSBがしっかりと間合いを詰め、CBは1枚がFWにしっかりと付き、もう1枚のCBはクロスのコースをしっかりと切るようなポジション取りができていたために、ヴォルフスブルクの攻撃はフィニッシュまで行かずに単調な攻撃に終始した感じがありました。また、シュトゥットガルトはMF−DFの2ラインが非常に整ったゾーンディフェンスができていて、ミシモビッチにも効果的なスペースを与えさせず、サイドからの攻撃に対してもしっかりとスライドできていて、非常に好印象を受けました。それでもヴォルフスブルクは個人能力でチャンスは掴みましたが、レーマンが前半だけで2本ビッグセーブを見せ、(その他のシーンでのオーバーリアクション含めて)健在ぶりが見れたのが嬉しかったなぁ。
 で、そうこうしているうちにペースはシュトゥットガルトに。そのシュトゥットガルトの攻撃ですが、今どきにしては珍しいくらいビルドアップ開始時のSBのポジションは低く、ボランチヒツルスペルガーケディラがキープして前を向いたところで「スルスルッと」上がっていき、いつの間にかSHとのコンビで数的優位を作ってクロスまで、という攻めか、カカウのスピードを活かしたシンプルな攻撃が中心。クロスと中の動きは今ひとつ合っていなかったようにも見えましたが、ケディラやゲプハルトのエリア内への飛び出しや、(まだまだ周りと合っていなかったものの)フレブのボール捌きから2トップがシュートへ持ち込むシーンが増えていった感じがありました。しかしゴールを割るまでには至らず、0−0で前半は終了。
 後半。ヴォルフスブルクがSHジアニとゲントナーの位置を入れ替えて攻撃の左右の偏りを解消させたことでサイド攻撃がやや活性化したりだとか、一方のシュトゥットガルトは前半やや強引さに欠けたポグレブニャクに強さの片鱗が見え始めてきたりといった変化はありましたが、流れは五分のまま進行。そんななか迎えた71分。ジアニがボールを持ち、そこに対してミシモビッチはパスコースを作るようなフリーランニングをする、というフェイクを入れてパッとヒツルスペルガーのマークを剥がしてフリーになり、そこでボールを受けて前が空いたところで左足一閃。見事なシュートでヴォルフスブルクが先制しました。ヒツルスペルガーとしては結果的にマークを振り切られる痛恨のミスになったわけですが、これはマークを剥がしたミシモビッチを褒めるべきでしょう。その後77分にはシュトゥットガルト右SBのトレッシュがスライディング後の手の付き方に失敗し手首を傷めてしまい、プレー続行不可能に。この時点ですでに3枚交代していたので残り時間を10人で戦わなければならなくなり、かつ1点を取りに行かなければならないところでリスクをかけて攻めにいったものの、カウンターからグラフィッチにゴールを許し万事休す。今季のブンデスリーガオープニングゲームは、ヴォルフスブルクの勝利で幕を閉じました。


 ただ、ヴォルフスブルクは正直「こんなもんか?」という風に思っちゃいましたね。2トップの破壊力はそこかしこで見られましたし、ミシモビッチもいいプレーヤーであることに間違いはないですけど、どうしても「3人で攻め7人で守る」というはっきりとした分業制には、つまらないとまでは言いませんがあまりいい印象を受けませんでしたし。まあ、やってる選手やファンが「これでいいんだ」と思ってやる分には、全く問題はないんでしょうけどね。今後はジアニがもっと馴染んで攻めにかかれるようになるだとか、カーレンベルク、マルティンスあたりがスタメンの座を脅かせるようになれば…とは思いますが、それが出来ないとなった場合、CLとの二束の草鞋を履きながら長いシーズンを乗りきれるかが心配の種でしょうか。地味にCBの層が薄いみたいですしね。
 一方のシュトゥットガルトマリオ・ゴメスの穴をどこまで埋めきれるかに尽きるでしょう。代役として期待されているポグレブニャクはカカウとのコンビネーション含めてフィットするまでにはまだ時間がかかりそうで、フレブも随所にらしいプレーは見せていたもののまだまだこれからな感じ。守備は前述したゾーンディフェンスの上手さや、タスチ、デルピーエルの両CBの人への強さなど一定のレベルの高さは見せてくれていたので、攻撃陣のフィットが遅れてしまい、序盤で躓いてしまうようだとちょっと苦しいかも知れませんね。