続々々・メガネのつぶやき

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FC東京U-18「adidas CUP2009 第33回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会決勝トーナメント決勝」セレッソ大阪U-18に敗れ、準優勝!MIP賞にDF平出 涼選手【倉又寿雄監督試合後コメント追加】

 昨日は、クラ選決勝を見に行ってきました。3日連続の神奈川遠征だなんて、もう二度とないかも(笑) 断続的に降る雨(前半途中のゲリラ豪雨気味の雨は凄かった〜)と9日間で6試合目という厳しいスケジュールの中だったことを考えれば、お互いよく最後まで踏ん張れていたかと。セレッソは決勝T3試合全て延長だったみたいですし。まずは、この厳しい戦いを終えた両チームの選手たちに、最大限の賛辞と喝采を送ります。


 試合。セレッソは当然初見で、事前のやんわりとしたイメージは「扇原貴宏永井龍、道上隼人、杉本健勇夛田凌輔といったタレントを豊富に揃えた強豪チーム」。で、どちらかと言えば攻撃的なのかなぁ?と思っていたんですが、蓋を開けてみればものすごく守備意識の高い、(守備メインの)組織の整ったチームだったなぁと。しっかりとブロックを作って守るシーンもあれば(2ラインのスライドの仕方にほとんど間違いがなかったのは素晴らしい)、前からの連動したプレスで奪い取ることもできていて、特に東京のサイド攻撃に対しては多くの場面で数的優位をいつの間にか作れていたのが印象的でした。その中でも東京はチャンスを作ってシュートまでは持ち込めていましたが(シュート数は16本)、クロスボールからの攻撃は夛田、杉本らの高さの前にバチンとしたシュートを打つことはついぞ叶わず、ミドルレンジからのシュートは一森の安定したセービングに防ぎ続けられ、それでも一森の壁をなんとか越えた3本のシュートは、なんと全てがクロスバー直撃でノースコア。逆に、セレッソのシュート数はわずかに3本に終わりましたが、ゴリゴリっとやり続けた結果、東京のオウンゴール(ロングスローをクリアしようと思った廣木?のバッグヘッドがそのままゴールへ吸い込まれてもうた…)で得点を1つ積んでの逃げ切り勝ち。「残念としか言いようがありません。ツキもなかったが…」という倉又監督の言葉がこの試合をほぼ物語っていると言っていいとは思いますが、セレッソの強さもまた、正面から認めてあげないとフェアじゃないなという感想を、表彰式を見ながら思った次第です。


 で、伝わりづらくて申し訳ないんですが、今年のユースっ子たちの活躍を見聞きする限り、東京は関東ユースの中ではこれでもか!というくらい「硬質」なサッカーで勝ちあがってきたという印象を持っています。でも、この日はその「硬質度」で見劣ってしまいました。単純に背の高い・低いももちろんありましたけど(でも、攻めでの重松、守りでの武藤の空中戦は全く見劣ってなかったし、見応えたっぷりだった。あのバトルを見ただけでも、来た甲斐があったと今では思う)、球際での当たりの強さ、放り込みの強さ、縦への鋭さ、最後一踏ん張りできる運動量といったところで全て上回られたように個人的には見えました。そういう意味では、このサッカーを突き詰めていくにせよ、違ったことにチャレンジするにせよ、「次のステップ」へ行くための強烈な踏み台にもなりえる試合だったんではないでしょうか?負けたことそのものはものすごく悔しいだろうし、苦い経験でしかありません。けれど、それを即座に力に変えることができるのが高校生年代の特権でもあったりするところ。中学・高校生なんて、1ヶ月会わないだけで「お前誰やねん!?」ってぐらい変わっちゃう子が多いしね(笑) というわけで、高円宮杯で(見に行けるかは分からないけど)また違った顔を見せてくれることを期待するばかりです。
 最後に、あの雨の中三ツ沢まで来られた物好きな方々、大変お疲れ様でした。風邪などひかれませぬよう、各々ご自愛くださいませ。