続々々・メガネのつぶやき

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08−09 その71 ポルト−マンチェスター・U

 1stレグは2−2のドローでした。引き分けとアウェーゴール2つを持ち帰ったポルトジャイアントキリングがあったのか。
ポルト 0(2−3)1 マンチェスター・U
スコア: 6分 C・ロナウド(マン・U)


 1stレグとは異なり、一見いい勝負をしているように見えて、終始マン・Uがゲームをコントロールしきった90分だったのかなぁと言うのが、正直な感想ですかね。
 一番違いを感じたのがマン・Uの守備。前半に関して言えば、全体のプレスが1stレグより格段に高く、早く、強いもので、ポルトが落ち着いてビルドアップできるシーンがほとんどありませんでした。また、3トップに対しての圧力もかなりのもので、後ろ向きにボールを受けようとする場面では振り向かれないようにガツンと体をぶつけ、前を向かれたとしても間合いをキープして守るんではなく、とにかくアタックをかける守り方を選択してきました。タイプによってはDFが突っかけてきたところをいなして交わすのが上手いFWもいるので、一見前向きすぎる守り方にも見えますが、ポルトの3トップはスピードがあり、少しでもスペースをあげてしまうと、1歩(数メートル)の速さで置いていかれるんですよね。C・ロナウドなんかもこのタイプで、1stレグではフェルナンドorシソコがとにかく食らいついて体をぶつけるか足を出す守り方でロナウドを封殺しましたが、ポルトにしてみればそのお返しを喰らった格好となってしまいましたね。
 その上で、マン・Uは早々に先制点を奪うことが出来たのも大きかったかと。あのロナウドのシュートに関しては解説不要というか、すげぇとしか言いようがありませんが、結果的にこれで1点を取らざるを得なくなったポルトが攻めに出てくることで、マン・Uとしては「いなして、食い止めて、カウンター」という、実はお得意のパターンに持ち込むことが出来ましたから。さすがにポルト相手に全くヒヤッとすることなく終えることは無理でしたが、それでも完全に崩されてシュートを打たれたシーンは…なかったんじゃないですかね。カウンター要因としてナニを投入した+試合をクローズさせられるスコールズをいい時間で投入したファーガソン監督の采配も、さすがでした。
 ポルトは、そうそうにルチョ・ゴンサレスを怪我で失ったのが痛かったかなと。代わって入ったマリアーノもいいプレーは見せていましたが、それもドリブルとクロスの面でのもので、ルチョがいなくなってから中長距離のパスがほとんどなくなりましたからね。ただ、今の前線のメンバーをキープした上で、安定感のあるCBorGKを獲得できるようなら、来季のCLも期待していいと思わせる内容ではありました。フッキの更なる成長にも、期待したいですしね。