続々々・メガネのつぶやき

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08−09 その69 バイエルン・ミュンヘン−バルセロナ

 チェルシーリバプール以上に思わぬ大差となった1stレグ。まあ、はっきり言って勝ち上がるのはバルサだと思いますけど、バイエルンがホームでどれだけ意地を見せてくれるのか。その1点に注目して見てました。
バイエルン 1(1−5)1 バルセロナ
スコア:47分 F・リベリ(バイエルン
     73分 S・ケイタ(バルセロナ


 個人的には、バイエルンがそれなりの意地を見せてくれたかなぁと思いましたね。
まずは守備。1stレグは試合の入り方が最悪+やるべきことが徹底されていなかった+1対1で完敗だった(そもそも1対1というシチュエーションにさせすぎた)ことで屈辱的な45分間を過ごす羽目になりましたが、この日はルシオとラームがDFラインに戻ってきたことで非常に落ち着きを取り戻していた印象。前線からのプレスに連動してラインを高くして、非常にコンパクトにゲームを進められていましたし、そのおかげでメッシやエトーに対してDFとMFで上手くサンドして数的優位で守れるシーンがかなり増えました。また、奪ってからの切り替えも、コンパクトにやれていたので近くに複数のパスコースが生まれ、1stレグのように出すところを探しているうちに再度奪われるというシーンは少なかったですね。73分の失点はもうバルサのパスワークを褒めるしかないでしょう。
 攻撃では、シュバインシュタイガーポドルスキがベンチにも入っていない(怪我?)なか、ゼ・ロベルトを左SHに置き、リベリをセカンドトップのような形でした。ゼ・ロベルトにしてみれば少なくともパスコースは2つ(リベリorトニ)あるシチュエーションが多かったことでやりやすそうに映りましたし、リベリはトニとの距離が近くなった+「グランドの左サイド1/3」ではなく「グランドの左半分まるっと」使えたことで、非常に生き生きとしていた印象を受けました。トニがこれでもかってくらいオフサイドに引っかかってしまったのが残念ではありましたが(苦笑)、47分の得点はゼ・ロベルトが前を向いてボールを持ち、トニ(最終ラインと駆け引きをしていた)とリベリ(トニのやや後方からトップスピードへ裏へ抜ける動きを見せた)の2つ出しどころがあって、バルサ守備陣が対応し切れなかった形ですからね。
 1−1というスコアはともかく、バイエルンの歴史上最も屈辱的と言っていいあの45分間を目の当たりにしてなお、この日の夜にアレーナをほぼ満員にしてくれた(約66,000人入った模様)ファンの思いに報いる内容ではあったと思いますし、(言い方はアレですが)バルサがさほど手を抜かなかった中で、これだけやろうと思えばやれるんだよというものを見せてくれただけで、この試合をやった価値があるんじゃないかと思いました。いろんな意見はあるでしょうけど、やっぱりバイエルンはCLにいてくれなきゃ困るチームの1つだと私は思っているので、来季もまた出られるよう、残りのリーグ戦で結果を残して欲しいです。
 一方のバルセロナは、いつもどおりの試合をしただけでしょう。それしか言いようがないですよ(苦笑)(1stレグ時の使いまわし)