1stレグは3−1でチェルシーという(個人的には)思わぬ結果となりました。リバプールは勝つためには最低でも3点が必要なシチュエーション。「守らせたら堅い」というイメージのチェルシーに対して、どういうゲームを見せてくれたのか。
チェルシー 4(7−5)4 リバプール
スコア:19分 F・アウレリオ(リバプール)
28分 X・アロンソ(リバプール)
51分 J・レイナのオウンゴール(チェルシー)
57分 アレックス(チェルシー)
76分 F・ランパード(チェルシー)
81分 ルーカス(リバプール)
83分 D・カイト(リバプール)
88分 F・ランパード(チェルシー)
いやぁ、1stレグ以上に想像の上をいったゲームになりました。というか、この2チームが戦って4−4というスコアを予想できる人は、きっといませんよ。いたらその根拠を教えて欲しいぐらいです。
ただ、お互い守備がボロボロだったかとうと決してそうじゃなく、全ての得点が、あまりに高いレベルの攻撃とほんの些細な守備の綻びから生まれたと言った方が正解でしょう。それぞれの得点の肝を挙げれば、
リバプール1点目…F・アウレリオのアイデアとテクニック全開のFK
リバプール2点目…微妙なジャッジのPK
チェルシー1点目…アネルカのクロスがシュクルテルにわずかに触れてコースが変わり、レイナ対応しきれず
チェルシー2点目…超弩級のマグナムFK
チェルシー3点目…バラックのパスカット→ドログバ→ランパードという完全なショートカウンター
リバプール3点目…シュートがエッシェンに当たってコースが変わり、ツェフは動けず
リバプール4点目…リエラのクロスの精度&カイトのエリア内でのすり抜ける動きの秀逸さによるゴール
チェルシー4点目…リスクを負って攻めたリバプールの穴を突いてのゴール
ってな具合で、8点も入ったのに明らかに「こりゃ守備陣のミスだわ」というゴールが一つもなかったですから*1。それぞれ、リバプールは「丁寧な崩しでわずかな綻びを作らせ、そこを突く攻撃」、チェルシーは「ダイナミックな展開と力技で押し切る攻撃」というお互いの色も十二分に堪能できましたしね。きっと、1stレグが1−0とか1−1ならこんな試合にはならなかったはずですけど、逆に言えば、1stレグから180分間にわたるさまざまな感情・試合の流れが堪能できた、素晴らしいマッチアップだったと思います。細かい戦術云々は…別にいいでしょう(笑)