続々々・メガネのつぶやき

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08−09 その45 ハル・シティ−アーセナル

 久々&今年最初の欧州サッカー観戦です。前半戦のビッグサプライズとなったハルと、やや期待を裏切っている感のあるアーセナルの1戦でした。
ハル・シティ 1−3 アーセナル
スコア:30分 E・アデバイヨル(アーセナル
     65分 D・クザン(ハル)
     82分 S・ナスリ(アーセナル
     86分 N・ベントナーアーセナル


 アーセナルは勝ちこそしましたが、内容的にはなんとも煮え切らないというか、物足りない内容に映りました。もちろん大きな要因は怪我人の多さ。セスク、ウォルコットロシツキー、エドゥアルドといったクリエイティブな選手が軒並みダウン中で、今日のスタメンでゲームメイクできるのはナスリぐらい。こうなるとどうしても中盤のパスワークでミスが増えてしまい、前線が孤立したり、SBの上がりが抑制されてしまいますよね。特に、アーセナルの攻撃の大きな魅力である両SBの上がりが激減していた点にはビックリしました(この日は3度ほど)。本来ならセスクやアデバイヨル、昨シーズンで言えばフレブらがしっかりと前線で上がりを促す時間を作ってくれていたんですが、今はアデバイヨルはロングボールのターゲットマンとしての役割が増えていて、本来の奔放なポジションチェンジが減っているように感じましたし、この日ボランチでコンビを組んだデニウソンディアビが全くといっていいほど存在感がなく、パスワークに参加することさえできていませんでしたしね(それもロングボールが多かったせいでしょうけど)。守備陣もギャラス問題がいまだにくすぶっているようで、トゥレのパートナーが不在なのも気になるところ。ジュルーは残念ですけど、まだビッグクラブのスタメンを任せるには不安な点が多すぎますから。
 とはいえ、怪我人みんなが戻ってくるのはまだ先の話ですし、補強の噂もほとんど無い(唯一ベンゲル監督が執心なのはアルシャヴィンとのこと)中では試合内容は二の次で、今はとにかく上に話されないようにしぶとく、しぶとく勝ちを拾っていく必要があるでしょう。その点で言えば、この日は1度追いつかれ、その後も流れが悪かった中で突き放して勝ったことは、大いに評価されるべき。まあ、苦しい日々はまだまだ続きそうですけどね。
 ハルは引き分けには持ち込めたかなぁ?という内容だったので敗戦を喫したことは残念といえば残念ですけど、前半開始〜20分まで&後半60〜75分までの試合内容を続けられれば、必ずまた勝ち点を拾えるようにはなると思いますよ。そのためには、ジェオバンニを中盤に下げて、クザンのパートナーにレンタル移籍で来たマヌーチョが定着できることが鍵になりそう。ジェオバンニをセカンドトップで使うと、どうしても中盤でボールを捌ける選手がいなくなって、ロングボールすら雑になってましたからね。