続々々・メガネのつぶやき

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08−09 その37 フィオレンティーナ−リヨン

 グループリーグ突破のためには勝つしかないフィオレンティーナ。引き分けでも突破が決まるリヨンをホームに迎えての1戦でした。
フィオレンティーナ 1−2 リヨン
スコア:15分 J・マクン(リヨン)
     27分 K・ベンゼマ(リヨン)
     45分 A・ジラルディーノフィオレンティーナ


 リヨンが予想通りの攻撃力を見せ付けての快勝だったかと。
 攻撃については、ベンゼマジュニーニョ、ゴブらの個の能力の高さもさることながら、守→攻の切り替えの早さであったり、フィオ守備陣の穴となっていた左サイド(リヨンから見て右サイド)を徹底的に突くいやらしさであったり、縦に急ぐところは急ぐ、遅攻で構わない時はあっさりとパス回しに徹するといった種類の使い分けといった部分でフィオレンティーナを圧倒していて、4点ぐらい入っていてもおかしくなかったですね。しかし、ベンゼマのゴールとジュニーニョのFKは見てて笑っちゃいましたよ、あまりに凄すぎて。ベンゼマのゴールは、まさかあのタイミングで撃つとは思わず。カメラさんも追いつかなかったぐらいでしたから、相当なスピードなんでしょうし。そしてジュニーニョ。1試合に2度もFKをポストに当てるなんて、そうそうお目にかかれませんよ(笑)。今やブレ球はFKの主流になっていて、多くの選手が武器にし始めていますが、元祖の凄さは超えられないことを改めて感じました。守備については、ここまで不慣れながら右サイドバックの代役(本職のクレルクは怪我で長期離脱中)を務めてきたレヴェイエールが直前のパリ・サンジェルマン戦で負傷し、この日はCBが本職のメンサーを起用せざるを得ませんでしたが、フィオの拙攻(特に後半)にも助けられて1失点で切り抜けました。単純なロングボールに対しては、クリス、ブームソンのCBは強い。
 フィオレンティーナは、はっきり言って自滅。前半はスコアこそ1−2だったものの、少なくとも攻撃のレベルは同等かそれ以上のものがあったと思うんですよ。フェリペ・メロのコンダクトから中盤の選手が流動的なポジショニングで上手くフリーになり、ムトゥ、ジラルディーノの2トップへ良いボールを渡せていましたから。しかし、後半になると一転してロングボールオンリーの攻めに終始。ジラルディーノの受け方が相当上手かったのでチャンスはつかめていましたが、あれではリヨンは怖くないですよ。第3節のバイエルン戦も前後半で全く印象の違う試合を演じてしまいましたが(もちろん前半良くて、後半ダメ)、その辺がCLレベルになると命取りになることを肌で感じたんではないでしょうか。まあ、まだまだこれから伸びる選手ばかりのチームですから、こういう経験を肥やしに成長してくれればと思うばかりです。