続々々・メガネのつぶやき

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J1第32節 神戸1−1東京 私的雑感

今日は前半、1点をとられましたが、ミスがかなり多かったですし、内容的には良くなかったので、よく1点ですんだな、という印象です。後半に入ってリズムが良くなって追いつくことはできましたが、最初にミスをしてリズムを崩してしまうと、こういうリーグ終盤のゲームはより難しくなると思います。

 これはカボレの試合後のインタビュー(J's GOALより)の一部ですが、まさに私もそういう印象を受けた試合でした。立ち上がりから積極的なプレスで攻撃の目を摘み、グラウンドを広く使って効果的に攻めることが出来ていた神戸に対し、東京は攻めてはボールの収まりどころが定まらずにやすやすとプレスに引っ掛かり、守っても球際での激しさに欠け、無為無策でボールを後追いしてしまう悪い癖が見られたことで、あっさりとゴール前で形を作られてしまう展開。本当に1失点で済んだのはラッキーだったとしか言いようがないです。
 それでも今季は、ハーフタイムを挟む+早目の選手交代でそういった悪い流れを幾度となく変えてきたのでそこに期待してみていたんですが、後半も立ち上がりから神戸ペース。ナオ→大竹の交代は恐らく試合前からのプランだったはずで(ナオのテーピングが痛々しかったなぁ)、鈴木、赤嶺の投入も劇的に流れを変えるまでには至らず、正直負けを覚悟しながら見てました。ただ、75分を過ぎたあたりから神戸の選手の足が止まり始め、それと呼応するかのように今野、鈴木、長友あたりが相手に激しくチェックする場面が増えたことで、希望がまた湧いてきたのも確かでした。だから、というつもりはありませんが、83分にカボレのゴールで追いつけたのも、プレッシャーをかけたことで相手の守備陣に一瞬の隙が生まれたことが大きな要因でしたからね。そこからのロスタイムも含めた10分間強は、お互いが勝ち点3だけを見据えて攻め合う形になりましたが、お互い決めきれずタイムアップ。勝ち点1を分け合う結果となりました。


 はっきり言えば、勝ち点1を持ち帰れることを(満足してはいけないけど)喜ばなければいけない試合内容でした。3−0で負けていたっておかしくない試合でした。もっと言えば、今日の試合はガッカリする部分が多かったのも確かです。茂庭、佐原の簡単すぎるパスミス、今野、平山の球際の弱さ、そして(最も残念だったのが)梶山の度重なる軽率なプレー。失点シーンは梶山があまりにも簡単にキム・ナミルに当たり負けたところからスターしてましたからね。
 私達ファンは(私だけかもしれませんが)、どうしても無責任に「戦え」とか「気持ちを見せろ」という言葉で叱咤激励してしまいがちです。ここに来て気持ちが落ちたまま試合に臨んでいる選手なんかいないと思いますし、気持ちだけで勝てるんだったら何の苦労もしてないはずですけど。でも、気持ちの部分が結果に全く作用しないかといわれれば、そんなわけはないとも思うんですよね。例えば、肉体的にはしんどくなっても90分走り続けるんだという気持ちの強さ。例えば、競り合い、球際の攻防で絶対に負けないんだという気持ちの強さ。例えば、今年ここまでやってきたサッカーを信じ、ブレずに戦えば勝てるんだと信じる気持ちの強さ。残り2試合、東京の選手達がそういった気持ちをグラウンドの上で表現しきってくれれば凄く嬉しいですし、負けてもいいだなんてこれっぽっちも思ってはいませんが、全てを出し切った中で出た結果(順位)については、素直に受け入れようと思っています。
 泣いても笑っても残り2試合。まだ6チームに優勝の可能性があり、まだ6チームに直接降格の可能性がある大混戦のJリーグ。残り2試合の相手は新潟、千葉。ともに直接降格の恐怖と戦い続けるチームです。優勝したいという思いが勝るのか、残留したいという思いが勝るのか。新潟と千葉には何の恨みもありませんが、前者が勝ってくれることを願うばかりです。