続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

08−09 その6 リバプール−マンチェスター・ユナイテッド

 今季最初のビッグ4同士のマッチアップ。ベニテス監督就任以降まだマン・Uに勝ちのないリバプールが、今日こそ勝ち星を挙げることが出来たのか。
リバプール 2−1 マンチェスター・U
スコア: 3分 C・テベス(マン・U)
     26分 オウンゴールリバプール
     77分 R・バベル(リバプール


 開始10分間は完全にマン・Uの試合でした。いきなりベルバトフルーニーテベスの3トップで臨み、先制点は3人がしっかり絡んでのゴール。その後も10分間でクロスを3、4本入れてチャンスを得るなど、完璧な試合の入り方でした。が、その後80分間は逆にリバプールの試合。その要因は、放送内で倉敷・金子コンビが散々仰っていた「マン・Uの中盤が全くダメ」だった点に尽きるでしょう。キャリックが相手との競り合いで足を痛めて機動力が落ちたこともそうですし、中盤と前線との距離が遠すぎたこともそうですが、攻めては全く起点になれず、守っても全くフィルターになれずと散々の内容。そのためルーニーが守備に追われてポジションを下げたことで3トップの破壊力も減りましたしね。後半ギグスが入って4−4−2のような形になってから一瞬流れを戻しかけましたが、最後まで中盤の選手がいないに等しい状態のまま進んでしまい、結局は逆転負けを喫する形になりました。マン・Uの守備の良さの一つに「前線、中盤の選手の惜しみないプレス」があるかと思いますが、ベルバトフがその点に関しては全く戦力になっておらず、それに引きずられるようにテベスの運動量もなかった印象。この辺はベルバトフが早くマン・Uのやり方を覚えたり、周りがベルバトフの良さを知ってあげることで多少の改善は見られるでしょうが、翌週はCLとチェルシー戦が待っていたりと時間をかけている余裕はなく、大きな躓きにならなければ…と思うところです。
 一方のリバプールですが、あれだけ相手陣に入っても中盤がスカスカなら、このぐらいやれてもいいでしょう。その中でとにかく目立ったのがカイト。とにかく前線からのプレスをサボることがないですし、味方がボールを持ったら顔を出してフォローしてあげていますし、それでいながらチーム最多のシュート数(枠内4本)を放ち、決勝点のアシストまでやってしまうんですから、恐れ入りましたとしか言いようがないです。やれジェラードだ、やれF・トーレスだ、やれキーンだと言うところに目が行きがちですが、こうやって身を粉にして働いてくれる選手の存在は、しっかりと見てあげる必要があると思いますね。