続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

EURO08 イチ押し選手採点

 今朝方の2試合をもって、グループリーグ全24試合が終了しました。今日の流し見も含めれば18試合、ちょうど4分の3を見ることができました。我ながら、よく起きれましたと誉めておきます(笑)
 さて、決勝トーナメントの展望の前にやはり振り返りを書いておこうということで、ここでは全16カ国のグループリーグの戦いから感じた雑感をごく簡単ではありますがつらつら書いていこう…と思いましたが、ちゃんとしたふり返りは他の方にお任せして、私は「(6/3〜6に当ブログで書いた展望の中で挙げた)イチ押し選手」について、A〜Eの5段階採点&短評を書こうと思います。選んだからには、責任もって所見を述べさせていただきます。
グループA
1位 ポルトガル(2勝1敗 5得点3失点)
イチ押し FW ウーゴ・アウメイダ −
 2試合で26分のみの出場なので採点不能としました。正直メンバーを落とした3試合目はスタメンかなぁと思ったんですが、ポスティガに対するスコラーリ監督の信頼というか期待の高さに負けて途中出場のみ。決勝トーナメント以降も、ヌーノ・ゴメスが得点こそないものの期待以上の働きをしていることを考えれば出番はごくわずかになるはずで、そういう意味では残念な大会になってしまいそうです。


2位 トルコ(2勝1敗 5得点5失点)
イチ押し FW ニハト・カフベチ A
 グループリーグ突破を決めたチェコ戦での2ゴール含め、文句なしのA評価。3戦終わっていまだにパートナーが定まっているわけではない中で、獅子奮迅とまでは言いませんが、FWとして、キャプテンとしての重責を担い続けていましたね。裏へ走りこむ意識の高さや相手の隙、ちょっとしたミスを逃さない狡猾さはお見事の一言。クロアチア守備陣は相当堅いですが、裏へ抜けるタイプに対してはどうかな?という点はあるので、まだまだ魅せてくれる可能性は秘めていると思います。


3位 チェコ(1勝2敗 4得点6失点)
イチ押し FW マルチン・フェニン −
 残念ながら出場機会ゼロ。これからの選手なので、次の機会にまた注目することにします。


4位 スイス(1勝2敗 3得点3失点)
イチ押し MF ギョクハン・インレル B
 得点に関わる最後の部分に絡む動きが少なかったためにB評価とはしましたが、限りなくAに近いB評価だと思っていただければと。攻めては積極的にボールホルダーに対して顔を出していて、そこでパスを受けてからの展開力やドリブルの使い方はかなり面白かったですし、守っては幅広い範囲のカバーリングやボールを奪い取る能力の高さを見せてくれたと思います。この夏いきなりウディネーゼを出ることは考えづらいですが、再来年あたりは国内外問わずビッグクラブに籍を置いていると思いますよ、本気で。



グループB
1位 クロアチア(3勝0敗 4得点1失点)
イチ押し MF ルーカ・モドリッチ B
 初戦がやや不満な内容で、3試合目はお休みだったということでB評価にしましたが、2戦目の内容だけ見れば、誰がなんと言おうとA評価ですね。ボランチからのゲームコントロールでしたが、存在感は抜群。長短織り交ぜたパス配給、決して早いとか特別キレがあるというわけではないんですが、なぜかスルスルっと抜けていくドリブル、そして、守備面でもサボることなくチームのために走っていました(ハードワークはチーム全員から感じましたけどね)。1試合目は試合してないに等しい内容だったので、まだまだ元気は有り余っているはず。お世辞にも堅守とはいえないトルコが相手ですから、モドリッチを中心としたクロアチアの攻撃が完全にゲームを支配しても、何も驚かないですね。


2位 ドイツ(1勝1分け1敗 4得点2失点)
イチ押し FW マリオ・ゴメス D
 ドイツが苦戦した一端となったのが、2トップの不調。特にゴメスは毎試合最低1度は超がつく決定機を迎えながら、1度もゴールに押し込めず。初のビッグトーナメントで硬さが取れないのか、チームの不調に引きずられているのかは分かりませんが、ここまで決定力の無いゴメスを見るのは初めてなくらい。決勝Tでは是非とも爆発を期待したいところなんですが…クローゼとのコンビを1回解消するしか手が無いような気がしてます。どっちが良い悪いじゃなくて、どっちもダメなもんで。


3位 オーストリア(1分け2敗 1得点3失点)
イチ押し DF エマヌエル・ポガテツ D
 徐々に雰囲気に慣れてきたのか、ドイツ戦あたりは本来のプレーにだいぶ近づいたような印象を受けましたが、それでもまだ当たりの強さであったりフィードの正確さといった点では、クラブで見せているようなレベルにはなかったというのが正直なところ。その意味では、平均以下のD評価とせざるを得ませんでした。


4位 ポーランド(1分け2敗 1得点4失点)
イチ押し FW エウゼビッシュ・スモラレク D
 これだ!と印象に残るようなプレーは見られませんでしたし、トップに入るにせよサイドに張るにせよ、なんか中途半端なプレーに終始してしまった感は否めません。要因はいくつもあるんでしょうが、一番大きいのはロジェール・ゲレイロが完全に、けれど急に司令塔として起用されたことで、どう立ち回ればいいか定まりきらなかった点なのかなぁと。その点では、これから先ロジェールを絡めた攻撃陣の再構築が図られれば、また存在感を醸し出してくれると期待しましょう。



グループC
1位 オランダ(3勝0敗 9得点1失点)
イチ押し FW クラース・ヤン・フンテラール C
 イチ押しの際に「短い時間で何ができるか」という点に注目しましたが、メンバーを大幅に入れ替えたルーマニア戦で先発起用され、見事期待に応えて先制ゴールをゲット。試合の映像はハイライトでしか見れなかったのでC評価としましたが、ゴールシーンのハイライトだけ見れば、B評価をあげてもいいのかなと。決勝Tで見る機会がもしあれば、目を凝らして見ようとは思っています。


2位 イタリア(1勝1分け1敗 3得点4失点)
イチ押し FW アントニオ・ディナターレ C
 初戦の64分だけの出場にとどまったため正直採点しづらいところはありますが、まあこんなもんかなぁ、というところでしょうか。ただ、エルゴラは5.0しかつけずに「いるかいないんだかワカンネ」的な評価でしたが、上手くサイドでフリーになる場面もありましたし、シュートまで持ち込む動きもあったため、私はそれには与しません。決勝Tも4−4−2で行くのならばちょっと出番はなさそうですが、1回戦はピルロガットゥーゾが不在となるため、もしかしたらお鉢が回ってくるかも。そのときに真価を見せられるかは注目したい点です。


3位 ルーマニア(2分け1敗 1得点3失点)
イチ押し DF コスミン・コントラ C
 今季数試合だけ見たヘタフェでのパフォーマンスと比べると物足りなさを覚えることは否定しませんが、どちらかといえば左のラツが攻め重視、コントラが守り重視だったような印象が残っているので、そう考えれば及第点という評価は与えていいかと思います。本当はもっとガンガン上がるコントラを見たかったですけどね。


4位 フランス(1分け2敗 1得点6失点)
イチ押し FW カリム・ベンゼマ C
 3戦目は8割以上のパフォーマンスを見せられたかと思いますが、初戦は動きがかなり硬かったようですし、2戦目は出番なし。起用法も含めて、不完全燃焼となってしまいましたね。まあ、まだこれからの選手。ナスリ、(今大会は非招集でしたが)ベン・アルファ、ネメーズ、そしてベンゼマの「87年組」が今後のフランスを引っ張っていかなければいけないわけで、これをバネにした更なる成長に期待したいです。



グループD
1位 スペイン(3勝0敗 8得点3失点)
イチ押し DF セルヒオ・ラモス D
 不満。何が原因かは分かりませんが、悪いときのS・ラモス(=攻め上がりも少なく、守備も軽くてファウルばかり)がモロに出てしまってますね。昨日のFoot!の収録でも幸谷さんが名指しで「良くない」といっていましたからね。3戦目で代役として出場したフェルナンド・ナバロの方が積極性はあったんじゃないかと思うほどで、正直このままS・ラモスを使い続けるのは、ちょっと賭けな気もしてます。リーグ戦の疲労が取れてないのかなぁ?


2位 ロシア(2勝1敗 4得点4失点)
イチ押し FW パーヴェル・ポレブニャク −
 直前の怪我で出場叶わず。パブリュチェンコが完全に穴を埋めきったとはいえ、見たかった選手の1人だったので、残念無念です。


3位 スウェーデン(1勝2敗 3得点4失点)
イチ押し FW ヨハン・エルマンダー B
 初戦の80分以降及び第2、3戦目で与えられた役目がなんと「右サイドハーフ」。はっきり言って「そりゃないよ、ラーゲルベック監督」とは思いますし、ラーション電撃招集の裏で彼はかなりショックを受けていた*1らしいんですが、それでもプレー面では一切不満を表に出さず、与えられた役割を十二分にこなせていたと思います。もうラーションが代表に戻ることは無いでしょうから、今後の活躍は要フォローですね。


4位 ギリシャ(0勝3敗 1得点5失点)
イチ押し FW ゲオルギオス・サマラス −
 初戦に途中から出てきただけなので、採点不能です。クラブでスキルを磨いてもらって、次のビッグトーナメントの際にまた注目することとします。

*1:予選でイブラヒモビッチが一時追放されていたときにエースストライカーとしてチームを牽引した、そして、「本大会でも俺がやってやる」という自負があったようです