続々々・メガネのつぶやき

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EURO08グループリーグ第2節 グループD ギリシャ−ロシア

 スペインが勝利したことで、ギリシャにとっては負ければグループリーグ敗退となる背水の陣。ロシアもまければ敗退がほぼ決まるということもあって、お互いがどこまでリスクを覚悟で攻めに行くのかという点に注目したい1戦でした。
ギリシャ 0−1 ロシア
スコア:33分 C・ジリアノフ(ロシア)


 前節の5−4−1から4−3−3へと変更してきたスタメン、さらに両サイドバックが常時高いポジションをキープする2−5−3のような形になる場面からは、リスク承知で点を取りにいくと言う覚悟がひしひしと伝わってきました。でも、結果にはつながりませんでした。力が及ばなかったといってしまえばそれまでですが、惜しむらくはいいオーバーラップを見せていたセイタリディスが怪我で退いてしまった点、そして、代わりに入ったカラグニスが一人でやろうという気が強すぎて流れが滞ってしまった点は、後悔として残りますね。失点の原因となったニコポリディスのプレーですが、止めていれば「ナイスジャッジ」と言われるはずのプレーだったとは思いますが、DF(キルギアコス?)がしっかりとマークに入っていたのに飛び出してしまった点を考えれば、判断ミスといわれても仕方ないですかね。どうやら次のスペイン戦で代表引退とのこと。常時どこか危なっかしい一面を覗かせつつも、ここぞと言うときの集中力、瞬発力で私たちを驚かせ、楽しませてくれたGKの最後の勇士は、しっかりと目に焼き付けたいなぁと思います。チームとしてもこれで敗退となりましたが、主に両サイドバックとアタッカー陣を中心に80年以降生まれた中堅・若手がしっかりと伸びてきていることは見て取れました。今後どういう形で彼らを生かしていくのか、レーハーゲル監督の手腕に期待するとしましょう。
 ロシア。この日は初戦の4−4−2(4−1−3−2)から4−1−4−1にして中盤を厚くする形に変えてきましたが、結果的にこれが大正解。ギリシャが基本的に中盤に3枚しかいなかったこともあって、とにかくパスがよく回っていましたし、そうやってパスが回っているうちに中盤の選手の流動的なポジションチェンジや両サイドバック(特に左のジルコフ)のオーバーラップも多数見られるようになって、ギリシャがかなりの時間帯で相手を捕まえられないという形にもっていけたのが、勝利の大きな要因の一つだったかと思います。1トップに入ったパブリュチェンコレアル・マドリーが興味を持っているそうで)も、シュートの精度こそ残念の一言ながら、よく前後左右にサボることなく動いて、ボールを引き出せていたと思います。得失点差の関係で、次節スウェーデン戦も勝つしかない1戦。この日のギリシャよりは組織だった守備陣を持っているスウェーデンに対し、どういう攻めを見せるのか。ヒディンク監督の采配に注目です。