続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

EURO08グループリーグ第2節 グループD スウェーデン−スペイン

 初戦勝利したもの同士の対戦*1。スペインの攻撃陣が再び爆発するのか、スウェーデンの堅守がそれを阻むのか。
スウェーデン 1−2 スペイン
スコア:15分 F・トーレス(スペイン)
     34分 Z・イブラヒモビッチスウェーデン
     92分 D・ビジャ(スペイン)


 がっぷり四つの好ゲームで、最後に勝敗、明暗ははっきりとついてしまいましたが、文字通りどちらの転んでも全くおかしくないゲームだったという印象です。
 スペイン。前節で機能したと判断してか、この日も4−1−3−2を継続。ただ、この日はスウェーデンの守備が非常に良くて(後述します)、ロシア戦ほどはパスできれいに崩すという展開には持ち込めていませんでしたし、両サイドバックのオーバーラップ、フォローも少なかったために、厚みのある攻撃も展開できなかったのかなぁと。それでも、相手のほんの一瞬の隙をついて2得点を奪えてしまう2トップの決定力は、今までのスペインにはなかったもの。1点目のトーレスのゴールは、ともすれば彼らしくないとも言える形の崩れたもの(そこまでの繋ぎ方は綺麗でしたけど)でしたが、そういうガムシャラな姿を個々に来て見せることが出来たのは、チームにとってはとても価値のあることなのかなぁと思います。また、2点目のビジャのゴールはラッキーな側面が多分に含まれているとはいえ、あの時間帯で訪れた最後の決定機を事もなげに決めてしまえるメンタリティと冷静さこそ、少なくとも今季のバレンシアではほぼ見られなかったビジャの「本来の姿」なんでしょう。セルヒオ・ラモスが今ひとつ精彩を欠く状態で、プジョルの怪我というアクシデントもあった守備陣には不安を覚えてしまいますが、これだけ「勝ちきれる」スペイン代表は見たことがなく、このスペインがどこまで勝ちあがれるかというのは、かなり興味が湧く点です。
 スウェーデン。結果的に負けはしましたが、互角の内容でスペインと渡り合っていたのは誰もが認めるところでしょう。で、私はこの日見せた守備の姿に既視感を覚えたんですよ。で、何かな〜、どこで見たのかなぁ〜と試合中5分ぐらい考えていたんですが、ようやくハッと閃いたのが「三浦俊也」という名前でした。オーソドックスな4−4−2で、その3ラインそれぞれがフラットに並び、コンパクトさを保ちつつゾーンを崩さずに相手の攻撃に対応する。それこそ、三浦監督がかつて大宮で、そして今季札幌で見せているような守り方の最上級といった感じでしょうか。この守り方の怖いところは、「DFとMFのラインの間にボールを持てる選手が入り込んできて捕まえられなくなる」という点を挙げられますが、この日のスペインにそこまでを意識した選手はいなかったので、その点は救われた面があるのかなぁと思います。ウィルヘルムションが離脱し、イブラヒモビッチ、ローセンベリ、シェルストレームがコンディション不良と攻撃陣に不安を残す中で、守備陣がどこまで耐えられるかが勝負になってくると思うので、次節以降も守備陣に注目して見ていこうかなぁと思っています。

*1:グループA、Bもそうでしたね。巡り合わせとはいえ、凄い確率ですね。