続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

EURO08グループリーグ グループB オーストリア−クロアチア

 もう1つのホスト国であるオーストリアの開幕戦。初のEURO参加の緒戦で勝ち星を奪えるか、それともクロアチアが経験値の違いを見せつけるか。
オーストリア 0−1 クロアチア
スコア:4分 L・モドリッチ(PK)(クロアチア

 オーストリアにしてみれば、返す返すも立ち上がり早々に与えてしまったPKが悔やまれる1戦だったかと。キックオフ後最初のプレーではオーストリアが攻勢の兆しを見せたものの、すぐさま仕掛けてきたクロアチアのハイプレスとパスワークをまともに受けてしまい、あっさりとエリア内に侵入されてPKを献上(ちょっと厳しいかな?というジャッジでしたが)。その後もプレスを上手くかいくぐれず、開幕戦の緊張もあってか前半(少なくとも30分ぐらいまで)はほとんど何もさせてもらえませんでした。後半になってからようやくのびのびとやれるようになり、かつクロアチアの選手の足が止まり始めたことで何度もゴール前に迫ってはいましたが、エースのリンツがこの日は精彩を欠き、全体的にもアタッキングサードでの精度やアイデアに乏しく、クロアチアゴールを割るまでには至らず。イヴァンシッツとヴァスティッチがともにゲームメイクしていた時間帯は面白かったんですけど、いかんせん「決められる選手」が…ね。頼みのセットプレーでも決定機まで至らなかったのも、敗因と言われればそうでしょうかね。しかし、イチ押しにあげたポガテツはPKを献上したプレー以降沈みっぱなしの90分。やすやすと当たり負けてましたし、ロングフィードも全体的に精度無し。イチ押しに挙げたよしみで弁解しますが、こんな軽い選手じゃないですよ。あのPKで混乱しただけです、たぶん(苦笑)
 クロアチア。前半に見せたのハイプレスは素晴らしいの一言で、全くオーストリアにプレーをさせていませんでしたが、さすがにどう見てもオーバーペースでした(苦笑)。ただ。オリッチ、ペトリッチ、スルナは頭が下がるぐらい走ってましたし、N・コヴァッチはものすごく気の利いたポジショニングで攻守ともに目立っていましたし、(個人的には)懸念していたディフェンスラインも最後のところでは頑張って破綻することはありませんでした。守備面はこれだけ出来れば残る2試合も(無失点は無理でしょうが)ある程度しのげるとは思います。ただ、期待していた攻撃陣は正直言って不発。クラニチャール、モドリッチともに前への推進力はそこそこありましたが中盤でタメを作れず、閉塞感を打破するまでには至りませんでしたし、FWもFWらしい仕事はあまり見られませんでした。この先勝ち上がっていくのなら、クラニチャール、モドリッチにはもっとやってもらわないと困るわけで、次もこのハイプレスを敢行するのか、それとももう少しアタッキングマインドを強めるのか、ビリッチ監督の采配には注目したいです。