続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

ユニコーンS 予想

 ◎ 06.ユビキタス
 ○ 11.ウイントリガー
 ▲ 09.ロードアリエス
 △ 10.クリールパッション
 × 04.サダムイダテン、12.ドリームシグナル

 まずは過去5年の3着内馬血統傾向から。

父はサンデー系が5頭と数でこそ一番多いが、ジェニュイン、タヤスツヨシフジキセキとサンデー系の中ではダート寄りの名前が揃い、その他もブライアンズタイムボストンハーバーフォーティナイナー、シャンハイ、タッチゴールド、サクラローレルと「芝でも悪くないダート血統」が並んでいる。

 ミソは「芝でも悪くないダート血統」という点。このレースに限ったことではなく、東京ダート1600mはそういう血統の馬がよく走る舞台で、今日の1Rなんかは1〜3着の父がマーベラスサンデーアドマイヤベガトーホウエンペラーと、むしろ逆に「ダートも走れないことはない芝血統」が来れてしまうぐらい、芝寄りのダートなのが東京1600m。まあ、ここで私が今更取り上げるほどのものではないですけどね。また、このレースは血統より顕著に明暗が分かれるポイントが「前走までの実績」。東京ダ1600mに変わった過去7年で見ると、

?:前走から距離延長…00024(5番人気以内3頭含む)
?:初ダートorダートで1400mまでしか連対実績のなかった馬…02249
 (07年シャドウストライプ、ディオスクロイ、06年ユーワハリケーン、マルターズマッシブという人気馬が飛んでいる)
?:前走5着以下…01241(3着内の3頭は、全て前走芝の重賞だった。)

 という具合に、前走までの実績で結構思い切って消せる馬が出そうなデータが揃っています。特に?と?は、やはり「東京ダート1600mが距離以上に中距離指向となる点」+「前走中距離を走っていた馬が先行する(ことが多い)ペースに短距離指向の馬が付いていけない」というのを如実に表しているデータなのかなぁと思います。
 これらを踏まえて本命はユビキタス。デビュー戦から常にマイル以上の距離を使われ、デビュー2戦目には同コースで(不良馬場ではありましたが)1分37秒0という好タイムでの圧勝もあります。3走前は勝負どころで若干の不利を受けてモタモタしてしまっての3着なので度外視可能ですし、2走前はサクセスブロッケンを褒めるしかない内容なのでやむなし。それを除けば、先ほども書いたとおりデビュー2戦目の内容は圧巻でしたし、4走前、前走は自分でペースを作って押し切れるスタミナの豊富さを見せ付けた1戦。父アグネスデジタルはすでに芝でも重賞ウィナーを出しているぐらい芝・ダート兼用な面を見せているので全く問題なし。引き続き安藤勝J騎乗で、死角らしい死角は見当たらないので、ここは素直に信頼するのが妥当でしょう。
 その分、対抗以下はひねってみました。対抗ウイントリガーは前走・兵庫CSで残り800mぐらいから大捲りを仕掛け、結果ナンヨーリバーには競り負けましたが、あちらはすでにダートOP勝ちがある、方やこちらは初ダートだったという点を考慮すれば、相当走ったといっていいでしょう。父スターオブコジーン×母父サンデーサイレンスはむしろ芝向きの字面で、この条件も合うでしょう。ナンヨーリバーは伏竜Sでユビキタスに勝っていて(上でも書いた通りユビキタスはやや不利を受けてのものだが)、そのナンヨーリバーに前走迫ったという点、しかも「前にいるナンヨーリバーを追いかけていった」というレースを今回もできると単純に比較すれば、9番人気はちょっと舐められている気がします。3番手はロードアリエス新馬戦を京都ダート1800mというこのレースと最も相性のいい(と言っても端午Sばかりですが)条件で勝ち上がっており、前走・京都新聞杯は力のいる馬場の中でしぶとく伸びて2着。父シンボリクリスエスアグネスデジタルと同じぐらい芝・ダート兼用な面を見せていますし、横山典Jへの乗り替わりはものすごいプラス材料。初のマイル戦のペースに戸惑うことが無ければ、好走必至と見ます。
 大穴☆印はスカーレットライン。ちょっとバリバリのダート血統過ぎる嫌いはありますし、前走7着という点は大いにマイナスなんですが、前走は出遅れた上に早めに捲りに行ってしまってタレたものなので底まで悲観する必要はないでしょうし、その前の2走は結構いい内容の走りだったと言っていいでしょう。デビューから2戦はペリエJが跨り芝で使われ、2戦目にはダービー馬のディープスカイの4着もあるという素質馬。最終追いは内田博Jが自ら跨りそこそこのタイムで走っていて、上手く5、6番手に取り付くことが出来れば、全然馬鹿に出来ないと思います。5番手クリールパッションは1400mですが東京での勝ち鞍もありますし、前走はいい捲りの脚でユビキタスの2着。その前のOP2レースでも大きく負けていないですし、この安定味を買っての押さえです。
 このレースの注目馬であるサダムイダテンドリームシグナルアポロドルチェの芝重賞ウィナー3頭は、サダムイダテンドリームシグナル3連単の3着だけで押さえ、アポロドルチェは消し。いずれも父はダート血統で、このダート替わりで変身があるかどうかという点が焦点になるわけですが、いずれも走れるとは思いながらも大きな懸念が一つ。それが「脚質」。過去これまでの結果や今日の1、2Rを見る限り、(普通のペースで流れるという前提で)4角7、8番手にいないと苦しいんですよね。いずれの3頭も先行した実績はありますが、良積を残しているのは中団で溜めて弾けた時で、鞍上の名前を見ると、ここでいきなり先行に手を替えて来るとは考えづらいところ。であれば、人気の面も考えて「差し届かず3着」という予想するのが筋かなぁと思います。で、アポロドルチェだけは父オフィサー×母父サマースコールで1600mは長いと見て消し、残りの2頭はかろうじて押さえるという結論に至りました。ペースが速くなったとか、馬の力が違ったために突き抜けられたら、それは「残念でした!」と諦めるだけです。3番人気に推されているシルクビッグタイムはいの一番に消しました。前走から距離延長、1400mまでしか実績がない、陣営も(煙幕かもしれませんが)「マイルは長いかも」と泣きを入れている、どこにも買う条件はありません。唯一買えるとすれば、先週の東京ダートでデピュティミニスター系が大爆発した(5勝!)点ですが、お湿りがない状況ではその威力も減るはず。と言うわけで、バッサリです。そして、なぜか5番人気のダイワマックワン。まあ、「同コースのOPで2着があり、その時の1着がサクセスブロッケンだから」という理由でしょうが、前走は出遅れてたまたま脚を溜めたら弾けただけの内容で、それでは今回は差し届かないでしょうし、先行して粘れるだけのスタミナ感もなし。こちらもバッサリでいいでしょう。
 馬券は保険の意味も込めてユビキタスからの馬連と薄目へのワイド、1着固定の勝負の3連単で。

 買い目 馬連 06−11 1,000円  06−08,09,10 各500円  ワイド 06−08,11 各1,000円
       3連単F 06→08,09,10,11→04,08,09,10,11,12 各100円