続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

NHKマイルC 予想

 ◎ 18.ダンツキッスイ
 ○ 01.サトノプログレス
 ▲ 16.エーシンフォワード
 ☆ 02.アンダーカウンター
 消 05.ブラックシェル 09.ディープスカイ 11.ゴスホークケン
 △ 上記の7頭以外の全馬

 すごくバカな人が買った、みたいな印になってしまってすいません(苦笑)。まあ、私の力ではそれだけ絞ることが出来ないということです。
 では予想を。まず過去5年の3着内馬の血統傾向を探ってみると、

 過去5年中4年で雨が降っていたせいなのか、06年こそ3着内独占を果たしたが父サンデー系がわずか4頭という異色のG?。あえて傾向を探れば、フレンチデピュティミスプロ系といった米国ダート血統が目立つ感じか。また、発表以上に馬場が荒れているときにキングヘイロータイキシャトルといった道悪(時計のかかる馬場)で成績を上げる種牡馬の産駒が来ている。全体的な見方をすれば、06年の勝ち馬ロジック以外は、5代目までに必ずノーザンダンサーの血を持っていた(クロスである必要はない。)。これに該当しない馬は少ないだろうが、小さなポイントとして押さえておきたい気はする。

 という感じ。ちなみに、最後に書いた「ノーザンダンサーの血」ですが、今年は全18頭持ってました。悪しからず。で、米国ダート血統が目立つのは、雨で馬場が渋るせいもあるんでしょうが、クラシックを勝ち負けできるほどの馬が集まらず、瞬発力勝負になりにくいからなのかな?と思いますね。それはキングヘイロータイキシャトルにも言える事なのかなと。
 それを踏まえつつ本命はダンツキッスイ。前走は直線で完全に脚色一杯になり8着と惨敗、と見えなくもないですが、勝ち馬とはわずかコンマ4秒差で思いのほか粘ったと見るべきでしょう。過去3勝は全て広いコースで、ダートでの勝利も含めて3勝とも速いラップを刻んだ、スピードの持続性を活かした逃げ切り勝ち。血統的にも父シンボリクリスエス×母父タイキシャトルはいかにも渋って時計のかかる馬場、スピードの持続性=ダート的要素が問われる馬場が向きそうな字面ですし、ここでも単騎逃げが見込め、自分の土俵に他馬を持ち込める可能性大。昨日のレースを見ると逃げ粘りが不可能な馬場ではなく、大一番で仕事をする藤田Jが力を発揮すれば、あっと驚く逃げ切り勝ちがあって全く不思議ないでしょう。正直、ここまで人気が下落するとは思っても見ませんでしたし。
 で、ダンツキッスイが淀みない流れを作ると予想した以上、前走その流れの中で好走したサトノプログレスエーシンフォワードを評価しないわけにはいかないでしょう。サトノプログレスは馬柱だけ見ると中山でこその馬にも見えますが、デビューから2戦は東京で走り、新馬戦(3着。その時の1、2着はフサイチアソートニシノエモーション)は重馬場発表ながら上がり34秒4という脚を使っている点は好印象。また、血統的にもタイキシャトル産駒は過去1勝3着1回があり、時計がかかる馬場で成績を上げるタイプで、ノーザンダンサーのクロスもあります。このレース<1413>という横山典Jが跨るのも魅力で、NZT勝ち馬の成績が<0106>と全く冴えないことで人気が下がるのならば、逆に買いでしょう。内をスルスルと抜けてこれそうなのもプラス材料ですね。エーシンフォワードは血統的には信頼性に欠くストームバード系で、ダートの方が走るんじゃない?と思うほどの字面でありながら、ワンペースの競馬になりやすい京都1400mで先行して連勝したり、マイル重賞で差しに回って惜しい2着を続けるなど幅の広さもしっかり見せている点を評価したいです。好走しても人気になりにくいタイプなのか、今回も程よい人気にとどまっているのは魅力ですし、上がりの脚に限界がありそうなので、この雨は恵みの雨と見ます。
 大穴候補の☆印はアンダーカウンター。このレースで穴をあけている「ダート経験(2、4走前)と芝短距離での好走(前走)」がある(過去5年ではムラマサノヨートーコスモサンビームウインクリューガーマイネルモルゲンと4頭も穴をあけている)唯一の馬。前走は初芝でここでも人気のファリダットとコンマ7秒差なら上々の内容でしょう。ここまでのストラヴィンスキー産駒の傾向を見る限り、芝においては前走好走の流れを継続できる面がありますし、母父ヘネシーでダート的要素を兼ね備えているものグッド。小林淳Jの手綱捌き次第では、同騎手が跨った昨年のムラマサノヨートーの再現があっても不思議ないとみます。
 で、ここからが私のこのレースのミソで、5番人気内のうち3頭を消す暴挙に出ます。と言ってもしっかりとした理由があるからですよ。まずブラックシェル。父ヴァイスリージェント系、母父グレイソヴリン系は単独で見れば、東京マイル戦で馬場が渋って成績を上げており、クロフネ産駒の距離短縮は狙い目の一つでもあります。そして、ついに人気も5、6番人気に収束したこともあって、一見するとここが狙いなようにも感じますが、牡馬のクロフネ産駒芝マイル戦の成績は<10135>と実は壊滅的(唯一の勝利は朝日杯FSのフサイチリシャール)で、東京芝マイル戦の道悪における後藤Jの成績も<02312>とあまりよろしくありません。そして、最大の消し理由は「何だかんだいってマイル戦が初めて」と言う点。初めてだからこそオッズに不安が反映されてうまみが出るという意見は重々承知の助ですが、トータルすると今回は買いと消しの材料がプラマイゼロで、ヴァイスリージェント系が芝のG1で勝負したいなら、母父サンデーであることが今のところは欠かせない感じもあるので消します。昨日ホワイトピルグリムで「馬場が渋ったクロフネは怖い」といったばかりでなんですがね(苦笑)。
 続いてディープスカイ。キャリア豊富で、前走毎日杯の内容は圧巻の一言。ダンツキッスイが逃げ切ったアーリントンCで差しての3着がありますし、毎日杯2着のアドマイヤコマンド青葉賞を快勝した事や毎日杯直行組は過去6頭いて4勝と相性抜群なこともあって、ここは一気に受けて立つ立場になりましたが、比較的綺麗な馬場で瞬発力勝負を得意とするアグネスタキオン産駒にとってこの雨は最悪の一言。昨日の東京芝の血統傾向から見ると、サンデー系はたくさん来ていたものの、ダート寄りの馬orスタミナ寄りの馬ばかりでタキオン産駒が向く馬場ではなさそうですし、この馬自身も跳びが綺麗なタイプで道悪は歓迎ではないはず。中枠で四位Jということで間違いなく末脚勝負に出てくると思いますが、流れが全く向かない可能性が高いと見ているので、ここはバッサリ消します。良馬場なら迷うことなく高評価していたはずですが、この雨は祟りと言っていいでしょうね。
 最後はゴスホークケンノーザンダンサー系×ミスプロ系という血統構成はこのレース向きで、ストームバード系なので、前走の惨敗とか他馬云々ではなく如何にマイペースで自分の競馬が出来るかが鍵になるタイプでしょう。そうなるとダンツキッスイの出方やレッツゴーキリシマとの絡みがどうなるかが大事になるわけですが、そこで重視すべきは前走の惨敗。休み明け初戦だったとか、テン乗りだったというエクスキューズはありますが、ダンツキッスイの作るペースに巻き込まれての敗戦だったわけで、今回陣営は「切れ味勝負だと分が悪いので、4角先頭で押し切る形が理想」と言って巻き返しを強調していますが、いずれにせよそれは「マイペースの形」と言えるものではなく、どこかでストームキャット系特有の脆さが出てしまいそうな気がするんですよね。中央の重賞という点で言えば、内田博Jは人気を受けて信頼できるだけの成績が残っていないのもいやな材料です。
 という感じで人気3頭を消します。で、押さえを何にしようかと考えましたが、どの馬も一長一短で強く推せないけど消せないので、全部押さえます(苦笑)。買い目はダンツキッスイの単複と印上位4頭の馬連ボックスとダンツからのワイド3点、それと3連複をダラダラ買います。ダンツが3着まで粘ってくれれば、マイナスはありません。しかし、ここまで人気馬を嫌う予想も初めてだなぁ。ファリダットだってかろうじて押さえだし。

 買い目 単勝 18 2,000円  複勝 18 3,000円
       馬連BOX 01,16,18 各1,000円  02−01,16,18 各300円(変則ボックスです)
       3連複2頭軸 18−01−△ 各300円  18−16−△ 各200円  18−02−△ 各100円