続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

J1第11節 東京0−1柏 私的雑感

メンバー
 GK 塩田
 DF 徳永、茂庭、塩田、金沢
 MF 浅利、梶山、今野、羽生
 FW 赤嶺、カボレ
 交代 '59 羽生→大竹 '68 浅利→近藤 '78 赤嶺→平山
 サブ 荻、佐原、椋原、石川


主要スタッツ
 得点(東)なし
     (柏)'74 大谷
 警告(東)なし
     (柏)'77 蔵川 '89 石川
 退場 共になし

 何も出来なかったわけではないけれど、何か出来たわけでもない。引き分けに持ち込めていてもおかしくはなかったけれど、全体的に見れば0−1という結果は妥当なものだった。そんな、何ともいえない中途半端な、モヤモヤ感の残る試合でした。
 一つ気になったのが、「DFラインでのパス回しにこだわりすぎている」点。決して、DFラインでのパス回しそのものを否定するものではありません。けれど、この2戦はちょっとそこにこだわりすぎて全体が引きすぎているのかなぁ?という印象は否めません。この試合は梶山がいたおかげで、名古屋戦ほど「その取られ方まずいわぁ」というシーンは多くなかったですが、それでも(雨でピッチがスリッピーだった点も相まって)ちょっとパスやファーストタッチがずれたところを狙われてしまい、ショートカウンターを食らうシーンがありました。この辺は本当に難しくて、じゃあプレスを嫌って「ロングボールを放り込むの会」を結成してしまっては、目指すべきサッカーとかけ離れてしまうだけだし、この日のように精度を欠くことになるとてんでゲームにならないという事態を招くだけなんですが、各チームに東京がやりたい、目指すべきサッカーをスカウティングされ始めている現状にあって、バカ正直にポゼッションサッカーをぶつけるだけでは、この日のような試合展開になってしまう=勝ち点を失ってしまう可能性が(今の段階では)高いわけで。開幕から事態が好転しまくっていてために若干忘れかけていた「『理想』と『現実』の折り合いをどうつけながら成長していくのか」という今季の課題が、この連敗で改めてクローズアップされる結果になった、そんな気がします。
 でも、私は楽しみたい(というと語弊があるかもしれませんが)ですよ、この状況を。数日、数週間でボールタッチやパス精度を含めた「個人技」が急成長することは考えづらい中で、どうやって城福監督が「チーム力」を向上させることが出来るのか。その「もがき」「生みの苦しみ」を追いかけ続けるのが、今季の東京ファンのあるべき姿というか、覚悟すべき苦悩なんだと思います。開幕前に自分の中でそう決意しながら、見た目の順位などに目を眩まされて忘れかけていた部分だったので、改めて書いた次第です。自分達の原点、やりたい目標だけは忘れないように、お願いします。