続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

天皇賞・春 予想

 ◎ 03.アドマイヤモナーク
 ○ 12.アイポッパー
 ▲ 14.アドマイヤジュピタ
 ☆ 11.トウカイトリック
 △ 04.ホクトスルタン 07.ドリームパスポート 08.メイショウサムソン

 過去5年の血統傾向を探ってみると、

 父サンデー系は7頭3着内馬がいるが、うち5頭はサンデー直仔。サンデー系種牡馬は03年のダイタクバートラム(父ダンスインザダーク)と04年のシルクフェイマス(父マーベラスサンデー)の3着が精一杯で、昨年にいたっては掲示板に乗った5頭が全て非サンデー系とやや驚きの結果となった。
 父がサンデー系の傾向を探れば、母父が欧州系(06年は3着までが全て父サンデーで、母父がアルザオトニービンサドラーズウェルズとその傾向が顕著だった)かミスプロ系(05年スズカマンボ(キングマンボ)、04年ゼンノロブロイ(マイニング)がいる)の好走が目立つ。スタミナを補完されるか、ダート的な持続的な脚を補完されることが功を奏している印象。父が非サンデー系の傾向としては、リファール系、ミスプロ系、ロベルト系が目立ち、中でも昨年の2着エリモエクスパイア(父スキャターザゴールド×母父コマンダーインチーフ)、3着トウカイトリック(父エルコンドルパサー×母父シルヴァーホーク)のような「父米国血統×母父欧州血統(当然逆も可)」という、一見すると距離もつの?という組み合わせの馬が走ったのは何とも興味深いところ

 という感じ。さらに、予想の前段としてこのレースで最も考えるべきは「展開」の予想。もちろんホクトスルタンが逃げを主張する、これは100人が100人そう考えるでしょう。もちろん、アドマイヤメインがなりふり構わず絡んでくる可能性は否定できませんが、その少ない可能性を考えて予想はできないので、私は「ホクトスルタンが単騎で逃げる」体で予想します。で、問題は3勝目の阿寒湖特別のように「スローの溜め逃げ」をするのか、2勝目のひめさゆり賞のときのように「(比較的)緩みのない平均ラップの逃げ」なのかという点。前者であれば究極の上がり勝負になって来るでしょうし、後者であればよりスタミナを問われるレースになるでしょう。で、考えに考えた結果、上がりの脚に限界があり、またこれまでの横山典Jの逃げの打ち方を鑑みて、「(比較的)緩みのない平均ラップの逃げ」を打つという結論に到達。
 これらを踏まえた上で本命はアドマイヤモナーク。7歳馬ですが今がまさにピークという感じで、昨年12月以降の5戦は全て2400m超のレースばかりを使われ、マラソンレースとなるダイヤモンドSを勝利するなどスタミナの豊富さは現役トップクラス。さらに、万葉Sで見せたように速い上がりの脚も持っていますし、どちらかと言えば広いコースでゆったりと走らせていいタイプという印象を持っていて、前走の3着が人気を落とす要因となっているならば、ここは逆に買いでしょう。前半はとにかくリズム良く走らせて、勝負どころで早めに進出していって差しきるというレースを期待したいところです。
 2番手はアイポッパー。長期休み明けの2走前こそ大敗を喫しましたが、前走ではしっかりと上積みを見せて2着と好走。そのレースぶりを見る限りは年齢の衰えは感じませんでしたし、こちらも2500mを超えてからが自分の舞台と言えるほどのスタミナ馬で、かつ速い上がりの脚を使えるタイプ。なぜか過去3年は「阪神大賞典を先行して好走→なのに、なぜか本番では差しに回って善戦止まり」という変なリズムになっていますが、3年前そうやって苦杯を舐めた藤田Jが同じ徹を踏むとは思えず、ここは先行してくれるはず。逆に、差しに回った瞬間に諦めます。3番手はアドマイヤジュピタ。父フレンチデピュティ(米国ダート)×母父リアルシャダイ(欧州スタミナ)という血統構成は昨年のエリモエクスパイアトウカイトリックを髣髴とさせ、非常に食指が動きますね。前走買ってしまったことで人気になっているのが残念で仕方ないですが、調教でもベストタイムを叩き出しているようですし、とにかくマイペースで競馬が出来れば大崩れはないと思います。逆に言えば、リズムを崩されるような展開(例えば入れ替わりが激しい展開)になれば、フレンチデピュティらしい脆さも見せる危険性もはらんでいるため、3番手止まりの評価としました。
 一発がありそうなのはトウカイトリック。昨秋以降の成績は今ひとつに映りますが、叩かれて上積みのあるタイプなので昨年の2走はよく走っているほうですし、ここ3走も距離が短かったり、出遅れた上に前残りの競馬だったりと度外視可能。もちろん今回重視している「スタミナ」と「34秒台の速い上がりの脚」をともに持っていますし、最終追いで坂路自己ベストタイムを叩き出し、前走で下手打ったゲートもしっかり練習してくるなどかなりの勝負気配が漂っていて、正直アイポッパーより人気があるのはびっくりしてますが、ここはビッグタイトルのチャンスが大いにあると言っていいかと思います。あとは逃げてどこまで粘れるかのホクトスルタン、前走のように内でじっと我慢して末脚に賭ければ上がり目のあるドリームパスポート、本来は想定している流れで強気な競馬をして最も力を発揮できそうなんだけど、武豊Jがそれをやってくれる可能性が低いため評価を落としたメイショウサムソンまで押さえます。
 アサクサキングスは自信の消し。京都外回りは2戦2勝、菊花賞馬で明け4歳、父ホワイトマズルでスタミナの裏付けがあり、前走は休み明け・久々の2000m・斤量59kgという厳しい条件ながら3着。一見死角らしい死角はありませんが、私が今回重視した「34秒台の速い上がりの脚が使えない」点は唯一にして最大の不安要素。これまで2400m超のレースで最速の上がりがダービーでの34秒9で、それも自ら逃げて超スローペースを演出した上でのもの。昨秋2戦で見せた程度の脚色では「前は捕らえられず、後ろには掴まる」というレースになってしまいそうな気配が高いんじゃないかと。それでいてある程度マークの集まる1番人気となれば、ここが絶好の消しどころでしょう。ポップロックは3着候補として押さえようかと思いましたが、ただでさえ勝ち味に遅い馬なのに京都コースではそれが顕著で、4、5着がいいところかなぁという見立てなので消します。
 馬券は上位4頭のボックスと、3着候補として△の馬を加えたものをちょろちょろっと。

 買い目 馬連BOX 03,11,12,14 各1,000円
       3連複2頭軸 03−12−04,07,08,11,14 各500円
                03−14−04,07,08,11,12 各300円
                03−11−04,07,08,12,14 各100円