続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

J1第5節 東京1−0札幌

メンバー
 GK 塩田
 DF 徳永、佐原、ブルーノ、金沢
 MF 浅利、梶山、今野、大竹
 FW 羽生、カボレ
 交代 '67 カボレ→赤嶺 '71 大竹→長友
 サブ 荻、藤山、吉本、川口、平山


主要スタッツ
 得点 (東)'12 カボレ(A:浅利)
     (札)なし
 警告 (東)'49 大竹
     (札)'52 芳賀 '83 柴田
 退場 共になし

 Jの試合だけに絞れば、昨年の10月6日、対横浜FM戦以来の味スタでの勝ち点3ゲット。間にオフが挟まっていたとはいえ、半年振りですか…そりゃ待ちくたびれたわ! できればもう1度録画したのを見たいところではありますが、そんな時間があるかは分からないのでスタジアムで感じたことをそのままダラダラと。
 立ち上がりにいきなり2度ヒヤッとさせられるシーンがあって「また入り方間違えたか!」と思いましたが、6、7分経つと落ち着いてきて一安心。あの曽田のヘッドには肝を冷やしました。しかし、5分も経つとすっかり落ち着きを取り戻してくれてました。その要因となったのが大竹のセットプレー。前回生で見た京都戦も「いいボール蹴るなぁ」と素直に感嘆したんですが、この日も精度抜群。もちろん練習でいくつかのパターンは作ってきているんでしょうが、それを試合でしっかりと見せられるのは素晴らしいの一言。得点にこそなりませんでしたが、前半はブルーノ、後半は佐原がそれぞれ決定的なヘディングシュートを放っていて、ここにさらにセットプレーの鬼である今ちゃんとか、カボレ、平山、赤嶺のFWがいるとなれば相手にとっては厄介でしょうから、セットプレーの精度はますます高めてほしいところです。欲を言えば、右足でのキッカーがほしいかなと思いますね。それ以外でも大竹は髄所にこちらの胸をキュンキュンさせるプレーを数多く見せてくれました。城福監督は「大竹はボールが回っている時は良さを出していたが、チームの流れが良くない時に自分の力で流れを引き寄せることも学ばないといけない」と次への課題を述べましたが、私は今は自分が持っている持ち味を発揮することでチームに貢献してくれれば、それで十分です。
 カボレのゴールはストライカーだなぁと思わせる一撃でした。浅利(!)のパスはいいところへ出ているものの処理するのは容易ではないボールで、おまけに曽田と競り合いながらですからなおさら難しかったと思うんですが、一歩早くボールの落下点を察知して前にしっかりと体を入れた時点で曽田との勝負は完全勝利。シュートはややあたり損ねた感もありましたが、ゴール前であれだけ時間があれば枠には飛ばすぜ!といったところでしょうか。その後も羽生からのヒールパスを受けての左足でのシュートがあったり、それ以外でも後方からのフィードでの競り合いの強さや瞬時にトップスピードに入るものすごいギアチェンジなど、徐々にその真価を見せ始めているといっていいんではないかと思います。赤嶺、平山、(怪我中の)ユースケは相当頑張らないとな。
 ブルーノ、佐原のCBコンビは、時折軽いプレーが見られはしましたが、全体的には満足できる内容だったかと思います。やはりその高さは攻守両面で十分に武器となりますし、ブルーノの機を見ての攻めあがりもかなり効果的でした。5戦連続コンビが変わっている不安定な東京CB陣ですが、茂庭の怪我も鑑みて、しばらくはこのコンビを熟成させる方向で行ってほしいと私は思います。スピードタイプを相手にした場合の不安は残りますけどね。守備面で言えば、浅利、金沢の両ベテランのプレーも良かったんじゃないかと思います。


 ただ、「選手交代」にはちょっと不満。厳しい日程が続き怪我人も増えてきている現状を考えて、なるべくフレッシュな使いたいという思いは伝わってきますが、今日の試合展開の中で相手の一番の脅威となっていたカボレと大竹を、それほど疲労困憊には見えなかった中で替えてしまったのはちょっともったいなかったなぁと。まあ、赤嶺は十分に交替選手としての役割を果たしたとは思いますが、1トップとして使うのは違うのかなぁ?という気がしないではありませんし、長友をあのポジションで使ったのは驚きの一言。「赤嶺が競った後のボールを彼(長友)に拾ってもらいたかった」という城福監督の意図には応えていましたし、サイドに流れていい1、2本いいクロスを入れてはいましたが、長友投入後のポジションがなかなか定まらずにピンチを招いてしまったシーンがあったことを考えれば、ベストな交代ではなかったんじゃないかと思いますし、長友をあのポジションで使うことが「点を取りに行く」ための交代なのか、それとも「守りきる」ための交代なのかが今ひとつはっきりしなかったというのは、「選手交代=監督の意図・メッセージを伝える一つの(そして大きな)手段」であることを考えれば、正直残念でした。MFを誰もベンチに置かないってのも、いささか疑問。


 それでも、今季初の無失点での勝利、そして今季ホーム初勝利、そして、昇格組からしっかりと勝ち点3を奪えたことは嬉しい限り。次の試合までは久々に中1週開くので、まずはしっかりと頭と体を休めて、そしてダービー、ナビスコ多摩川クラシコの「味スタ3連戦」にむけてしっかりと準備してほしいと思います。