続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

代表戦4試合を簡単に

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/live/jpn_20080126_01.htm
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/live/jpn_20080130_01.htm
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/headlines/etc/20080129-00000195-jij-spo.html
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/headlines/etc/20080130-00000216-jij-spo.html

 代々木の地が熱く燃えた4試合でしたが、まずはサッカーの方から。
 「まだ岡田監督になってから1ヶ月も経っていない中だから」と甘く見るべきか、「実はそこそこの期間キャンプをしていたのにこの程度か」と辛く見るべきかは判断が分かれるところですが、私は前者ですかね。まだ選手個々のフィジカルが100%ではないでしょうし、岡田監督がやりたいことを体現するには時間がまだ足りないかと。当面の目標はW杯出場の切符を得ること。油断禁物とはいえ、3次予選は「真剣勝負の中でありながらある程度テストできる」相手でしょうし、(幸か不幸か)東アジア選手権もあるので、試合を重ねていく中でやれたこととやれなかったことを見極め、細かい修正を重ねてチームのやり方を固めていければいいんじゃないでしょうか。
 そんな船出の2試合で*1目に付いた選手は内田、大久保。内田はチリ戦の立ち上がりこそ全く持ち味を出せませんでしたが、徐々に真価を見せてくれた気がします。守備面でやや不安があることは否めませんが、オーバーラップのタイミングは抜群。周りがもっと内田を知って、この武器を活かせれば面白いですね。大久保は良くも悪くも(苦笑)一番目立ってました。チリ戦のあの外しっぷりはどうにかならんものかと苦笑いして(最終的には呆れて)しまいましたが、4度も決定機を得るだけのポジショニングと個人技があることは大いに評価したいですし、ボスニア戦でのトップ下のプレー、特に山瀬の1点目のアシストとなったパスなんかを見ると、いつのまにこんなにプレーの幅が広がっていたのかと驚くばかりです。昨年ヴィッセルで左MFとして使われた経験が、ここに来て生きているということでしょうかね。
 東京勢ですが、羽生はチリ戦で、今ちゃんはボスニア戦で持ち味を十分発揮してくれたと思います。ともにスタメンを奪えるところにまでは至っていませんが、「岡田監督の中で計算できる選手」(羽生)と目戦に立てば、これ以上ないアピールが出来たかと。東京的には今城福さんと練習できていないことに対する戦術面の不安は拭い去れませんが、とりあえず今は代表で頑張ってほしいと思います。あと、オシムさんお帰りなさい。


 続いてハンドボール。ミーハーなので2試合ともBS−1でしっかりと見てしまいましたが、残念な結果に終りました。まず火曜日の女子ですが、こちらは完敗。先行して(悪くても1、2点のビハインドでついていって)韓国の焦りを誘いたかったと思いますが、思惑とは真逆の展開。立ち上がりから動きが硬くて最大8点差をつけられたり、最後は完全に集中力が切れてしまい大差の敗戦、力負けとなってしまいました。体格、フィジカルの差はある程度織り込み済みで見ていましたが、その私の想像以上に当たり負けをしてしまい、ゴール前でも「必要なファウル」といいますか、7mスローや2分間退場にならない程度の反則をできなかったなぁという印象です。
 男子ですが、こちらは惜しかった。惜しかっただけに余計に細かい部分の差=韓国を超えられない現状の力が見えてしまった感じで、本当に悔しいです。その辺は韓国のペク・ウォンチョル主将が「日本の選手は、基本の技をもっと磨けば良くなる」と語ったのが全てなのかなと。女子もそうだったんですが、「ここで1点取れれば」「ここで1本守れれば」という場面での決定力の差やミスの少なさが、そのままスコアに反映したのかな?という印象を受けました。気持ちだけでは勝てない、それが世界レベルなのかもしれませんね。
 試合後に中川主将がインタビューで、

これまでは負けても心の底から涙が出なかった。でも今回こうして涙を流せたということは、正々堂々と勝負ができたということだと思う。

 と語っていました。私もいわゆる「中東の笛」がどれほど酷いものなのかは、この問題がクローズアップされたここ最近の報道でしか知らないので大それたことは言えませんが、逆にこういう負けはとてつもない次へのエネルギー、モチベーションになるのかなぁという気がします。今までは、自分たちの力の及ばないところで勝負が決まる側面があったわけで、それが続いてしまうと「俺たちがいくら頑張って、いくら踏ん張っても無駄なんだろう」という気持ちになりかねません。けれど、今回は文字通り「力負け」だったわけです。まだまだやらなければいけないことがいろいろあって、まだまだ成長しなければいけない。そして、この真の悔しさを晴らすには、次勝つしかないわけです。そういう純粋な思いってのは、きっと各選手を成長させる大きなものになるんじゃないかと思います。
 この試合を契機に、ハンドボールが今まで以上にメジャーになるのかどうかは分かりません。「今の日本は価値観が多様化し、大衆文化が根付きにくい」なんていう人もいますし、とかく日本人はミーハーなところがありますから。そのミーハーで興味を持った人をどのように惹き留められるか、それはこれからの選手の頑張りと協会のアピールの仕方にかかってくるわけですが、少なくとも今の野球界や相撲界のような歴史あるスポーツの、そしてサッカー界のようなある程度の人気にまで辿り着いてしまった協会の上の人には欠けてしまった「ハングリー精神」「向上心」が今のハンドボール界には満ちていると思うので、とても大変なことだとは思いますが、この機運を逃さずに全体で押し上げていってほしいと思います。あとは、ガルフの連中(日本に味方してくれる国もあるようですけど)と決着をつけねば。ここは協会トップの頑張りどころですね。


P.S 今回の件について書かれた、ファン・チャゴンさんの日記を貼り付けておきます。今回のフィーバーで興味を持った方には、是非読んでほしいです。
  http://ameblo.jp/hwangjagwon/entry-10069148168.html

*1:とはいいながら、ボスニア戦はほとんど見ていません(苦笑)