続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

鈴木規郎論

 で、プレビューでノリオを「マイナスの懸念」という形で取り上げる形になりましたが、これだけは分かってください。私は決してノリオ自身を否定しているわけではありません。ただ、ノリオのパーソナリティ、プレースタイルを考えた時、左サイドバックで使うことはノリオのためにもならないし、チームのためにもならないと私は思うんです。
 去年、ガーロは「ノリオの左サイドバック」という起用に開幕からこだわり続けました*1。もし起用されていた2ヶ月の間に、サイドバックで使われていたからこその変化や成果(ex:守備力の向上、オーバーラップのタイミングの向上)があったならば、ヒロミもサイドバックでノリオを使って、1列前に栗澤やリチェーリを置く攻撃的なスタイルが常時見られたかもしれませんし、「ノリオのためにならない」なんて口が裂けても言うことはできません。また、もしかしたら本人の中で、私たちには分からない部分で何かつかんだ事があったかもしれません。でも、私がその後スタジアムやテレビでノリオのプレーを見てきた中においては、正直何か変化があったとは思えないのです。何かつかんだとは思えないのです。
 守備の仕方一つとってもそうです。自分は今誰を見てるのかはっきりせず、マーキングが非常に曖昧な時が多いですし、ボールホルダーへのチェイスも「ただ寄っていってるだけ」。プレスのかけどころをどうするかはチーム全体の問題としても、激しく当たりにいくでもなく、かといって(個人レベルでの)コースを限定するような寄せ方をするでもなく、キックフェイントには簡単に引っかかって飛んでいってしまう始末。あの2ヶ月間サイドバックを経験し、普段もそのための練習をしているのであれば、もう少し気を使って守備できるくらいにはなれたはずだと思うのですが…。「目線を変える事で分かることがある」とはよく言われることですが、残念ながらノリオにはそれが見られない印象を受けています。
 1列ポジションが上がれば守備の負担(持ち分)が減るとはいえ、全く守備をしなくて訳ではありません。ノリオの持ち味はその攻撃力にあること、攻守のバランスが取れた選手になってはある意味つまらない=スペシャリストであることの重要性・貴重さという点は重々分かっていますが、正直今の守備力のままでは「使いづらい選手」になっていきそうな危惧を抱かずにいられないのです。それでもさらに攻撃を突き詰めるのか、今まで以上に守備に気を割くように心がけるのかは、監督の心情であったり、本人の気持ちしだいなところなんですが、私は後者に傾いて欲しいという気持ちが今は勝っています。


 で、ここは異論・反論等ある方に、是非ご意見を頂戴したいところ。東京ファンでこの「ノリオ論」(ってほど詰めた意見ではないですけど)を見て何か思うところがあれば、有意義な議論を交わしたいと思っていますので、コメントなりトラバなりブクマなりでご意見をお寄せくださいませ。まあ、このブログを見ている人の少なさは致命的ですけどね(苦笑)

*1:そこには金沢の大怪我という側面もありましたが。