続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

目的地はいずこ?

 私は通勤にバスを使っているのですが、今朝の運転手さんは経験が浅い方だったのか、赤信号で止まった際に、どうやら(電気系統まで含めた)エンジンを完全に切ってしまいました*1。そのせいで、車内の前方にある停留所表示及び金額表示が完全にリセットされてしまい、あわてて信号で止まるたびに手元をいろいろいじくっていましたが、結局「行き先が音声では流れるものの、文字情報は完全にダメ」という状況になり、降りるまでついぞ直ることはありませんでした。
 ただ不思議だったのが、車内の文字情報がおかしくなってから誰も乗ってこなかったのです。停留所で待っていた9割以上の人が、本来はそのバスの通り道に通う人だったと思うのですが、本当に誰ひとり乗ってこないんですよ。「いつもなら結構ギュウギュウな状態でも乗り込んでくるのに、今日はスカスカでも誰も乗ってこないなんて…おかしいなぁ。」ってな具合で。
 そんな違和感たっぷりのまま降りて、ふとバスを振り返ると…なんと、前、横、後ろに表示されるべき系統名と目的地が全てブラックアウト、つまりは表示されていなかったんですよ!おかしくなった文字情報は、車内のみならず車外もだったのですねぇ。そりゃ確かに、何も行き先が表示されていないバスには乗りづらいわ。時間的にはいつものバスだと分かっていても、乗りづらいですよね。そして、待っているほうからすれば「何でこの人たちは何も行き先が表示されていないバスに乗ってるんだ?」と不思議でしょうがなかったでしょうね。私がもしそんなバスを見かけたら、「こいつら何かの犯罪(バスジャック等)に巻き込まれたんじゃないのか!?」と、ありもしない勘繰りをしてしまいそうですよ。
 誰だって、こういう「些細なミス」を犯すことはありますけど、現在のハイテク化されていろんなものが連動してつながっている世の中では、昔であれば「1のミスがせいぜい3ぐらいの被害」で済んだところが、10にも100にも、場合によっては1000の被害を呼ぶ可能性がある、そんな怖さをも感じた今朝の出来事でした。


P.S 当然、バスカードを通す機械も狂っていたわけで、いつもより30円安く通勤できました。もちろん私だけではないですし、運転手さんも了承済みですのでご安心(?)を。

*1:他のバス会社はどうか知りませんが、私が通勤に使っているバス会社は、サイドブレーキをかけると連動してエンジンのみ止まる(電気系統・冷房は生きたまま)仕組みになっているようです。