続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

ドナゴラッソ

 2019年J1リーグは横浜Fマリノスが15年ぶりの戴冠でその幕を閉じました。

 FC東京は最後まで優勝を窺う位置でシーズンを過ごし、過去最多勝ち点を獲得しての2位。悔しさは大なり小なりありますが、過去の自分たちを1つ越えて、次のステップへ進めたことは、卑下することなく胸を張っていいでしょう。

 そんな東京の2019年、J1全34試合を、最終節から一晩経って、改めて小見出し風に振り返ってみたいと思います。一つひとつはツイッターレベルの字数と内容かもしれませんが、34試合分も積み重なると、ツイッターではめんどくさくなりそうなんで(笑)

 

 

第1節 川崎0-0東京 「匂わせたゴールレス」

 いきなりの多摩川クラシコ。東京は昨年のメンバーをベースとしつつ、長谷川監督は小川諒也・久保建英、2人のヤングプレイヤーをスタメンに抜擢。小川は、この試合に限ればギリギリ及第点だったものの、太田と競争させるレベルにあることは示しましたし、久保は一発ほぼ満点回答。19年バージョンの東京を、開幕戦でしっかりと匂わせてくれたゲームでした。

 一方の川崎も、終わってみれば今季ホームゲームは5勝9分3敗。自分たちの「劇場」で勝ち切れないシーズンになってしまった、その端緒の匂いを感じさせるゲーム内容だったなと。

 

第2節 湘南2-3東京 「脱・闇雲」

 オウンゴールで先制点を許すも、前半のうちに逆転。後半も早々に1つ得点を積み重ねて逃げ切った試合でしたが、チームとしてのプレッシングがなんでもかんでも闇雲に…ではなく、行く時・行かない時をはっきりさせ、単に「カウンター」ではなく、ショート・ロングをしっかりと使い分ける、そんな長谷川体制2年目の積み上げを感じさせるプレーが随所に見られたゲームでした。

 

第3節 東京2-0鳥栖 「Jael o cruel」

 永井が早々に怪我で退き、高橋秀人の退場による数的優位も活かしきれず、時計はすでに85分を示した時にはゴールレスドローを覚悟しましたが、小川の機を見るに敏な判断で先制し、ダメ押しは今季から加入したジャエル!久保のアシストも見事でしたが、DFとの駆け引きにリアルストライカーっぽさを感じ、これからやってくれる!と思ったのは、私だけじゃなかったはず。来季こそは…そもそも残るの?

 

第4節 東京1-0名古屋 「脱・スピードスター」

 決勝点は永井謙佑。いまだに名古屋ファンからブーイングを頂戴するわけですが、この試合で永井が見せたプレーは、ただ走るんじゃなくて、考え走る。ただプレスするんじゃなくて、周囲を理解してプレスする。だたゴールに突進するんじゃなくて、コース取り・角度・タイミングを冷静にはかってゴールに向かう。もはやただのスピードスターではないことを内外に示すには十分なものでした。

 

第5節 浦和1-1東京 「手駒不足」

 これまでとは違う形できた浦和に対して後手を踏むも何とか対応し、この日はスーパーサブとして起用した久保の鮮やかなアイデアから先制する。ここまではともすれば計算通りだったかもしれませんが、この日長谷川監督が打った手は、これ1つだけ。

 だから勝てなかった、とは言いませんが、勝つためにもう1つ打つ手をこの試合では持てていなかったし、終わってみれば、優勝するためには手駒がもう1つ、2つ足りなかった…のかもしれません。

 

第6節 東京2-1清水 「ポスト・オブ・ザ・イヤー」

 今季もいくつものシュートがゴールポストクロスバーに弾かれ、あの乾いた金属音に安堵とため息が混じる声がスタジアムに数多漏れたわけですが、この試合、0-0の21分にチョン・テセがキーパーとの1対1で左ポストにシュートを当ててくれて安堵し、1-1の81分に久保の巧みなステップからのシュートが右ポストに弾かれてため息が漏れる。ジャエルからのスーペルなパスをディエゴが決めたシーンが印象に残っている方が多いと思いますが、私はなんでか、この2つのポストに当たったシーンが強く印象に残っています。

 

第7節 東京3-1鹿島 「認めざるを得ない」

 鹿島相手に、前半30分で3-0。この試合は38,000人超を味スタに集めましたが、この時点での東京側のお祭りぶりは、まあ賑やかなものでした。でもその約1時間後、勝利を収めた東京ファンの多くは「あ~、何とか逃げ切ったわ~」だったのではないでしょうか?私は、そう感じました。

 有名なシーンになりましたが、鹿島は0-3になった直後、選手自身の判断で円陣を組みました。そこからの巻き返し、特に後半の圧力は前半と同じ人間が本当にプレーしているの?と思わされるほどの変貌ぶり。このメンタルタフネスは、認めざるを得ないハイレベルなものでした。

 

第8節 広島0-1東京 「一振り」

 この試合、終わってみればシュート数はお互い3本。唯一のゴールを決めたディエゴ・オリヴェイラのシュート数も、1。なかなか思い通りの攻撃ができず、イライラを見せていたところもありましたが、こういった非常にクローズな、ソリッドなゲームの中でも、その一振りの瞬間は集中力を最大限に高め、決めきる。改めて、ディエゴの凄さを感じた試合でした。

 まあ、後半アディショナルタイムの渡のシュートも、クロスバーに嫌われたもののすごい一振りでしたが。決まってたら、ゴール・オブ・シーズン級でしたよ、あれ。

 

第9節 東京2-0松本 「晴れ晴れなデビュー」

 渡辺剛、J1デビュー。この時は、誰もが「チャン・ヒョンスの代役」という認識で、12月にこれほどチームメイト・ファンの信頼が集まり、代表にも絡んでくる選手になれているとは、さすがにゆめゆめ思っていませんでした。

 ただ、12月にここまで成長できた姿を披露できたのは、日々の不断の頑張りを、この松本戦で臆することなく表現できたから。セカンドユニットにスタメンとしての出番が巡ってくることはシーズンそう多いことではないですし、上位を争い、ファーストユニットが機能していればいるほど、出番が巡ってくるのはある種の(不)運が必要になるわけですけど、渡辺はその運を手繰り寄せ、結果を残した。その姿を味スタで見ることができたのは、非常に幸せなことだったんだなぁと、今しみじみ思います。

 

第10節 G大阪0-0東京 「ゴールキーパー

 サッカーというスポーツにおいて、「このエリアに限れば、1人だけは手を使っていいよ」って考えた人、天才かよ!って思う試合が、年に何回かあります。お互いのゴールキーパーが非常に集中して、90分ミスなくプレーを続けた試合は、すごく締まった好ゲームになります。

 で、今季を振り返ると、このG大阪戦が最もゴールキーパーの素晴らしさを感じたゲームだったかなと。お互いシュート数は2桁を数え、前半立ち上がりはG大阪が、後半のある時間帯は東京が1点をもぎ取ろうとゴールマウスに襲い掛かりましたが、林が、東口が、ゴールを許さない。そんな両ゴールキーパーのパフォーマンスにDF陣も引っ張られ、軽いミスは1つも犯さない。サッカーの花形はゴールですけど、こうした高いレベルのゴールレスドローもまた、サッカーの面白さだと確信して言えます。

 

第11節 東京1-0磐田 「T」

 エフシーTキョーがジュビロ磐Tをホーム、味スTに迎えたゲーム。両チームともゴールが奪えないなかで迎えた84分、太T宏介のコーナーキックから矢島きいTがヘディングシュートを放つもDFに防がれる。しかし、クリアボールは大きく飛ばず、エリア内に残ったボールを久保Tけふさが左足で叩くと、ゴールは名手カミンスキーの左手を超えてゴールネットを揺らす。渡辺Tよしはひざまずいてガッツポーズし、解説の水沼Tかしさんは「うぉぁー、入れた!」と思わず声を上げる。試合はこのままエフシーTキョーが逃げ切り、開幕からの負けなしを11試合に伸ばしました。

 というわけで、この試合を盛り上げてくださったチョコレートプラネットのお二人に、改めて敬意を表します。Tキョードロンパもピッチに入れてくれたしね!さらにちなみに、エフシーTキョー公式サイトの結果ページにはその試合のダゾーンハイライト(youtube版)が貼られていますが、その5分40秒から(後半アディショナルタイムにナ・サンホがすごいミドルシュートを放つもカミンスキーが好セーブ)のシーン、是非画面右上を注目してご覧ください。

 

第12節 東京2-0札幌 「間髪を入れず」

 前節でようやく、東京の選手としてリーグ戦初ゴールを挙げた久保。磐田戦までは「攻撃は建英が中心、でもゴールは取れず」だったのに、磐田戦での初ゴールを受けたこの試合は「正直内容は不満、でも、ゴールは獲った」というパフォーマンスでした。

 これってすごく大事で、もちろん内容もゴールもある試合が一番に決まってますけど、内容かゴール、どちらかで毎節必ずチームに貢献できる選手って、そう多くないと思うんです。ここから久保はチームを去るまで、ゴールで貢献する試合が続いたわけですけど、磐田戦から間髪を入れずここでもゴールという結果を残したのは、本当にすごい選手だと改めて思います。

 

第13節 C大阪1-0東京 「今季初」

 今季初、我が家のアウェー参戦ゲーム。まだ5月だというのに今季初の気温30度に迫る環境で、今季初めてあからさまに「動き重たいわ~」「研究されてるわ~」と感じるゲーム内容。試合もアルトゥール・シルバが今季初のJ1起用があったり、渡辺→矢島という今季初のスクランブル交代もありながら、今季初の敗戦。そんな、今季初がポンポンと積み重なった試合でした。

 

第14節 東京3-1大分 「代表戦士」

 この試合の後、インターナショナルマッチがあり、東京からは室屋、橋本、久保が選出(その後、鈴木武蔵の辞退により永井も選出)。なぜか一気にJの中では代表戦士を多く抱えることとなりましたが、この試合はそんな選手たちが額面どおり躍動。特に、1点目は「久保のキープから室屋にパス→室屋の正確なクロスを橋本がヘディングしてゴール」という代表ゴール。いやー、気持ちいい試合でした。

 

第15節 東京0-1神戸 「"Iniesta"zo」

 試合としては、今季初の味スタでの敗戦。前半の攻勢をゴールに繋げられなかったことの代償をチームが払った格好となりましたが、それよりもなによりも、イニエスタですよ。何ですか、あのシュート(苦笑)

 ボールが来て、トラップした瞬間は絶対ファーサイド狙っていたはず。でも、室屋が猛然とチェイスし、どちらかと言えばファー側のシュートコースを消した。林もファーへのシュートに対する予測も含めて、少しニアを空けたポジションを取った。これらの状況を瞬時に判断し、シュートする瞬間にニアサイドへシュートコースを切り替えた。これだけでもすごいのに、この一連の流れを実現させた、ファーストコントロールの素晴らしさと、インサイドキックの強さ・精度の高さ。もう、恐れ入りました。この日のチケット代は、すべてイニエスタに捧げます。

 

第16節 仙台2-0東京 「完敗」

 今季、8つの敗戦を喫しました。終わって振り返ると、その中で「完敗!」と言わざるを得ない試合は3つあって、この仙台戦はその1つだったかなと。

 渡邉監督のスカウティング-プレス回避も含めた早めの放り込み、セカンドの回収からの展開-は見事で、東京はミスを「した」のではなく「させられた」印象。先制点は74分まで引き延ばされましたが、真綿で首を絞められるがごとく、じわじわと守備の統制と反撃の機会を奪われていたので、まさに妥当な2-0だったと思います。

 

第17節 東京4-2横浜 「セレモニアル」

 すでにチームは離れていたものの、レアル・マドリー移籍前に久保がこの試合でセレモニーを行うことが発表され、前半戦を首位で折り返すためにも勝ちが絶対に欲しかった試合。ディエゴが8試合ぶりゴールを奪ったこともそうですし、ナ・サンホがこの時点では「建英の穴を、違う魅力で埋めてくれるんじゃないか?」と感じさせてくれたこともそう。何と言うか、非常にセレモニアルな雰囲気の試合だったなぁと。チャン・ヒョンスとも、結果的にはこの試合でお別れになっちゃったしね!(悲)

 

第18節 東京3-1G大阪 「覚醒のストライカー」

 FC東京をそれほど強く追いかけていない人にとって、6月の代表戦で見事にゴールを奪って見せた永井謙佑を、どういうイメージで捉えたのか?深掘りして聞いてみたい気持ちもありますが、この時の永井は、第4節で挙げた「脱・スピードスター」すらも越えて、ストライカーとして覚醒したことを、内容でも結果でも示せていたのかなと。スポーツ選手は、その役割と立ち位置で、年齢関係なく成長できる。嬉しいことじゃないですか。

 

第19節 東京0-3川崎 「欧州式」

 ヨーロッパのサッカーを見ていると、よく試合終了前に観客が引き上げていく映像が流れるのを目にします。これは概ね、応援するチームがもはや勝ち目がない、そう思わされるゴールを奪われた直後に見られるシーンだと思いますが、私が今季唯一、この行動をとったのが川崎戦でした。勝負強い・弱いというレベルではなく、この試合は単純に弱かった。首位に配置しているけど、果たして優勝を狙うレベルにあるチームなのか?それを悶々と考えさせらえれる、悔しい敗戦になりました。

 

第20節 清水0-2東京 「突き上げ」

 この試合で先制点を奪った大森。シーズン序盤は久保にポジションを明け渡し、途中出場が常態化してい中、この清水戦は、今季唯一の先発フル出場となり、貴重な先制点もゲット。

 67分に途中出場した三田。夏の移籍マーケットで神戸からの「帰還」を果たしたタマは、万雷の歓声を受けてプレーしました。

 彼ら以外にも、この夏に加入したオ・ジェソク、若手の岡崎、内田。彼らセカンドユニットの突き上げが、優勝を狙うにあたって絶対に必要だとみんなが感じていたのがこの時期なのかなと。シーズンを終えた今、突き上げが物足りていたか物足りていないかは…各々お考えください。

 

第21節 東京3-0C大阪 「セットプレー」

 この試合の2点目ー三田のフリーキックを森重が触ってゴールーが、今季初のセットプレーからの直接ゴール。プレイスキッカーがいなかったのか、セットプレーのバリエーションが少なかったのか。おそらく前者だと思いますが、それでも三田が加入した後半戦はセットプレーからのゴールが複数ありました。最終節、セットプレーから奇跡を起こすことはできませんでしたが、来季こそは。

 

第22節 東京1-0仙台 「新ルール、解禁」

 この試合の決勝点はディエゴのPKでしたが、この夏からより明確になったPKの新ルールが早速、かつ、恐らく今季のJ1で唯一採用されました。来季からJ1でもVARが導入される予定ですが、PKストップ=止めた側のファン、即イエーイ!とはならない可能性もあって、別の意味での緊張感も生まれそうな気がしています。

 

第23節 東京0-1広島 「古巣」

 試合後、広島の城福監督は選手からのウォーターシャワーを浴びていました。監督自身は「自分のことは特にはありません」とうそぶいていましたが、やはり古巣相手に今の自分が健在であることを示せるのは、スポーツのいいところ。私はいまだに城福監督にシンパシーを覚える人で、ここで勝ち点を落としたのはすごい悔しいことでしたが、一方でいいものを見たという感覚も持っています。

 

第24節 札幌1-1東京 「This is Boss」

 暑い夏真っ盛りの中でしたが、快適なドームの中で繰り広げられたのは、非常にテンポの良い、熱い戦いでした。そして、この試合で印象的だったのが、youtube「fctokyochannel」にアップロードされた【INSIDE F.C. TOKYO ~WALK ON 8 AWAY GAME~ 札幌戦】内の長谷川監督。試合後のロッカールームで選手に言葉を贈る場面が収められていますが、これがまぁ、熱いのなんの。まだ見ていない方は、是非とも御覧くださいませ。

 

第25節 名古屋1-2東京 「金鯱賞

 サッカースタジアムに足を運ぶ理由は、単にサッカーを見るだけではありません。気心知れたあいつやこいつに会うため、スタジアムグルメを堪能するため、クラブが催すイベントを楽しむため、その他いろいろあります。が、Jリーグにおいてはさらに「マスコット」が入ってくるのかなと。

 で、この試合。グランパス君がマスコット総選挙連覇の公約として「金色になる!」ってのを掲げていたらしく、夏休みの期間、本当に金シャチくんになっていたわけですが、現地で生で見たら、本当に思った以上に金色になってて、めっちゃ面白かったです!

 で、来季東京に望むのは、是非ドロンパをピッチに!オン・ザ・ピッチ!

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第26節 鹿島2-0東京 「決定力」

 決定力、という言葉でいうと、今季の東京はフットボールラボにおけるシュート成功率が、第33節時点で11.5%の第5位。決して悪くありませんでしたが、この鹿島戦は、決定力の差が勝敗を分けた試合だったと感じています。

 また、結果論で振り返ると、この鹿島戦以降9試合で、ディエゴ・永井の2トップは各々わずか1ゴールのみ。チーム全体が研究された影響もありますし、ゴール以外の2トップの仕事ぶりは評価されてしかるべきですが、それでも最も期待したいゴールがパタリと止まったのは…残念でしたね。

 

第27節 松本0-0東京 「意地」

 この試合を一言で示せば、松本の意地に勝ち点2を奪われた、になるでしょうか。残留のために勝ち点3を複数必要としていて、反町監督は前節までとは少し違う立ち位置、違うマインドでこの試合に臨んできて、判定があれば、松本が勝利していたであろうゲーム内容。もちろん、判定勝ちなんて評価は何の慰めにもならないわけですけど、それでも私は、松本の意地に意気を感じた試合でした。

 

第28節 鳥栖0-0東京 「ノーコメント」

 実はこの試合、見ていません。なんかで出かけていて、帰り際ふとネットを見たら、「誤審」の文字。何事かと思ってハイライトをまず見たら、まあ見たとおり。これ以上は、何も言うことがありません。まあ、それもで強いて何か言うならば…禍福は糾える縄の如し。

 

第29節 神戸1-3東京 「秘密兵器」

 数試合思う通りの結果が出ず、代表ウィーク明けで選手個々のコンディションもバラついていた中、もはや秘密兵器となっていたアルトゥール・シルバがまさかのスタメン起用。しかも、スーパーミドルシュートのおまけつき。試合も前半で3点奪い、後半巻き返しに合うものの、しっかりと逃げ切り勝ち。最終盤に向けて、もう一度ギアを上げるきっかけとなった試合でした。

 ちなみに、この試合現地で見ていましたが、アルのゴールシーンはスマホ見ていて(なんかをツイートしようと思っていた)、実は見られていません。試合中のツイートは、是非ともタイミングに気をつけましょう(白目)

 

第30節 大分0-2東京 「電光石火」

 今季の東京、先制点を奪うと15勝2分1敗。前半終了時リードしていた試合は1勝1分0敗。いずれもリーグ上位の勝率を残しましたが、時間帯別の得点を見ると、開始15分までの得点は5。思ったより取っていなかったなぁというのが率直な印象ですが、その5のうち、2はこの大分戦。今季最も電光石火の速さで主導権を握った試合でございました。

 

第31節 磐田0-1東京 「生き残り」

 この差し迫った時期に見られる「優勝争いvs残留争い」。どんなシチュエーションのどんな試合だって、みんな勝ちたいに決まってますけど、このシチュエーションは、恐らくその極み。

 で、磐田はフベロ監督の哲学が徐々に浸透していたのか、およそ残留争いをしているチームとは思えないほどのまとまりがあって、生き残りに向けて力を出し切ったとは思います。それでも、争いに生き残ったのは東京。トップカテゴリーのシビアさを、改めて感じた試合でした。

 

第32節 湘南1-1東京 「冷たい雨」

 センチメンタルバカなことをいきなり書きますけど、この日の天気予報が数日前から雨になっていたのを見て、ものすごく嫌な予感がしたんです。何が、と言われると困っちゃうんですけど、何かこの雨が、文字通り何かに水を差してしまうんじゃないかなぁとと思っちゃったんです。

 だから、引き分けほら見たことか、だなんて言わないですけど、久々の味スタだった割には何かスタジアム全体に勢いが出ず、冷たい雨に直近の3連勝の勢いを削がれてしまった気がしてなりません。以上、センチメンタルバカな意見でした。

 

第33節 東京1-1浦和 「初体験」

 ホーム最終戦。優勝のために必要なのは、勝ち点3。対峙するは、乗り越えられない壁・浦和。いまやっつけないで、いつやっつけるんだよ!という試合でしたが、結果は引き分け。内容は、私は相当評価したいですけど、それでもここで勝ち点3を奪えなかったことが、シャーレを遠ざけてしまったことは否めません。

 それでも、何人かの方がツイッターで書かれていましたけど、ホーム最終戦のあいさつが「総括」ではなく「決意表明」だったのは、初めてのこと。これもまた、貴重な積み上げの一つだったのではないでしょうか。

 

第34節 横浜3-0東京 「終戦

 奇跡を信じて乗り込んだ日産スタジアムで見せられた、彼我の現実。終戦を認識するには、まあ、十分すぎる結果に終わりました。

 さて、今季が「優勝争いを演じた年」だったのか?それは、人それぞれ考え方があるでしょう。私は、「確かに優勝を狙える位置には1年居続けられたけど、これが優勝争いだったのかは分からない」でしょうか。

 今季、東京が開幕前につけられた下馬評は「ダークホース」。競馬の単勝オッズ風に示せば「単勝10倍台後半の5,6番人気」で、変なプレッシャーを感じることもなく、あわよくば上位人気を食ってやるよ!という立ち位置だったのではないかと。

 この位置は、恐らく一番気楽な位置で、チームは良い意味での「チャレンジャー魂」を持ったまま勝ち点を積み重ね、残り3ゲームまで来たはず。けれど、優勝を真に意識したラスト3試合は、ついぞ1つも勝てませんでした。

 そんな今季を受け、来季は間違いなく「優勝候補」として他のチームの、他のチームのファンの、マスコミの目が注がれることになります。優勝を目指すことを求められた中で、優勝を目指すこととなります。

 そうした中で、強いメンタリティーを持って、勝ち点を積み重ねていけるのか?1年間、上位でプレーし続けられるのか?これこそが、「真の優勝争い」なのだとすれば、今季はそのプロローグに過ぎないのかもしれません。

 今季は、本当に楽しい1年でした。けれど、来年は選手もクラブもファンも、いよいよ真価が問われる1年になります。私も、どういう気持ちで来季を迎えるか、見ていくか、まだ分からないところがありますが、「勝負」と「エンタメ」の折り合いを良いところに持っていって、来季の開幕を迎えられたらいいなぁ、と思っています。

 改めて、1年間、皆さま本当にお疲れさまでした!