続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

18年Jリーグ観た記 其の21 柏-湘南

 監督交替の効果なく、目下4連敗中の柏。対するは、ここ4試合で3勝1分け。まだ安心はできないが、下位から中位を窺いだした湘南。勢いそのままの結果となったのか、それとも。

 

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(守備時ベースポジション)

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短評

 両チームとも立ち上がりから前に、縦に速い攻撃を展開。するとわずか3分、中盤から杉岡が40m近くドリブルで持ち運んでミドルシュート。これを桐畑がセーブするも弾ききれず、こぼれ球を山﨑が難なく詰めて湘南が先制する。

 この1点が背中を押したのか、湘南は守備もアグレッシブ。菊地、梅崎の2シャドーが高木、小池の両SBにスプリントでグッと圧をかけ、後方の選手も連動して柏のビルドアップを阻害。柏もCHどちらかがCBの間に下りたり、キム ボギョンがSHと連携して中盤をトライアングルにしてみたり、なんとか工夫して前線へボールを運ぼうとするが、20分頃までは湘南の守備が柏の攻撃を上回っていた。

 ただ、いかんせんこの暑さ。湘南もオールタイムでフルスロットルとはいかず、リードしていることもあって20分を過ぎると5-4-1のブロックディフェンスにシフト。柏はようやくミドルサードで前を向き機会を得られるようになり、前線の選手が裏を取る動きも増えてきたことでチャンスを掴んだが、シュートの精度を欠き秋元を脅かすまでには至らず。前半は湘南リードで折り返す。

 後半。ハーフタイムに加藤監督が「早いクロスに思い切って飛び込んでいくこと」と指示。立ち上がりはそれでもまだ、誰がどう点を取るのか?という疑問も湧くようなぎこちなさはあったが、55分を過ぎるあたりからようやく流れが形になりはじめ、右から左から効果的なクロスアタックが見られるようになる。

 さらに、外があるから中の突破も利く展開に。60分には細かい展開から小泉⇒キム ボギョン、61分には小池⇒クリスティアーノ⇒伊東という崩しでペナルティエリア内に侵入する。特に良い時間帯のバランスを見ていると、キム ボギョンが配給役に回り、両ウイングが外に張るだけではなく中にも絞り、そうした際にきっちりSBがオーバーラップしてフォローと、当たり前に思えることをしっかりやれていた。

 しかし、湘南も最後のところはきっちりと身体を張り、クリーンなシュートは許さず。また、中盤でのボール回しに対しても積極的にアタック。曺監督は試合後に「走らされる試合ではなく自分から走ろうとする。それが自分のために仲間のためにというところが非常に研ぎ澄まされて見えて、まったく安心して見ていられた。」と語っていて、まあ「全く安心して…」はいささか言いすぎな気もしたが、確かにネガティブに守っていた印象はなかった。

 そうしてしのぎを削る中、スコアを動かしたのは湘南。82分、クロスのこぼれ球に反応した山﨑とパク ジョンス。同時にボールを追いかけるが、一足先に山﨑が触り、パクのスライディングはボールではなく山﨑の足を払ってしまいPKに。これを山﨑がしっかりと決めて0-2。このまま試合は終了。タイプは違うので一概には言えないが、それでも湘南が柏より総走行距離で10km以上も上回る「走り勝ち」を見せた。

 

MVP:石川 俊輝(湘南)

出場機会がない中、いつも残って練習していて、人よりもたくさんシュート練習をしていて、悔しい気持ちの乗るボールをずっと見ていたんですけど、ああいう選手が結果を出してくれることは監督としては非常にうれしいですし、また出られなかった選手にも勇気を与えられたということで一言付け加えさせてもらいます。

 試合後の曺監督のコメントを、ワタクシのMVP評に替えさせていただきます。