続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

18年Jリーグ観た記 其の20 C大阪-神戸

 気がつけば(?)、現在4位の神戸と5位のC大阪。ともに、より上位を狙って行きたい中盤戦の阪神ダービー

 

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(守備時ベースポジション)

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短評

 残念ながら神戸はイニエスタが不在だったが、立ち上がりからアグレッシブに攻める。号砲は1分、増山が右サイドを独走。最後はソウザに食い止められるが、前向きな姿勢を示す。

 その神戸、攻撃時はSBを高い位置に上げる2-4-4(場面によっては藤田が最終ラインに下りる3バック化も見られた)。しかし、SBとSHがそのまま外に重なるのではなく、アウトサイドレーンに立つのは1人、を徹底。また、遅攻では敵陣にかなりの人数をかけ、中に相手の意識を寄せることも狙いとして見て取れた。

 対するC大阪は4-4-2のブロックディフェンスで対抗。大きなサイドチェンジやゾーンの網目をつく縦パスを入れられるシーンはあり、危ないエリアでシュートを許すこともあったが、バタバタした印象はなく、ある程度回されることも想定に入れた守備を見せる。

 当然、ボール保持は神戸(25分時点での支配率はC大阪36%-64%神戸)。また、神戸のネガティブトランジションは敵陣でそのまま奪い切りたいアクションが多く、立ち上がりは狙いどおり奪えたり、キム ジンヒョンへ下げさせて長いボールを蹴らせることに成功していた。

 ただ、徐々にC大阪は慣れてきたのか、25分を過ぎることには横パスやサイドチェンジを織り交ぜてプレスを外せるシーンがチラホラ。そこから2トップ+両SH+αで攻めきろうとし、攻めきれる場面も出てくる。

 こうして、どちらの流れとも言えなくなったままゲームは進み、迎えた40分。左サイドのCKをソウザが蹴ると、ニアで触ったのは杉本…ではなく神戸の渡邉。キム ジンギュも反応しきれずネットが揺れ、オウンゴールC大阪が先制。前半はこのまま終える。

 後半。神戸はハーフタイム明けで佐々木⇒ウェリントンの交替。前半はいわゆるビルドアップからのポゼッションで敵陣に入っていたが、よりダイレクトにウェリントンや渡邉に当て、そのままいければそのまま、いけなければタメを作って味方の上がりを促し細かい崩しで、という狙いに切り替える。

 対するC大阪も、前半の神戸のプレーを見て、よりカウンターの意識を高める。後半のファーストチャンス(49分)、セカンドチャンス(55分)はいずれも自陣で奪ってからのロングカウンターだった。

 こうして、間延びしたとまでは言わないが、お互いのゴール前1/3でプレーする時間が長くなり、見ている側としては飽きが来ない展開となる。ただ、両GKの好セーブもありスコアは動かず。そして、C大阪は65分に山村を最終ラインに下げ、5-4-1にシフト。ウェリントン対策でもあり、12連戦真っ只中の省エネでもあったが、早くも1点を守る姿勢を明確に打ち出す。

 それでも74分、藤田のCKをニアで田中がフリックすると、流れたボールがヨニッチの足に当たってネットが揺れ、神戸もオウンゴールでスコアをタイに戻す。ただこの場面、数分前に遡ると、山口の中盤でのもったいないミスが起因。ミスのスポーツとはいえ、ミスの怖さを思い知らされる失点だった。

 その後、お互いに勝ち点3を奪わんと攻めに出るが、フィニッシュの精度を欠いたこともあってネットは揺らせず。悪くないゲームだったが、お互いに勝ち点2を落としたとも感じられる、いささか後味は苦いゲームでもあった。

 

MVP:増山 朝陽(神戸)

 東福岡高校時代、そのプレースタイルから「ヒガシのクリロナ」と呼ばれた俊英も、気がつけばプロ4年目。時の流れは速い。

 というのはさておき、今季はスタートから期待を寄せられ、序盤は先発の機会も得ていたが、徐々にベンチに座る時間が長くなっていた。ただ、前節の柏戦で久々に先発し、ゴールという結果も残すと、この試合も繋ぐチームの中にあっては異質な、ゴリゴリとしたプレーで非常に目立っていた。

 左SHの郷家が、年齢らしからぬ老獪さを見せる一方、右SHの増山はその若さそのままにギュンギュンと攻める。イニエスタポドルスキに目がいきがちだが、今後このSHコンビは神戸の売りになる可能性を秘めていると感じた。