続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

17年Jリーグ観た記 其の56 J3 G大阪U23-北九州

 久々のJ3観た記(某氏からのリクエスト)。前節、ゴールレスドローながらようやく連敗を止めたG大阪U23。対するは、1年でのJ2復帰が夢と散った北九州。マンデーナイトマッチで勝利を掴んだのは。

 

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短評

 ともに3バックでスタート。しかし、ビルドアップの形はお互い異なり、G大阪U23はGKも加えながら、3バック+CH2枚でコントロールしながら、WBは結構高い位置を取り、1トップ2シャドーと絡んでサイドから崩したい狙い。対する北九州は2CHのうちどちらかが最終ラインと近いところ、あるいは下りていって4枚でボールをコントロールしながら、細かいパスワークというよりは相手をひきつけてその裏に、という狙いが見て取れた。

 するとわずか4分、自陣でのパス交換から刀根が大きなフィードを入れると、平井が上手く裏を取り、応対した西野を振り切ってGKと1対1に。これを冷静に制してネットを揺らし、北九州が先制する。

 しかし、試合はG大阪U23ペース。宮本監督がハーフタイムインタビューで「ビルドアップの形を変えてから良くなった」とコメントしたが、確かに途中から極力3バック+高の4人でボールをコントロールし、芝本、平尾の両インサイドハーフはより高い位置を取り、前線に6枚かけるイメージにチェンジしていた。それにより、北九州の両CHが相手のインサイドハーフに食いつけばバイタルが空き、じゃあ最終ライン前をプロテクトしようとすればG大阪U23の2シャドーに下りられ、数的優位を作られる後手の守備を強いられるように。

 こうして、いつの間にかG大阪U23の攻撃意識が外から中に変わると37分、食野が最終ライン裏に抜けた一美へスルーパス。これは北九州GK高橋が飛び出してクリアするもそのボールが甘く、こぼれた先にいた芝本が瞬時の判断から左足ダイレクトでシュート。これが無人のゴールへ飛び込み、G大阪U23が同点に追いつく。

 さらにアディショナルタイム、高江からのスルーパスを受けた食野がエリア内でDFを上手く外しシュートを放つとこれがネットを揺らし、G大阪U23が逆転に成功した。この場面、下りて受けようとしたG大阪U23の選手に対して北九州DFがラインブレイクして食いつくも外されたところから始まった流れ。ラインブレイク自体悪い判断ではなかったが、周りがついてこずに穴を開ける結果となってしまった。

 後半。北九州がどう対応するか見ものだったが、明確な回答は示せず、G大阪U23が引き続きボールを握る。ただ、後半開始10分間で3つチャンスを掴み、61分には妹尾がヘディングを放つもクロスバーに嫌われるなど、3点目が奪えない。

 すると74分、平井が嫁阪に倒されて得たFK。これを内藤がファーサイドに蹴りこむと、ゾーンの外側からフリーで走りこんだ西嶋が上手く逆サイドにヘディングを放ち、ネットを揺らして北九州が同点に追いつく。よく見ると、ゾーンの一番外側にいた高は後ろから走りこむ西嶋を捉えてマークにつこうとしたが、刀根がうまくブロックしてマークにつかせなかったことで西嶋がフリーになれていて、デザインされたセットプレーだったと思う。

 その後、両チームとも勝負を決める1点を奪いに行くが、お互い決めきれず。試合はこのままタイムアップ。勝ち点1を分け合う結果となった。

 

MVP:高 宇洋(G大阪U23

 2ゴールともに絡んだ食野も捨てがたいが、高をMVPに。

 宮本監督がビルドアップの形を変えるよう指示した中で、その意図をすぐさま遂行。攻撃では上手くボールを散らしながらリズムを作り、守備では5-3-2になる中でバイタルを監視。押し気味に試合を進めることに大きく貢献した。ラスト15分、相手の圧力が強くなったところで食い止め切れなかった点は反省材料だが、それもまた経験か。

 トップチームは現在、3センターハーフを採用することも少なくないが、アンカーが決まらない印象。来季どうなるかは全く分からないが、このパフォーマンスなら1度試してみても面白いのではないか。