続々々・メガネのつぶやき

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17年Jリーグ観た記 其の48 J2 千葉-水戸

 ここ5試合勝利から遠ざかっている千葉。対するは、こちらも4試合勝ち点3を奪えていない水戸。ともに昇格プレーオフ圏内を目指すために、1試合でも多く勝利を積み重ねたいところ。そんな勝ち点3を手にしたのは。

 

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短評

 「ハイラインの千葉」対「ハイプレスの水戸」と謳われた戦前。なるほど、キックオフ一番の流れで水戸がハイプレスからCKを奪ったかと思えば、そのCKから裏返しのカウンターを千葉が見せる。

 ただ、冷静だったのは千葉。最終ラインからのつなぎにこだわらず、水戸のハイプレスをロングボールで回避。また、ラリベイが上手く収める、あるいはセカンドボールを千葉が多く拾うことで二次攻撃も繰り出せていて、ペースは徐々に千葉に傾く。

 それでも水戸GK笠原が好セーブを見せるなど、水戸も水際で失点は防いでいたが42分、FKのクイックリスタートから為田が左サイドで1対1を仕掛けてクロスを送ると、矢田が難しいボールを上手くハーフボレーで合わせてネットを揺らし、千葉が前半のうちに先制した。

 後半も流れは変わらず、かつ千葉は早々に追加点を奪う。50分、町田からボールを受けた為田がドリブルを開始。そのままカットインし、DFが2人来るも迷わず右足を振りぬくと、これがゴール右隅に突き刺さった。

 どうしても試合の流れを変えられない水戸。藤ヶ谷監督は62分に齋藤→林の交代で前線のタイプを替え、局面の打開を図る。すると67分に林がクロスから惜しいヘディングシュートを放つ。そして70分、前田が千葉DF乾の不用意なバックパスをかっさらい無人のゴールにボールを流し込んで1点差に迫る。

 その後も両監督が交代に意図を込め、互いに3枚目の交替で3バック(千葉は実質5バック)にシフト。千葉はカウンターで、水戸はサイド攻撃やクロスで次の1点を狙いに行く。しかしこのままスコアは動かず。千葉が6試合ぶりの勝ち点3をものにした。

 

MVP:為田 大貴(千葉)

 今季これが、ようやく3度目のスタメン。かつ、前節はわずか26分での交替。期するところがあったのだろう。この日は想いが全て、良い方向でプレーに表れていた。

 特に前を向いて仕掛ける場面では常に相手の嫌がるプレーを出来ていた印象で、1対1でのドリブルも常に冷静かつ強気だった。結果、今季初ゴールをゲット。昇格プレーオフ圏内へのファイナルピースになった・・・かもしれない。

 

MWP:齋藤 恵太(水戸)

 チーム全体としてプレスがはまらず、良いボールが来なかった面はあったが、それでも様々な局面で存在感を見せられていた前田と比較すれば物足りない出来だった。