続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

17年Jリーグ観た記 其の38 J1 川崎-神戸

 思っていたほど勝ち点を伸ばせてはいないが、怪我人がほぼ癒え、状態が上向きな川崎。一方、シーズン開幕当初の勢いはすでに失われ、ここに来て怪我人過多に苦しむ神戸。現状、対照的な立ち位置にある両チームの戦い。

 

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短評

 川崎のボール回しに対し、神戸は機動力のある小林を2トップの1角に置き、最前線からプレッシャーをかけにいくやり方を取ったが、中村、大島、エドゥアルド ネットが揃った川崎は全く動じず。

 そしてわずか9分、大島から中村へくさびのパスが入り、ほぼ同時に小林が裏抜け。中村はこれを見逃さずループパスを通すと、受けた小林は冷静に中を見て(実際は受ける前に確認して、ボールをもらってからは中を見てない。これが素晴らしい)阿部にパス。阿部がこれを冷静に沈めて川崎が先制する。

 ここで神戸はプレスの強度が落ち(落とし?)、全体をコンパクトにしながらやや構える体勢に変えたが奏功せず。一方、川崎はボールを失った後の切り替えの速さがとにかく目立ち、神戸は攻撃の時間を作れず、常に守らされて、走らされている感覚を持っていたはず。

 すると20分、川崎がセットプレーの守備から一気にカウンター。最終ラインでケアに入っていた高橋が応対中に足を傷める不運もありこのカウンターは止まらず、独走して持ち運んだ中村がこれまた冷静に中を見て阿部にパスを送ると、阿部は再び冷静に決め、川崎がリードを広げる。

 その後もとにかく「パスの質」と「止める位置」で川崎が神戸を圧倒。神戸も折れずにカウンター、特にエウシーニョが高い位置を取っていた川崎の右サイドから仕掛け、40分には田中が決定機を得るが決められず。前半は川崎の良さばかりが目立つ展開となった。

 後半、入りが良かったのは神戸。良い意味で開き直り、もう一度前向きのエネルギーを高めて圧力をかけると、川崎はやや受けに回ってしまい、選手の距離も間延び。この時間帯に神戸は一撃加えたかったが、谷口、エドゥアルド、チョン・ソンリョンを中心に川崎守備陣が危ないところは防ぐ。

 そして、神戸の勢いがやや落ちてきて、ネルシーニョ監督が起爆剤としてウエスクレイをスタンバイさせていた68分、中村からエウシーニョへ素晴らしいパスが通り、エウシーニョがシュート。これはキム・スンギュがセーブしたが、こぼれ球を拾った阿部がクロスを送ると小林がドンピシャヘダーで合わせてネットを揺らし、試合を決定付ける3点目を奪った。

 その後81分にセットプレーの二次攻撃から谷口が、アディショナルタイムに見事な崩しから阿部のクロスを小林が決め、終わってみれば5-0。水曜日の浦和戦、そして後半戦に向けて、川崎の視界良好さが際立つ一戦となった。

 

MVP:中村 憲剛(川崎)

 誰がMVPでもおかしくないというか、全員がMVPでもいいくらいのパフォーマンスだったが、その中心はやはり中村だったかなと。

 流動性が川崎の売りで、その中心軸は大島に移りつつあることは見て取れたが、それでもまだ大島がのびのびやれているのも、ネットが自分のリズムでプレーできているのも、前線が良い意味でいろんな動きを出来るのも、中村がいるからこそ。それを再度、強く印象付けさせられた80分だった。

 

MWP:田中 順也(神戸)

 チームとしてゲームプランがはまらなかったこともあり苦しい戦いとなったが、その一因となってしまったのが田中。

 前線からのプレスで追いきれず、カウンター時にあと一歩ボールを収めきれず、前半最大のチャンス、しかも田中レベルならしっかり決めきって欲しいシーンで枠に飛ばせず。後半の良い時間帯でも目立つことが出来ず、55分での交代は至極全うな判断だった。

 この先神戸は、ポドルスキが加入し、ハーフナー・マイクの加入も決定的。FWの手駒は豊富になるが、田中にももっとやってもらわないと困るのではないか。