続々々・メガネのつぶやき

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17年Jリーグ観た記 其の33 J2 湘南-長崎

 5月はリーグ戦6試合で4得点。アタッキングサードまでは入れているが、どうしてもゴールを積み重ねられない湘南。対する長崎は、完封が3試合あった一方、千葉戦は5失点、岐阜戦は4失点と守備が今一つ安定していない状況。前節終了時点では3位対5位の上位直接対決。勝ち点を積み上げたのは。

 

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短評

 湘南は守備時4-3-2-1、攻撃時はほぼ2バックという可変型。特に左サイドバック杉岡の攻撃参加が目立ち、敵陣でボールを保持しながらどう崩そうか、という狙いは立ち上がりから概ねやれていた印象。また、守備に切り替わったところでリトリートは選択せず、すぐに奪い返す意図も明確に見られた。

 対する長崎は自陣にブロックを構え待ち受ける体勢。なかなかボールの取りどころが定まらず、我慢する時間も多かったが、最後のところはしっかりと身体を張り、クリーンにシュートは打たせない。そうしてしぶとく守って奪ってからはカウンター。単発さは否めないが、高い位置を取ったサイドバック裏のスペースをうまく使って仕掛けることは出来ていた。

 こうした流れは45分ずっと続く。ともに決めきれずゴールレスで前半は終わったが、湘南はシュート10本を放ち、長崎は3本に留まったがいずれも枠内と、ともに悪くない試合が出来ている印象は受けた。

 後半。湘南はジネイ(恐らく太もも裏を傷めた)に代わり神谷が登場。ただ、流れは大きく変わらず、湘南がボールを持ち、長崎がカウンターを狙う展開。

 その中で58分、山田がマイナスのクロスを石川に送ると、右足ダイレクトで合わせゴールゲット。湘南が先に試合を動かした。しかし、わずか5分後、中村が左サイドから単独で持ち込み迷わず右足を振りぬくと、このボールが秋元の右手をかすめながらネットを揺らし、長崎が同点に追いつく。

 その後も湘南は果敢に攻め、長崎も一撃を狙い続けるが、お互い2点目は奪えず。ドローで勝ち点1を分け合った。

 

MVP:杉岡 大暉(湘南)

 激闘だったU-20ワールドカップラウンド16から中3日。この日行われたJ3、東京U-23対G大阪U-23で久保、波多野が先発出場したが、途中出場だった久保、残念ながら出番がなかった波多野とは違い、延長含めて120分戦いきった杉岡がスタメンに入るとは、正直思っても見なかった。

 しかし、疲れは全く感じさせず、それどころか前半終了時でパス本数42本はチーム最多。また、チームとして左サイドで53.6%ボールを持っていて、その中で目立っていたのが杉岡の積極性だった。3バックのストッパーでも4バックのサイドバックでも、これからそん色なくやっていけるようであれば、ルーキーながらますます欠かせない戦力になっていくだろう。

 

MWP:該当なし

 両チームが概ねプランどおりにゲームが出来ていて、両チームの選手ともタスクを遂行できていた。よって、MWPは該当なし。