続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

17年Jリーグ観た記 其の26 J1 浦和-鹿島

 大宮とのダービーに敗れ、試合後大きなブーイングを浴びた浦和。返す刀でホームに迎えるのは、昨季リーグタイトルを眼前で奪われた鹿島。ACLはともにグループリーグ突破を決めており、この試合に全てを注ぐことが出来る状況下、勝ち点3をものにしたのは。

 

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短評

 鹿島は大宮のやり方を参考にしたのか、其の前からスカウティングが出来ていたのか、浦和の最終ラインにはあまりちょっかいを出さず、中盤にボールが入ってきたところに圧力をかけ、小笠原が最終ラインと協力しながらシャドーを見つつ、レオ・シルバが広範囲に動いて引っ掛ける。そこからロングなりショーとなりカウンターを狙い、浦和の選手たちを気分良くプレーさせないことに意識を傾ける。

 それでも浦和は大きなサイドチェンジを織り交ぜながら、相手の2トップの寄せが甘く最終ラインの誰かがボールを前に運び、相手が食いついてスペースが生まれた中を鋭いパスで崩してシュートに持ち込むなど、さすがのプレーを見せる。

 それでも、徐々に鹿島の守備が浦和の攻撃を上回り始めると24分、好守備で得たスローインから流れ、小笠原がバイタルエリアまで侵入して金崎へパスを送ると、金崎が個人技で3人を外しシュート。これが相手に当たる幸運も得てネットを揺らし、鹿島がしたたかに先制点を奪う。

 その後も浦和は鹿島の対人守備の強さに苦しみ、徐々にチャレンジするパスも減少。支配率こそ7:3で上回ったが、やや閉塞感も漂わせて前半終了。

 後半に入っても大勢は変わらず。しかしペトロヴィッチ監督に秘策あり。青木に代え駒井を投入し、守備時はセンターハーフ、攻撃時はウイングバックという変則的な役割を与え、鹿島守備陣に混乱をもたらそうと試みる。

 ただ、石井監督は即座に反応し70分、遠藤に代え永木を投入して駒井の監視役に指名。投入直後は駒井の切れ味に苦しむ場面もあったが、徐々に間合いを掴むとしっかり封殺。その他の局面でも鹿島の選手たちの球際の強さは目を見張り、浦和はシュートまで至らない。

 それどころか、中盤でボールを引っ掛けられ、カウンターからあわやのシーンを3つ、4つ作られる。結局、終わってみればシュート数は浦和9-10鹿島。浦和はやりたいことがあまり出来ず、鹿島はやりたいことをほぼ完遂。スコア以上の明暗が分かれた1戦は鹿島が勝ち点3を奪い、幕を閉じた。

 

MVP:レオ シルバ(鹿島)

 シーズン当初は「食いつく」ことが良い方向に出たり悪い方向に出たり、いささか周りとかみ合わない部分も見られた印象だが、この試合は食いつきの鋭さが良い方向に出たゲーム。

 また、奪ったあとのキープ、ドリブル、パスがレオ シルバの持ち味だが、この日は其の部分でも満足の出来。最終盤、奪ったあとのプレーで2つ連続失ったことはご愛嬌で、小笠原とともに中盤での存在感は絶大だった。

 

MWP:関根 貴大(浦和)

 大宮戦同様、1トップ2シャドーが沈黙させられた試合だったが、この日はそんな1トップ2シャドー以上に両ウイングバックが全く仕事をさせてもらえず。

 それでも、左サイドの宇賀神(+槙野)は鹿島右サイドバック伊東の寄りの甘さを突いて何度か崩すことが出来たが、関根は西に完敗。ウイングバックの1対1が攻撃の目玉の1つである浦和にあって、これだけ封殺されてしまっては苦しくなるのも当然だろう。