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続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

17年Jリーグ見た記 其の21 J1 川崎-清水

 負けないけど勝てない-リーグ戦でもACLでも突き抜けきれない日々を過ごす川崎。対して、小林監督らしい堅く、組織だったプレーがチームに浸透してきている清水。こちらもACLを控えたフライデーナイトマッチ。

 

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短評

 川崎がボールを細かく繋ぐことは分かりきったことで、清水がどう対峙するのか注目されたが、臆せず前からプレスをかけてショートカウンターを狙いつつ、いけないときはしっかりとした縦横ギュッと詰まったブロックを形成しロングカウンターを狙う手に。

 その狙いが奏功し、先制したのは清水。鎌田が奪ってから持ち上がり外のチョン・テセへパス。そのままプレーをやめずにゴール前に入りクロスへ飛び込み、そのボールが流れた先に待っていた金子が冷静に押し込んだ。これが、J通算20,000ゴール目。めでたい。

 ただ、清水が先制し、少しプレスの手を緩めて自陣に引き込む形にシフトすると、試合はより川崎のパス対清水のスライドの様相に。20分前後にはさながら「手を使わないハンドボール」かと錯覚するほどのシーンがあったかと思えば、30分過ぎに放送で紹介された支配率は川崎79%-21%清水というとんでもない数字。それでも清水はこれでいい!と言わんばかりに全員が役割を全うし、川崎は中・縦にこだわりすぎてこじ開けられず。清水リードで前半を終えた。

 後半、川崎はタッチライン沿いを上手く使い始め、清水は徐々に網が広がり始める。すると62分、狭く細かいパス回しのなかで三好が意表をついたクロスを上げると、ファーサイドでフリーになっていた阿部がダイレクトボレー。六反は手に当てるのが精一杯でネットは揺れ、川崎が同点に追いつく。

 さらに73分、これもクローズな展開から三好がクロス。エリア内でボールを受けた小林は、一旦外に追い出されかけるも上手く反転して中へボールを戻すと、中村が右足一閃。ジャスティスポーズはまたしてもしっかり映らなかったが、見事に川崎が試合をひっくり返した。

 このまま試合は進み、試合はアディショナルタイム。3分を回ろうかというところで、川崎サポーターからは勝利の凱歌があがり始めたが、試合はまだ終わらず。途中交代で入っていたチアゴ アウベスが右サイドでボールを受けると、中へカットインし左足でシュート。そこまで厳しいコースには見えなかったが、チョン・ソンリョンはニアサイドへの予測が不足していたのか上手く反応できず、ボールはゴールマウスへ。そして、セレブレーション中にタイムアップのホイッスル。まさにラストプレーで清水が追いつき、熱戦はドローに終わった。

 なお、川崎のパス本数は1014本を記録。私は、4桁のパスを記録したチームを初めて見た気がすることだけ記しておく。

 

MVP:金子 翔太(清水)

 第1節神戸戦(当ブログでは観た記 其の3)で、私は金子をMWPとした。その理由は

「ここで前を向いて欲しい!」あるいは「ここは無理してでも前(縦)に持ち出して欲しい!」というシーンで、終始横や後ろしか選択できなかったこと。(中略)攻撃にさほど人数をかけられない状況でこれだけ前を向けないとなると、相手からすれば何も怖さはなかったはず。

  というものだったが、この試合では守備のスイッチ役となりながら、しっかりと攻撃でも貢献。見事20,000ゴール目の男となり、ゴールシーン以外でもチャンスシーンに絡んでいたし、カウンターでの走力も目立っていた。かなりしんどいタスクを与えられていると思うが、開幕戦とは雲泥の差。これからの成長が、ますます注目される。

 

MWP:エドゥアルド ネット(川崎)

 ボールを受けるポジショニングは悪くないし、パスコースの選択も悪くない。ただ、この試合に限った話ではないが、パス成功率の試合後との差がはっきりしすぎるタイプで、この試合はミスの日だった。

 もちろん、厳しいコースを狙えばそれだけ成功率は下がるし、かといってアンパイばかりのパスを狙っていては存在感が希薄になるが、役割として中村が前目に出て行く、ネットは最終ラインと協力してビルドアップ、となっていたのであれば、この日のパスコース、精度はやや「狙いすぎ」感が強すぎた。

 大島が戻ってくるまでセンターハーフは「中村+誰か」になるが、その誰かが定まりきらない現状が、勝ちきれない現状に繋がっていると見るのは、無理筋ではないはず。