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続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

悩んで、迷って。それでも、楽しんで。

FC東京ユース

 先日、クラブユース選手権(U-18)大会の優勝に寄せて、エントリをあげました。

re-donald.hatenablog.com

  その中で、こんな一文を書きました。

今季、FC東京はU-23のセカンドチームを立ち上げ、J3に参戦しています。当初の目的は「U-23組(トップチームにいる23歳以下の選手)が継続してプレーし、成長を促すこと」「オーバーエイジ組がコンディションを整えつつ、プレーを通してU-23組へ姿勢を見せること」そして、「U-18、U-15まで含めたシームレスな育成強化」の3点だったと思います

 現状トップチームとU-18の連携は、それこそ今季からU-18が「育成部」から「強化部」へ組み込まれ、J3にも参戦した中で、U-18への負担を強いながらもある程度軌道に乗ってきたと言えるでしょう。

 その一方、U-15の2チームが「育成部」として今後どのような立ち位置をとり、トップチームにとってどのような役割が担え、そこでプレーする選手たちがどういう思いをもって日々を過ごしていけばよいのか?今年に入って、ちょっとずつ考えはじめるようになりました。

 そんな中、U-15深川がクラブユース選手権(U-15)大会への出場が6月末に決まり、妻を上手くたぶらかしてその日のうちに飛行機と宿を手配。そして、8/13~16までの4日間、帯広へ行ってきました。

 

 試合は、第1日ロアッソ熊本ジュニアユース戦が6-0、第2日FC.フェルボール愛知戦が3-1、第3日セレッソ大阪U-15戦が0-1の2勝1敗。グループ2位で決勝トーナメント進出を果たしました。

 私は第1、2日目の2試合を見ることができました。全選手がほぼ初見(今年は帯広域を決めた関東予選3回戦のみ)だったので、1日目はかなりフラットな感じで見ていましたが、随所に特長をしっかり出せる選手が多く、簡単な試合展開ではありませんでしたが、頼もしく見えました。

 中でも個人的に目をひいたのは、13飯泉と29常盤の両センターハーフ。13飯泉は最終ラインからパスを引き出すポジショニングをサボらず、受けてからの選択もシンプルだけど適切。守備ではカバーリング中心にバイタルエリアを監視し、的確な声も出る。それでいて、いい意味で目立たない存在。なんと言いましょうか、日本人が大好きな「ボランチ」という印象でした。

 そんな先輩に助けられつつ、29常盤は常にボールホルダーへチャレンジ。背が大きいとか、幅の広い体つきとか、決して体躯に恵まれているとは思いませんでしたが、ボールに絡んだ際に取りきる力はなかなかのもので、中で作って外も使いたがっていたロアッソの攻撃陣にとっては、確実にイヤな存在だったと思います。

 また、4木村・12武井、20高橋のCB&GK陣も要所できっちりきっちり。20高橋は初日もさることながら、2日目に2、3点は食い止める活躍ぶりで、プレースタイルも「声が出て、キック上手」という、FC東京ユースGKあるあるを地で行くタイプ。1人で「あー、これこれ」と思いながら見ていました。

 そんな守備陣に後押しされながら、攻撃陣も活躍。6バングーナガンデと22安斎の両サイドバックはオーバーラップを重ね、時にはおとりになりながらもクロスを供給。特に「6バングーナガンデがえぐる→ファーサイドにクロス→18白鳥や24青木、セットプレーでは4木村が奥でヘッド→それがシュートになったり折り返しになったり」と言うパターンは分かっていても止められない感じでしたね。

 地上戦では8谷地田や24青木が重心の低いドリブルで深い芝をもろともせずアタック。特に24青木は、エースの9宮田に替わってのスタメン抜擢でしたが、その器用に応える2得点。中でも2点目はペナルティアーク付近からの見事なシュートでしたが、自身にパスが向いた時点ですでに全てのイメージ(自身の右側から横パス→足元で止めるフリをして相手DFの足を止めた上で、自身に右側にトラップでボールを出す→ワンステップで左側に巻くようなシュートという流れ)が湧いていたとしか思えないほど流麗な形。2試合で9ゴール見られましたが、私の中ではこのゴールがベストでした。

 8谷地田は最近ゴールを奪えていないようで、そのことがプレーを窮屈にさせてしまっている場面もありましたが、2戦目で無事ゴールゲット。7後藤も周りとのバランスを気にしながら仕掛けるところは仕掛け、埋める時は埋める献身さを発揮。18白鳥のミドルシュートがバーに当たったこぼれを押し込んだ初日の4点目は、なんとなくですけど「らしいなぁ」と感じました。

 その他、途中から出てきた選手も各々のプレーを見せてくれましたが、グッと来たのは14川野と2玉井。14川野は2日目に途中出場し、センターハーフとしてプレーしましたが、実に的確な球捌きができるタイプ。それでいて、バックパスとか横パスに逃げるだけではなく、しっかりと縦パスも狙い、それを通せるスキルもあって、この先どこかで一仕事してくれるんじゃないかと期待しています。

 2玉井は初日、カウンターの流れで最後方(途中出場でCBに入っていました)から大激走。わき目もくれず相手ペナルティエリア内まで走りきると、5工藤からのクロスに合わせて「御褒美」なゴールゲット。その一連の流れを、お母様が「リスを見ていて見逃す」というとんでもないオチまでついたので、紹介してみました(笑)

 3日目は今のところ0-1というスコアとシュート数C大阪15-4深川というスタッツしか分かりませんが、まずは無事グループリーグを突破したことを喜びましょう。

 

 さて、初日の夜。親御さんのご好意により、帯広駅付近で食事会に参加させていただきました。ツイッター上ではやんやの賑わいもありましたが、もちろんまじめなお話もありまして。

 話はいきなり変わりますが、先日発売されたフットボールサミット第35回、FC東京特集号。

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 この中で、福井 哲育成部長がU-12からトップまでの育成の流れについて、後藤勝さんのインタビューに答える形のブロックがあり、もちろんU-15についても言及がありました。その中で、福井部長はこのようなことを語っていました。

(U-18からU-23というカテゴリーではつながりが見えますが、中学生の年代は?という質問に対し)

自分たちよりも2、3歳年上の選手たちがもう間近にプロの世界にチャレンジできています。そうなれば必然的にU-15の選手たちの目標も上がりますよね。彼らの意識が変化していくことを期待しています。

(中略)

FC東京は12歳以下のチームを保有しているわけではありませんが、現実的に高校3年生の選手たちはJ3の試合にも出ていますから、今後は前倒し化が進み、実力に応じた昇格の動きが下の世代にシフトしていくものと予想できます。

(出典 フットボールサミット第35回「後藤勝|[INTERVIEW]」安間貴義U-23監督、佐藤一樹U-18監督、福井哲育成部長」より)

 この部分を踏まえれば、FC東京というクラブが、J3へセカンドチームを参戦させた初年度、つまり今年の「U-15からU-18への昇格メンバー」を決める判断には、今までとはいささか違う思い、考えが含まれる可能性はあるでしょう。

 また、その判断材料に「選手自身(や親御さん)のインテリジェンス、メンタリティー」が含まれてくることも、このインタビューでは窺い知れました。

(進路相談、決定に関する質問に対して) 

これまではあふれる才能を持ってプレーしてきたわけですが、昇格するしないが関わってくると、現実的にその夢が断たれる可能性があります。だから、選手によく伝えるのは「自分のことだから、しっかり自分で考えなさい」と。面談の時は「ぜひ、うちに来てくださいという形で、将来が約束されているわけではないから勘違いしないようにね」と。

(出典 フットボールサミット第35回「後藤勝|[INTERVIEW]」安間貴義U-23監督、佐藤一樹U-18監督、福井哲育成部長」より

 インタビューでは長友佑都武藤嘉紀の具体例にも触れながら、自分で考える力、それを元に目標を達成する力の重要性に関して、福井部長なりの考えが述べられていましたが、親御さんとお話しした中でも、クラブが選手に対して考える力を身につけさせる、考える力を求めるためのあれやこれやを聞かせてもらいました。

 さらに、一番強く考えさせられたのが、中学生という難しい年代ならではの問題。このインタビュー内でも福井部長がいくつかの具体例を挙げながら、最後は再び「考える力の大事さ」に話を持っていましたが、親御さんとのお話の中でも、身体つきの変化、プレースピードやインテンシティの増加、個人戦術と組織戦術のバランス、勉学との両立など、この3年間で選手自身にかかってくる、また親御さんが考えさせられるあれやこれやは、私が思っていた以上にそれぞれあるんだなと認識させられました。

 

 そうして、最終的に中学3年生の選手たちがU-18へ上がれるのか、昇格は叶わず他のクラブや高体連でプレーするのか、あるいはサッカーから離れるのか。クラブから昇格する・しないを告げられ、この先の決断を下す時期は、どうやら間近なようで。もちろん外からは分かりませんけど、もしかしたらこの時期、悩みながら、迷いながら日々を過ごし、プレーしている選手はいるのかもしれません。

 けれど、私は今大会でプレーする選手たちを見て思ったのは「それでも試合は、それでもサッカーは楽しんでやってほしい」ということ。今、FC東京というクラブが考えていること、あるいは、世界的に素質ある選手が頭角を現すまでの低年齢化が進むなか、この見方は少し甘いのかもしれません。

 ただ、試合をすることが辛くなったら何にも得られません。悩んだままプレーしたって、楽しくありません。サッカーがつまらなくなってほしくもありません。だから今は、仲間と一緒に試合を楽しんで。俺はこんなことできるんだぜ!って素直に個人を見せつけて。何より、サッカーはこんなにも面白いんだよ!って感じて。

 今大会は決勝まで進まない限りプレーを見ることは叶いませんが、それが叶うことを願いながら、その先のリーグ戦どこかでまた、楽しんでサッカーをやっているみんなのプレーが見たいですし、この思いは深川もむさしも同じこと。まあ、あんまりU-15までもどっぷり浸かってしまうとゴニョゴニョありますけど(苦笑)、私はこんなスタンスでこれから先も、ゆるゆるU-15の2チームを追いかけることができたらいいなと思っています。