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続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

意識と無意識

 一つ下のエントリで書きました、今季のFC東京U−18「FINAL 4」の第一弾、プレミアリーグ参入戦。当初、12/13(土)&12/15(月)の2日で行われる予定でしたが、雪の影響により土曜日は全試合中止、12/14(日)に順延というハプニングが発生。結果、12/14&15の連戦により昇格の切符4枚を争う形となりました。
 12/14、初戦の相手は徳島市立高校。試合の詳細はオフィシャルサイトのマッチレポートをご覧いただきたいのですが、試合は立ち上がりから「ボールを保持してゴールに迫る東京、固く締めて一発を狙う徳島市立」という構図に*1。前半の前半はボールを回しつつ、長めの縦一本で裏を取り9蓮川が抜け出して…というシーンで相手を脅かしていましたが、前半の後半はパス回しが若干単調になり、中に入らず外を回るばかりで「これは嫌な流れだなぁ…」と。実際、中途半端な失い方から数回カウンターを浴びてゴールを脅かされる場面はありましたが、その中でも失点は許さず。後半も、パッと見ると前半と変わらない流れに見えましたが、しかし確実に中で起点が生まれはじめ(特に14大熊の「トップから落ちてきてボールを受ける動作・ポジショニング」は見ていて惚れ惚れするレベルだった)、15安倍、6高橋の両ボランチバイタルエリアまで入っていく、あるいは4大西や33岡崎がハーフラインを超えてボールを運ぶなど、確実にボールの位置は相手の嫌なところにあり続けた印象。それがついに実ったのが87分でした。
 ゴールシーンはYoutubeでぜひともご覧いただきたいのですが、素晴らしかったのは6高橋のトラップ。9蓮川(自分の左側)から来た横パス。相手のDFは、結果論として動きを見ると、6高橋が「そのまま右側に流して、もう一つ外へ展開する」というプレーを予測した守り方をしようとしたのではないかと推測しますが、6高橋はその裏をかいて中(左足側)へトラップ。これにより、DFは逆を突かれて動きが止まって次のプレーへの切り替えが遅れ(と言っても、コンマ数秒の世界)、6高橋はルックアップできる時間を自ら確保しました。これ、できそうではなかなかできないプレーだったかなと。
 そして、そのプレーを6高橋がしてくれると予測していたかのように、途中投入されて、この時間までは正直いいプレーを見せられていなかった(足元でばかりボールをもらって、前になかなか捌けず、安易に失うシーンもあった)10佐々木が、あっと驚く裏抜けのフリーランをスタート。さらに、この動きを見逃さなかった6高橋は、あまりに絶妙すぎるループパスを10佐々木の足下へピタリと配給。仕上げは、10佐々木が「らしい」テクニックでシュート体制まで持っていき、GKの左側を冷静に抜くインサイドショット。後から見ると、「こんなにいいプレーが複数重ならないと、サッカーってゴールが入らないのかよ」と苦笑いすら覚えるところですが、とにかく「天才」2人のアイデアがピタリと共有された素晴らしいゴールで試合が動くと、しっかり最後はクローズしてそのまま試合終了。見事、1つ目の関門を突破しました。


 続く2日目。12/15の相手は清水桜が丘高校。私は日曜日で帰京しましたし、後述するYoutubeのフルマッチをまだ見ていないので、オフィシャルサイトのマッチレポートや、たくさん駆けつけた皆さまのツイートを見ながら想像するしかないのですが、1点目に繋がる流れに触れた

試合は徐々に東京がボール保持率を上げて、主導権を握り始める。ピッチの幅をフルに使い、相手を左右に揺さぶり縦パスを通すコースを作り出すと26分に先制点が生まれる。

 こちらの文章を見て、「あー、1年かけてやってきたことが出てるやん!」と個人的には感慨深くなりました。主に小平で、試合数は多くありませんが今季の東京U−18を見てきた中で、「横パスだけで前に行けている時の東京は強い」ということを、一人ぶつぶつ試合会場で言ってきました。まあ、横パス「だけ」というのは言い過ぎなんですが、意図するところは上で引用した文章そのままで、3バック&ウイングバック5人の横パスでいつの間にかじわりじわりとボールを前に進めつつ、スライド疲れあるいはスライド遅れで空いた縦のパスコースに2高田や6高橋からズバッと縦パスが入りスイッチオン!という攻撃ができている時が、今季の東京U−18のベストパフォーマンスだと私は感じていました。それをこの舞台で、しかも連戦の中で見せられた。かつ、しっかりといい流れをゴールに繋げ、何よりきっちり勝ち切ったことに対して、私は素直に称賛する以外の表現が思いつきません。本当に、素晴らしい戦いぶりだったと思います。
 で、前述しましたが、清水桜が丘戦はYoutubeで何とフルマッチ観戦可能なので、お時間がある方は是非ご覧ください。私も、本当は試合を見てからこのエントリを書くべきだったんでしょうけど、少しだけ鮮度を大事にしたかったのと、今日しか仕事終わって文章を書く時間を取れなさそうので、見ないまま書きました。なにとぞ、御了承を。


 さて、この2試合のマッチレポートを読んでいて、ふと思ったことがあります。
 1回戦の徳島市立戦。相手の統制のとれた5−4−1から繰り出す、非常に粘り強いブロックディフェンスと少ない手数でゴールに迫るアタックは、夏のクラ戦決勝で対峙した三菱養和SCユースを思い起こさせました。そして、2回戦の清水桜が丘戦。「あえて出てこない」相手の守備に対して、しっかりと自分たちの攻撃を見せて前半のうちに2−0にした展開は、プリンスリーグ関東最終節、対浦和ユース戦と似通った内容だったのかな?と想像しました。ただ、その当時東京はいずれも勝ちを得られませんでした。三菱養和戦は、カウンターでものの見事に決められ、その1点に屈しました。浦和戦では、2−0とした直後に投入された長身FWと戦術の変更(FWへの放り込み&前プレ)に対応できないうちに同点にされました。もちろん、相手は違います。けれど、似たような試合展開となった(一部妄想含む)中で、今回は見事に連勝を果たしました。
 選手たちが「あぁ、あの時と展開似てるなー」と、試合中どこまで「意識」できるものなのか?それは、こんなレベルでサッカーの試合をした経験がないので分かりません。だた、これまでの経験と蓄積がしっかりと頭と身体に染み渡っていて、それを反射的、瞬時、直感といった類の「無意識」という形で活かせていたとするのならば、これまでの勝ちきれなかった試合は決して無駄ではなかったのかなと想像します。


 清水桜が丘との試合後、ひとしきりプレミアリーグ参入を喜んだかと思ったら、すぐにピッチの上で輪を作ってミーティングする写真が、とある方のツイートで上がっていました。そうです、「FINAL 4」の戦いはまだ終わっていません。週末、舞台を大阪・長居スタジアムへと移し、クラブユースの冬の王者を決める「Jユースカップ」が行われます。ぜひとも、一人でも多くの方にスタジアムで、テレビの前で(スカパーで放送されます!)、彼らの戦いを見届けてほしいと思います。選手たちも、この日ばかりは…

彼女よりも〜、勉強よりも〜、東京〜♪

 ってな感じでね!


P.S 確かに、オフィシャルサイトの清水桜が丘戦マッチレポート内「駆けつけたファン・サポーター」の写真のチョイスは、もっといいのがなかったんかいなと(苦笑)

*1:と言いながら、スタジアムについたのは前半15分あたりでしたが