続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

天皇賞・春

 オルフェーヴルの回避により、オッズ的にはゴールドシップ1強ムード。頭固定でいいのか、それとも負かす馬がいるのか。
 昨年は1〜5着までトニービンの血を持つ馬が独占する結果となり、一昨年のヒルノダムールマンハッタンカフェ×母父ラムタラ。3年前のジャガーメイルも父ジャングルポケットトニービンの血を持ち、4年前マイネルキッツの母父サッカーボーイは長距離レースで結果を残す産駒を複数出している種牡馬。血統的にはやはり、当たり前に凱旋門賞や3000m以上という字面を持っていることが好走につながると言えるでしょう。ただし、もともと春開催の開幕2週目であることや近年は馬場の高速化が著しく、血統は重たいけど自身は「中距離に対応するスピードを持っている馬」や「前々で競馬ができる馬」でなければ勝負にならなくなっています。その点を踏まえて、印は以下のとおり。

◎ 01.トーセンラー
○ 08.ゴールドシップ
▲ 15.カポーティスター
△ 07.アドマイヤラクティ
△ 04.ジャガーメイル
△ 18.ムスカテール
△ 12.フォゲッタブル
△ 06.フェノーメノ

 本命はトーセンラーきさらぎ賞で強烈な末脚を披露して以来、常に上位人気に推されながら勝ち星がなく2年が経ちましたが、前走京都記念で久々の勝利をゲット。満を持して、久々のG1挑戦となりますが、それまで最後のG1となっていた菊花賞ではオルフェーヴルウインバリアシオンに次いで3着とすでに長距離戦で結果を残していますし、父ディープインパクトは芝2500m以上で複勝率40%を超え、母父Lyciusは芝寄りのミスプロ系で、母母父サドラーズウェルズは言わずと知れた欧州長距離血統と字面も問題なし。その上で、昨夏小倉記念(2着)、新潟記念(7着)を1分57秒台で走破しているなど中距離戦のスピード対応も問題なし。どの番手から勝負するかは分かりませんが、とにかくこの枠を引いた良さをフルに活かしてロスなく競馬できれば面白いと思いますし、名手・武豊の意地の見せどころかなと。
 ゴールドシップは一応対抗にしましたが、ダービーで中距離戦のスピード、上がり勝負となった際に不覚を取った点はどうしても引っかかるところ。その時よりさらに強くなっているでしょうし、展開関係なく残り1000mぐらいから仕掛けていって、この馬の世界に他馬を巻き込んでしまえればそれでおしまいかもしれませんが、それもG1仕様の芝(開幕週より洋芝が2ミリ〜4ミリ刈り込まれている)でスタミナの要素が削がれ、スピードの要素が勝って届かない、というシーンは想像しておくべきかなと。血統面もステイゴールドは京都の芝長距離、上がり勝負ではディープインパクトハーツクライに見劣る部分もあるので、1倍台を信じて頭固定だけしか買わない、ってのはちょっと怖いですね。
 単穴カポーティスターは人気薄の長距離戦で度々穴を開けている父ハーツクライ(ハーツの母父はご存じトニービン)で、近親にサクラローレルがいる母系なのも○。3走前の日経新春杯はトラックバイアスに恵まれただけの勝利だと思いましたが、前走日経賞では敢然と4コーナーで勝ちにいく競馬をしてフェノーメノの2着と力のあるところ、スタミナのあるところを見せてくれましたし、ここ5年は必ず前走3角5番手以内の好調馬が来ていて、その要素も満たしています。何が逃げるかは分かりませんが、逃げ馬を見ながら3、4番手につけて坂もインベタで回ってくれば、日経新春杯の再現があっても不思議ないかと。
 押さえは父ハーツクライ×母父エリシオで、中距離中心に使われていながらダイヤモンドSでスタミナの証明もできたアドマイヤラクティ、衰えている素振りを見せず、昨年くらい走れば今年も2、3着はありそうなジャガーメイル、平坦長距離に強いマヤノトップガン産駒で、新潟記念ではトーセンラーに先着し、カポーティスターとの比較でもさほど見劣らないムスカテール、逃げの手はないと思いますが、和田Jが一昨年のナムラクセントのような競馬をすればひょっとして前残りもあるか?そして、エアグルーヴ逝去の週に好走という風になれば画になるフォゲッタブル、決してこの条件は向かないと思うので勝ちはないと思いますが、この枠からこのメンバー相手に普通に競馬すれば普通に走ってしまいそうなフェノーメノまで。馬券は以下のとおり。3連単ゴールドシップ2、3着だけしか買いません。

馬連 01−08 1,000円  08−15 500円  01−07 200円
    01−04,12,15,18 各100円  15−04,06,07,12,18 各100円
3連単F 01,15→8⇔01,04,06,07,12,15,18 各100円