続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

2013シーズンを妄想する J1編

 先日アップしたJ2編に続いて、今日はJ1編。ただし、年度末に向けてきっちり忙しくなっている中、チームごとに短評を書く時間と気力が確保できなかったため、順位予想と十把一絡げの展望という簡略Ver.になっております。あらかじめご了承ください。


というわけで、まずはいきなり順位予想から。

1位 柏
2位 浦和
――――
3位 東京
4位 鹿島
5位 川崎
6位 広島
――――
7位 名古屋
8位 横浜
9位 仙台
10位 鳥栖
11位 磐田
――――
12位 清水
13位 大分
14位 C大阪
――――
15位 湘南
16位 大宮
17位 新潟
18位 甲府

 優勝争い筆頭は柏と浦和。柏は戦力の「スリム化」と「パワーアップ」をともに成功させたほぼ完璧な補強に成功。ACLも2年連続の参戦となるためチーム、個人ともに昨季の蓄積を活かせる状況で、もちろんコンディション調整に苦労はするでしょうけど、他の参加3チームに比べると上手く乗り越えられるのかなと。キャンプで取り組んできた3バックはちばぎんカップを見る限りまだ実戦で使えるレベルには達しておらず、このシステムに固執しすぎた時に思わぬ落とし穴が待っている可能性は否定しませんが、「普通」にやれば優勝候補から外すことはできないかと。浦和は興梠、関口、森脇、那須と他クラブの主力級を獲得し、層の厚さは間違いなく増した印象。純粋な「9番」を獲得できなかったこと、チームとしてACLの経験はありつつも、個人レベルでは数名しか経験していないことの2点が小さくない不安として残るため柏より下に予想しましたが、ペトロヴィッチ体制2年目でより熟成が図られると思いますし、こちらも戦力値だけで言えば優勝争いに絡むことはマストと言えるでしょう。


 第2グループは東京、鹿島、川崎、広島。東京は若干の身贔屓が含まれていますが、こと攻撃陣の顔ぶれで言えば、東と李の加入でJ1でもトップレベルで、どういう組み合わせ、どういうシンクロのさせ方をするのかワクワクしています。一方でボランチの層の薄さ、森重に比重がかかりすぎている感のある最終ラインなど守備陣には多少の不安が残りますが、チームとしては鳥栖戦を見た限り、ブロックディフェンスのやり方がしっかり整理されていた印象もありますし、ポポヴィッチ体制2年目で再度中位…は許されない顔ぶれかなと。鹿島は新井場、増田、ドゥトラ、興梠ら主力の放出は痛手も、野沢、中村、ダヴィと攻撃陣は補って余りある選手の獲得に成功。トニーニョ・セレーゾ監督が帰還し、キャンプ情報からは鹿島らしい前からの激しいプレッシングと老獪なボールコントロールを取り戻そうという印象。SBの守備力の弱さ、岩政のパートナー問題、昨季しばしば見られた曽ヶ端の凡ミスなど最終ラインに不安は残りますが、リーグタイトルに賭ける意気込みは強く、鹿島らしいメンタリティーでしぶとく試合を拾えれば更に上もあるかなと。
 川崎をこの順位に挙げるのは若干癪ですが、キャンプ中の練習試合結果を見る限り守備面の向上は見られ(といったそばから、PSM栃木戦では0−2で負けましたが)、攻撃陣も「崩した後」を意識したのか、山瀬、楠神らを放出するも大久保、パトリック、棗とストライカーを獲得。矢島、小林ら現有のストライカー陣もこの獲得には期するものがあるでしょうし、相乗効果で得点が伸びればしめたもの。ただ、この順位に位置するために、個人的には「稲本とジェシのフル稼働」が絶対条件。恐らく「ベタ引き」はしないであろう中、ある程度後ろが少人数かつラインをコントロールした守備をするためには個でつぶせる選手が必須。故障がちとは言え稲本のボール奪取能力は依然J1トップレベルで、ジェシも怪我が癒えてからさすがのところを見せていて、彼らを中心に後ろがある程度堅くなれば、前はなかなか止められないチームになるのかなと。逆に、個が止められないシーンが増えると…。広島はほぼ昨季と同メンバー。さらなる熟成は図られる一方、ACLを戦うための戦力値・層の厚さという目線で言えばやや心許ない印象。それこそ佐藤、高萩、青山、千葉、西川のセンターラインがコンディションを落とす、あるいは怪我に見舞われるなどして離脱すれば一気にチーム力がダウンしかねませんから。一気に2桁順位…とまでは言いませんが、石川、清水、野津田、岡本、塩谷、ファン・ソッコパク・ヒョンジン、原などの若手が主力陣を脅かせるほどの成長を見せ、ACLに負けずコンディション調整も上手くいってようやく優勝争いかな?と見ています。


 第3グループは名古屋、横浜、仙台、鳥栖、磐田。名古屋は昨季怪我に苦しんだケネディ、玉田、中村、不振にあえいだ藤本、小川が本来のパフォーマンスを取り戻し、矢野、ヤキモフスキー、牟田ら新加入選手が層の厚さを担保できればこの順位は過小評価なのかもしれませんが、正直ストイコヴィッチ監督がどんなサッカーをしたいのか、年々分からなくなってきていまして(苦笑)。 海外クラブにも引けを取らないほど「高さ(≒強さ)」を重視していることは明らかで、10年はそれをそのまま活かしたシンプルかつゴリゴリなサッカーで優勝したにもかかわらず、11、12年は何か欲張ったというか、色気が出たというか。今季も色気が出たらこのぐらいかなと。逆に割り切ったサッカーをすれば十分3位以内、更にその上もあるとは思います。横浜は、個人的にはオフの補強でワースト3位に入る印象が否めずこの予想。もちろん、昨季の現有戦力が示した守備の強さ、粘り強さはいささかも衰えていないでしょうし、その地力の強さでトップハーフには入ってくるでしょうけど、さすがに出て行ったメンバーの顔ぶれから計るマイナス値は結構なものがありますし、昨季からの上積みがどれだけあるの?と考えた時、うーん…となってしまいました。仙台はパク・チュヨン、関口、内山など放出するも、石川、和田、佐々木、ヘベルチジオゴで一応カバー。いずれも複数のポジションでプレーできる選手を獲得し、ACLとの並行で予測される不測の事態に「ユーティリティさ」で立ち向かおうとする意図は十分に感じられますが、全員サッカーとハードワークで2年連続の好成績をもぎ取ったチームにあって、ACL参加による心身の疲労は他の3チームより影響が強いと思いますし、ACL初参戦チームは例外なく苦しむ歴史を見れば、このぐらいの予想になってしまいますね。このシチュエーションすらも覆してトップ5に入れるようなら、いよいよホンモノかと。
 鳥栖は昨季が出来すぎだったのか、それとも地力だったのかを証明するシーズン。フロントは、キム・クナンと岡本を失うも、豊田、水沼、藤田、キム・ミヌらの慰留に成功し、かつ金井、末吉、キム・ジョンヤ、清武、坂井、外国籍選手3人などの獲得も行うなど、最大限の仕事を果たしたかと。ただ、PSMで藤田、豊田が大事をとって回避したとは言え、東京との試合での失点の仕方は鳥栖らしくないもので、キム・ミヌのSB起用も個人的にはどうなの?という印象は拭えず。チームとしてやることは全くブレないとは思いますが、昨季の躍進を支えた「守備」から崩れる懸念が見えるためにこの順位としました。磐田はメンバー面では「継続」を選択し、戦術面では「変化」を求めるシーズンになりそう。清水とのPSMで、その変化の象徴となる3バックがさほど上手くいっていなかった印象を受けたために順位予想を低くしましたが、伊野波の加入で3バックを敷けるCBが揃い、ウイングバックをこなせる走力・持久力を持った宮崎、駒野らがいて、ファイナルサードで仕事ができる山田、前田、山崎らがいて、新加入でワンボランチ(アンカー?)を任されそうなチョン・ウヨンが狙い通りにハマれば突き抜ける可能性も秘めているのかなと。そういう意味では、序盤戦の戦いが鍵を握りそうです。


 第4グループは清水、大分、C大阪。清水は今季最も読めないチーム。とにかく若手揃いで、ゴトビ監督もそんな若手を躊躇なく起用してどハマりした試合があり、大きな成長を遂げた選手も複数いた一方、若さから来る脆さが如実に見えてしまう試合もあって、昨季の9位ができた方なのか不完全燃焼なのか全く分かりません(苦笑) バレーが往時の力を失っておらず、昨年地味ながら誇っていた堅守を維持し、新たに取り組む3ボランチシステムがバチッとはまれば、少なくとも下を気にすることはないのかな?とは思いますが、バレーがはまらず大前が抜けた穴が埋まらないとなると、ちと苦しいかと。大分は石神、三平、作田などを放出しましたが、深谷、高木、児玉、辻尾、松本怜、小松らJ1経験者+J2屈指のゲームメーカーとなった木村を獲得するなど、昇格する3チームの中では一番補強に成功した印象。チームの規律と個人の成長を同時に促すことができる田坂監督の下、加入した中堅・ベテラン陣が再度の奮起を見せる可能性は高いと思っていますし、昨季からいたメンバーの成長も見られれば、J1残留はそこまで難しくないミッションかな?とすら思っています。C大阪は噂された若手の海外流出もなく、その上で新井場、椋原、楠神の獲得に成功。クルピ監督の続投も決まり、この順位に予想するのは過小評価じゃね?と思われる方が多いかもしれませんが、昨年したから3番目だった失点の多さの解消を期待できる補強がなく、キャンプリポートを見る限りやはり攻撃に比重がかかっている印象しかなく、今年も「点は取るけど取られる」という大阪のお隣クラブに似たシーズンとなってしまうイメージを私は消せなかったため、この予想としました。まあ、この予想が大ハズレとなっても驚かないですけどね(予防線)。


 残る湘南、大宮、新潟、甲府が降格候補。湘南の目指すスタイルには好印象をいただいています。また、補強も若手に絞ったのは、(レベルは違いますが)ドイツのボルシア・ドルトムントがクロップ監督就任後にターゲットを絞って若手をかき集めたそれと似たイメージを受けます。しかし、客観的に見れば所属する35人に「J1での経験値」がほとんどありません。「だからなんだ」「昨年の鳥栖だって似たようなもんじゃないか」って話もありますが、それでも鳥栖にはキム・クナン、丹羽、小林、水沼、豊田とキーポジションにJ1経験のあるスタメンクラスがいました。湘南にも下村や古橋などいますが、鳥栖に比べれば少ないのは否めず、大宮とのPSMでも1−4と完敗を喫するなど、苦しい戦いは免れないかなと。何人「化ける」ことができるか、それが残留争いに間に合うのか、そこは注視していきたいと思います。大宮は多くの主力は確保できたものの、東、河本と攻守のキーマンを失った点は大きいかなと。また、CBは菊池の相棒、ボランチは青木の相棒がまだ定まっていないようですし、ズラタンノヴァコヴィッチに次ぐ第3の前線やSBはどうなるの?など不透明な部分が多く、層の厚さはJ1では最弱レベル。昨季終盤には無類の強さを見せましたが、大宮の終盤戦の強さは3割増で見ないといけないため真に受けることは出来ませんし、毎年「終盤の強さを真に受けて、そこから進化を!」って欲張って結局上手くいかないパターンが続いている中、今季はそのギャップが史上最も強そうなイメージもあり、それが現実のものとなると取り戻せないほど勝ち点を伸ばせない…というパターンがあるかなと。
 新潟は奇跡的な残留を果たしましたが、堅守を下支えした鈴木、石川のCBコンビを揃って引き止められず。キム・クナン、濱田と獲得しましたが、一からコンビネーションを高めなければいけないため序盤は苦労すること必至。攻撃陣も昨季のチーム得点の2割を稼いだミシェウと矢野が移籍。経験のある田中達、成岡、J2で花開いた川又が加入しましたが、田中達はフル稼働できるか疑問があり、成岡はムラがあり、川又はJ1で通用するか半信半疑と、補強からは積み上げを見出すのはちょっと強引かなと。かつて千葉が「奇跡の残留→戦力の積み増しできず、『でも、俺たちやれるよ!』→あぼーん」というシーンを送ったことがありますが、その流れに酷似している印象があり、よほどの奮闘がなければ厳しいと見ています。甲府は、身も蓋もなく言えばダヴィフェルナンジーニョの穴が大きすぎます。土屋、青山、新井、水野、羽生、平本と及第点以上の補強には成功していますが、彼らが32得点できるわけがないですし、レニー、ウーゴがどハマりしても10点前後が関の山だと思うので、とにかくどこまで守備で我慢して、粘り強くしぶとく勝ち点を拾えるかにかかっているシーズンだと見ています。


 最後に全体の印象を。今季、監督交代は鹿島(ジョルジーニョトニーニョ・セレーゾ)のみとなり、パッと見れば「継続性」がテーマとなりそうな印象も受けます。もちろん、昨年をベースに継続性を持って積み増すことを主眼に置くチームが多いんですが、大胆に「変化」を追い求めるチームも散見されます。中でも注目なのが、柏と磐田が3バックに本格的に挑戦していること。もしこの2チームが3バックをメインシステムにするのであれば、今季いわゆるフォーメーション図を描いた際に3バックとなるのが広島、浦和、柏、磐田、湘南、大分の6チーム、実にJ1の1/3にも上ることとなります。また、東京、川崎、名古屋も3バックを見せる場面が少なからず出てくると思われ、この3チームも加えれば半数が3バックを武器として持つこととなります。もちろん、一口に3バックと言っても様々な色や形があり、各チームがどのような狙いでもって3バックを採用しているのか、個々に見ていく必要はありますが、イタリアから発生した「3バックの再流行」がここ日本でも巻き起こるのか。別に戦術に明るいわけではありませんが、こっそり注目してみたいと思っています。