年度最初の３歳牝馬限定重賞です。過去の傾向を探ると…
１：同じ血統構成の馬がまとめて好走する
２：本命も穴もリーディング上位。
３：近走、マイル以上で早い上がりを使っている
１はここ３年全て該当していて、１０年は２、３着が父ジャングルポケット、１１年は１、２着が父ファルブラヴ×母父サンデー、１２年は１、３着が父ダイワメジャー×母父ホワイトマズルと、同じ血統構成の馬が複数馬券圏内に入っています。これは中山マイル、しかも冬の時期という特異性がそうさせているのではないかと。プラスして穴要素となるのが、世代リーディング上位の種牡馬の産駒なのに人気がない馬。この時期の重賞となったここ４年で４人気以下が６頭いますが、そのほとんどが父がネオユニヴァース、マンハッタンカフェ、ゼンノロブロイ、キングカメハメハ、ダイワメジャーなど前年の２歳リーディング上位種牡馬ばかり。中山の特異性はありながら、しかしリーディング上位に入る血統的な裏付けは必要になりそう。３はさほど強く推せる条件ではないですが、先行して早い上がり（概ね５位以内）を使っている馬は好走率が高くなっている印象です。ここまでをまとめると、以下のとおりとなります。
１に該当（＝同じような血統構成）
父ケイムホーム×母父サンデー…モンサンスピカ、タブローム
父マンハッタンカフェ…イリュミナンス、アガサ
父デュランダル…スズノネイロ、スイートサルサ
２に該当（＝世代リーディング上位）
２位 ダイワメジャー…サンブルエミューズ
３位 ハーツクライ…スマートルピナス
４位 ネオニュヴァース…ブリリアントアスク
７位 シンボリクリスエス…エクスパーシヴ
９位 ステイゴールド…ウインプリメーラ
３に該当（＝近２走、マイル以上で上がり５位以内）
ウインプリメーラ、イリュミナンス、クラウンロゼ、アガサ、ウキヨノカゼ、サンブルエミューズ、スイートサルサ
以上を踏まえて、最終決断は以下のとおり、
◎ 07.イリュミナンス
○ 03.ウインプリメーラ
▲ 09.アガサ
△ 14.サンブルエミューズ
△ 06.カスティエル
△ 13.スマートルピナス
△ 12.ブリリアントアスク
本命はイリュミナンス。新馬勝ち一本でここまで人気になるのは正直嫌ですが、しかしダイワレーヌ（ダイワスカーレットの初仔）が出走して注目を浴びていた中で、スタートからスッと好位を奪い、直線かなり早めに先頭に立ってもソラをつかったりレースを止めることなく脚を伸ばし続けて、終わってみれ２着に５馬身差をつける圧勝。まあ、こちらもフラガラッハの妹になるので血筋は通ってますけどね…ってのはさておき、先行して上がり１位の脚は信用していいと思いますし、父マンハッタンカフェは世代リーディング１４位で、地味にここ２年好走ポイントとなっている「芝1200ｍ以下でも2000ｍ以上でも上位」（昨年はそれに該当するダイワメジャー２頭＋キングカメハメハで馬券圏内独占）にも該当（1200ｍ以下が１１位、2000ｍ以上が１０位）。引き続きルメールＪが手綱を取ってくれますし、輸送さえ克服すればここもアッサリがあっていいかと。
対抗はウインプリメーラ。新馬戦、アルテミスＳとコレクターアイテムには屈していますが、父ステイゴールド×母父フォーティーナイナーよろしく、先行して長くいい脚を使わせれば凡走はしづらいタイプに見えます。内枠を引けたので４、５番手で競馬をするのは間違いなく、そのまま勝ち負けをしてもいいかなと。穴はアガサ。ここで出ました、「同じような血統構成が複数好走」。そう、イリュミナンスと同じく父マンハッタンカフェです。前走は１０着と大敗でしたが、デビューから２戦連続1800ｍ、しかも前走は牡馬混合と強気のレース選択だったので目をつぶりましょう。マンハッタンカフェは東京・京都より中山・阪神の成績が良く、母父Theatricalなのでここ２走よりパワーを求められる舞台替わりで一変があっても。あとは阪神ＪＦこそ凡走したものの、芙蓉Ｓでこの舞台を経験済み（しかも勝利）のサンブルエミューズ、同舞台の新馬戦で先行押し切りを見せ、内枠で上手く立ち回れば面白いカスティエル、世代リーディング＆中山リーディングでともにトップ１０に入っているハーツクライ産駒のスマートルピナス、ネオユニヴァース産駒のブリリアントアスクまで。スズノネイロは２連勝の強さこそ認めますが、中山でガクンと成績を落とすデュランダル産駒＋差しの８枠ではちょっと手が出ず消します。購入馬券は以下のとおり。勝つのはイリュミナンスかウインプリメーラだと思っていて、そこにアガサが２、３着でお邪魔するイメージ。馬連のサンブルエミューズは、正直日和っての保険馬券（笑
馬連 07−03,14 各500円
３連単Ｆ 03,07→09⇔03,06,07,12,13,14 各100円（計20点）
