続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

結実

 いきなり、しかも当たり前なですが、プロと育成年代(下部組織)にある決定的な違いの1つに「年齢制限」があります。FIFA主催の年代別大会は3つ(U−17、U−20、五輪(U−23))あり、それに倣って各国の代表活動も年代別に細かく行われるようになりました。また、トップオブトップのクラブはU−10から2〜3歳刻みでカテゴリーを分け、それぞれの年代で細やかに指導方針を変え、トップチームで通用する選手を育成しようと試みています。日本においてもJクラブはU−15(ジュニアユース)、U−18(ユース)を持ち、いくつかのクラブはU−12もチーム組織の中に組み入れて活動しているところがありますし、数多くある「街クラブ」と称されるクラブチームでも、U−18のみならずU−15、さらにその下の年代を対象としているところがあります。
 ただ、世界的な年代の細やかさに対応してきている日本も、世界と比べれば独特な部分を持ち合わせています。それが「学年」。もちろん海外にだって小・中・高校は存在し、多くの子どもたちは学校に通いながらそれぞれ地元のクラブチームで活動しているんだと思いますが、おそらく日本ほど「年上の子が年下の子の面倒を見る」であったり、「下級生のために」であったり、あるいは「外野からの期待度の高さ」や「3年生がそのチームの顔」と見られるなど、3年生が背負う、担う思いが強い国はないんじゃないか?そう思うところはあります。


 そんな今年の3年生たち。個人的に東京下部組織の試合を初めて見たのが09年、夏も終わろうとしている頃で、熱心に見始めたのは翌年10年から。つまり、1年生の頃から見続けて、卒業まで追いかけられた代も、今世代が初めてとなるわけです。彼らが1年生の時には、GK三浦、DF廣木、松藤、MF佐々木、武藤、江口、FW前岡、秋岡ら個性もスキルも溢れていた3年生に引っ張ってもらい、(当時の)プリンスリーグ関東3連覇、高円宮杯準優勝、Jユースカップ準優勝と、幾ばくかの悔しさも味わいながら、しかし各大会で結果を残すこと、勝つことの喜びや楽しさを十二分に経験しました。2年生の時も、冬の新人戦こそ優勝を飾ったものの、この年から始まった(育成年代初の通年リーグとなる)プレミアリーグでは大苦戦。GK谷、DF石原、小林、村松、MF山口、FW冷岡、湯浅ら3年生がなかなか自分たちを表現できず、夏のクラブユース選手権、秋のJユースカップはともにグループリーグで敗退。終盤何とか持ち直した感もあったプレミアリーグでも、12月11日、札幌U−18に敗れてプリンスリーグへの降格も決まるなど、一転して苦しみに苦しんだ1年となりました。ただ、個々で見れば多くの選手が2年生ながら出番を得て、経験を積み、成長をすることができた1年だったとも言えました。
 そして迎えた集大成の3年目。1年次の成功体験と、2年次の悔しさと経験を経て、どんな1年を過ごしてくれるんだろうか?と思っていた矢先に聞こえてきたのが「スタイル一新」。長らく指揮を取られてきた倉又さんがフロント入りし(育成部部長)、本吉新監督が就任。と同時に、トップチームがJ2での1年を終え、満を持して再びポゼッションを大事にする攻撃的なサッカーを体現すべく、ランコ・ポポヴィッチ新監督を招聘してスタイルの一新を明確に宣言。それを受けて、育成年代でもトップチームに倣う形で、異質とも謳われた「ハイプレッシング&ラッシュwith頑張れる」スタイルからポゼッションスタイルへのスタイルへチャレンジすると、本吉監督の口からハッキリと語られました。このことについては、

ポゼッション主体のサッカーはしばしば悪い意味での「軽さ」や「自己満足」がチームを覆ってしまうことがありますし、「異質」とも評される東京U-18の伝統−ひたむきさや頑張るのではなく「頑張れる」チーム−を失ってはいけないとも思っていて、どうやってそこの折り合いをつけながら新しいスタイルを築いていくのかについては、U-15で数年前からしっかりとポゼッションの種を撒いていたとはいえ、本当に期待と不安が半々。

この決断が正しかったのか、この決断により東京の育成部門から(今まででも少なくはないですけど、より多くの)プロ選手が輩出され、東京の育成部門がさらに注目に値すべきものとなるのか、その答えが出るのは数年先のお話。現時点では、この決断は志の高いチャレンジであるとともに、かなりのリスクを背負った丁半博打であるとしか言いようがないし、そのことを忘れてはいけないと思います。

 と拙ブログで書かせてもらったとおり、まさに期待と不安が入り混じる心境になりました。また、誤解を恐れずに言えば、3年生にとっては今までやってきたことを否定するわけではないものの、自分たちの最後の1年が、チームにとっての「答えが出ないチャレンジ」となってしまいかねない状況に対して、得も言われぬモヤモヤ感がなかったわけではありませんでした。ここで初めて書きますけどね。


 実際、新チーム立ち上げからおよそ3ヵ月後に行われたプリンスリーグ関東第2節、対柏ユース戦では、同じくしっかりと繋いで、きっちりと前進してくるスタイルの(しかも、向こうは何年も取り組んでいる)柏相手に完成度と実力の違いを見せつけられ、

今は、相当キツイ時期にあることは理解しています。トップチームとスタイルを一にし、トップチームで通用する選手を育てていきたいという方針の下で、昨シーズンとまでは180度真逆といっていいことに挑んでいるわけですし、そもそも、スタイルを一にすべきトップチームが現在進行形でチームをバージョンアップさせている段階にあって、じゃあU−18はどのように色を出していけばいいのか、正直絵を描きづらいと思っているので。それでも、トップチームとは異なり、立ち上げから約3ヶ月経った段階でまだこの完成度に留まっていること、誰が中心で、どこがメインで攻撃を組み立てていくのかがおぼろげなイメージにとどまっていることは、今後に向けて不安を強く持たざるを得ないところ。もちろん、そうは見てない方もいるでしょうし、川崎戦や前半の立ち上がりのようなシーンからいい所をしっかりと見つけ、明るさを感じている方もいるでしょう。それを否定するつもりは全くありませんが、久々に見ることとなった私にとって、この試合は課題をもらったという前向きな言葉で締めることができない、やや厳しい目線で評するしかないものだったと感じています。

 と試合評をまとめたぐらい落ち込んだ時期でした。そこからリーグ戦で3連敗。しかも、いずれも3失点を喫しての敗戦と攻撃陣の停滞が守備陣にまで及んでしまい、なかなか厳しい日々を過ごすこととなりました。しかし、第5節市立船橋戦でエースの岩田が開幕節以来のゴールを奪うなど3−1で勝利し、迎えた第6節横浜Fマリノスユース戦。あの厳しい戦いからわずか1ヶ月足らずで、正直ネガティブな思いを拭えないまま会場に足を運んだのですが、この試合東京U−18が見せたのは、失われていなかった伝統的なスタイルとメンタリティーでした。球際で負けない、走り負けない、守備を怠らない、諦めない、そういった戦いで相手を圧倒しました。もちろん

新しいチャレンジに取り組んでいる中、そこが「逃げ道」であってはいけません。繋いで崩すというトップに倣ったスタイルに挑む以上、究極の理想は「いい攻撃をして攻めきる、失うとしても高い位置で、そして、切り替えを早くして圧力を与える守備をし、そこで奪いきってまた攻撃に入る」ことであり、伝統的な守備・頑張りを活かすために攻撃でもっと圧力をかけるための努力が必要です。柏戦に比べれば、その素地が見られるようにはなりました。チームとしてのスイッチの入りどころが(今日のメンバーでは)「川上が前を向けた時」「二瓶がある程度フリーでボールを持てた時」「岩田がボールを収めた時」と増え、そのいずれか担った際の周りの選手の関わり方がだいぶスムーズになっていましたから。ただ、低い位置からのスタートに関しては不本意の一言。

 と書いたとおり、まだまだ不満な部分、向上していかなければいけない部分は見えましたが、その一方で、確実に「攻めのスイッチ数」が増えている、あるいは「意識付けの段階は成功したな」と感じられる部分もあって、なんだか妙に一安心した自分がいたのを思い出します。個で見ても、GK馬場、DF吉田、MF二瓶、FW岩田と3年生が各ポジションで存在感をきっちり出せている、ドンと構えられていた点も良かったですし。その後、プリンスリーグでは第10節まで連勝を続け、間に挟まる形で行われたクラブユース選手権関東大会でもきっちり勝ちあがって本戦出場決定。また、DF浅野、MF小泉がようやく出番を掴み始めた時期でもありました。
 そんな、なかなかに前向きな状況で臨んだクラブユース選手権。ここ2年グループリーグを勝ち上がれておらず、しかしレギュレーションに若干の変更があった今年は何とか決勝トーナメントには…という強い期待を持って足取りを追いかけていましたが(群馬には行けず…)、結果は1勝1分1敗のグループ3位でギリギリ決勝トーナメントへ進出するも、1回戦で横浜Fマリノスユースに完敗。見に行かれた方のお話を聞く限りは、オン・ザ・ボールもオフ・ザ・ボールも、何よりこの試合にかける気迫が全く及ばなかったとのことで、見に行けていない人間が言うのはダメなことかもしれませんが、「そこ負けてどうするんだよ!」と尻の一つでも叩きたくなるような試合だったのかな?と想像しました。しかし、その敗戦からほぼ1ヵ月後に再開されたプリンスリーグでは柏ユースに1−0でリベンジを果たす絶好のリスタート。桐光学園に敗れ、市立船橋に引き分けたところでは首位の座がかなり遠のいた感もありましたが、マリノス、千葉に連勝してわずかな可能性を残したまま、今度はJユースカップ予選に突入します。同居したチームは、奇しくも昨年と全く同じ水戸、鹿島、千葉。昨年、鹿島で味わった悔しさは一生忘れることがないとすら思っていますが、何の思し召しかリベンジの舞台は完璧に整いました。しかし、結果は1勝2敗でグループリーグ敗退。鹿島への直接リベンジも叶わず(2−3で敗戦)、またしても臍を噛む結果となったことに、その姿を1試合も見にいけなかった自分に悔しさばかりが募った10月でした。


 ここで少し話を変えますが、今季からU−18が始めたもう1つの新たな試みが「地区トップリーグ」への参加。下部組織もプレミアリーグを頂点とした「通年リーグのピラミッド化」がだいぶ押し進んでいますが、地区トップリーグプレミアリーグを1部とすれば、地区トップリーグは7部に当たるカテゴリー。これまで、公式戦後にはリザーブリーグや定期的な練習試合などを行い、試合出場機会の少ない選手たちへ試合の場を与えていましたが、他クラブと戦うことで緊張感が生まれ、真剣勝負の経験を積む実戦の機会を増やし、さらなる個の育成を行うために参加することが年始に発表されました。主に1、2年生が出場し、DF大西、田宮、MF高橋、長澤、FW岸らはここで経験を積んでAチームでも活躍を見せる、また、DF徳田、武井、MF金、FWアモスら3年生も虎視眈々と上での出番を窺いながら、この地区トップリーグで研鑽していたのを2、3試合見ることができました。結果は見事Bブロック1位(Aブロック1位の大東文化大学第一高校との優勝決定戦は12/13に実施)となり、来季は高円宮杯U−18サッカーリーグ 東京3部(通称「T3リーグ」)への昇格が発表済み。より高いレベルでの戦いが待っていると思いますが、チーム力の底上げに繋がることを期待しています。


 話し戻って、決着の12月。第17節を迎えた時点で、優勝兼プレミアリーグ参入決定戦参加の権利を得られる可能性が残っているのは、首位桐光学園(勝ち点36)、2位柏(勝ち点36)、3位東京(勝ち点34)の3チーム。東京は、2チームが取りこぼしてくれないとどうしようもない状況でしたが、ここまで来たら周りは周り。自分たちが連勝で今季を締めくくることが大事。というわけで、何とか時間を作って第17節前橋育英高校戦を見に行くことができました。このちょっと前、第14節市立船橋戦も見に行くことができていましたが、その時久々(5月以来)に見たチームはだいぶ形を作れるようになっていました。その一方で圧力に屈して、あるいは試合展開に流されて無策のフィードを飛ばしてしまうことも散見され、どうしてもリズムが上がらない時間帯もあるなど、まだ道半ばだなぁという印象も否めませんでした。しかし、そこから約2ヶ月。この日小平で見たチームは、1つの完成形を示したと言っても過言ではないぐらい様になっていました。そして、「3年生、スゴイやん!」と素直に賞賛できる、そんな風に映りました。
 この試合、もう少し掘り下げてみます。スタメンはこちら。

――――――矢島――――――
――二瓶――野澤―――岸――
――――小泉――川上――――
吉田――鴨池――大西――田宮
――――――馬場――――――

 夏以降CBの軸として活躍してきた浅野の姿こそありませんでしたが(大学入試だったそうです)、そのポジションに鴨池をスライドさせ、右SBには1年生の田宮を起用。中盤から前は、唯一日替わりとも言えた右SHに岸が入った以外の4人は、夏以降の不動のスタメンだったと言えるでしょうか。それで、冒頭から何度も「トップチームのスタイル一新に倣って…」と書いてきました。この日ピッチで繰り広げられていたサッカーは、まさにトップチームが今季志向したそれと近いもの、それどころかトップチーム以上に体現できていた部分すらあったと思います。
 例えばビルドアップ。両CBが大きく両サイドに開き、SBはポジションを上げて中盤の選手のように振る舞う最終ラインの基本形は同じような形ですが、トップチームと決定的に違った(U−18の方ができていた)点が「GKのビルドアップ参加」。トップチームでも権田がCBからのパスを受けて、相手のプレッシングを外す役割を担っていた時はありましたが、この日はGK馬場がエリアから出てボールを受けて、ビルドアップに参加することもしばしばあったほど。そこで、相手が食いついてこなければのらりくらりと横パスを使いながら前の選手が空くのを待てましたし、相手が我慢できずにプレスに来れば、マークが外れたボランチやSBにきっちりボールをつけて、そこから展開を作ることもできていたなど、そこまで突き詰めることができていた(技術もついてきた)のか!とまず驚きました。CBからの効果的なフィードはあまり多くありませんでしたが、それは次に示す点と、ここに浅野がいればきっともっとあったよね?ぐらいの理由かなと思ったので、そこをなにか言うつもりはありません。
 例えばボランチの展開力。春から夏にかけては野澤と川上がダブルボランチを組む機会が多かったように思いますが、9月以降は小泉と川上がコンビを組み、野澤を1つ高いポジションに置く形がメインになります。それで、決して野澤・川上コンビがダメだったとは言いませんが、小泉がここに収まったことの意味や価値、周りへの相乗効果というのは、この前橋育英戦から強く見て取れました。今季東京が志向しているスタイルにおいて、ボランチは相手がプレスに来ているのかブロックで構えているのか、ボールはGKから出てくるのかCBから出てくるのか、相手を外しながらどれだけ自分有利な形で受けられるのか、前を向いた際にどこに誰がポジションしているのか、そういった様々な状況を瞬時に判断できて、適切なプレーを選択することが求められます。トップチームでは高橋が主にその役割を担っていて、野澤は前を向いた時こそ見るものを唸らせたものの、相手を背負った形でのプレーや上手く相手を外してボールを受ける動きが、春先見ていた際にはあと一歩物足りない印象がありました。しかし、小泉は流れの中でスッと相手を外してさりげなく前を向ける、そこから10〜20mのパスを的確に出せる能力に長けていて、周りが安心してボールを預けることができる「落ち着きどころ」となれていました。そんな小泉がボランチにジャストフィットしたことでより輝いたのが川上。川上自身もボールを引き出す動きや短いパスを捌くことができないわけではありませんが、その仕事を小泉が主に引き受けてくれたことで、川上自身はややクローズな展開で相手の守備陣が収縮した外側のスペースにSBが走りこみ、そこをめがけて発射される40m級の「レーザービーム」で局面をガラッと変えてしまう、なんてシーンを3つも4つも5つも演出しました。おそらく、私の見ていない試合でもたくさん放たれたと思いますが、言い過ぎではなくこの展開力は高橋や米本に全く引けを取っておらず、むしろ今季のトップチームに足りなかった要素の1つとも言えるほど。ショート(小泉)とロング(川上)を自在に操れるボランチと対峙して、相手がどこを抑えればいいのかあやふやになればより主導権を握れるわけで、このコンビが持つ補完性は、見ていて惚れ惚れする部分でした。
 このように、最終ライン+ボランチでしっかりとビルドアップできるところまでチームの意思統一が図られ成長を遂げたことで、前線の選手も役割が明確になり、個性を存分に発揮していました。例えば二瓶は左サイドにとどまることなく、いろんなところに顔を出してボールを受けてはタッチの細かい、粘りのあるドリブルで相手を2、3人引きずることができ、そこからシュートもパスも、常に相手の脅威になっていました。毎年と言っていいほどU−18には特筆すべきドリブラーが存在しましたが、二瓶もその系譜に名を連ねるにふさわしい、これまでとは違った「10番」の姿を知らしめたシーズンだったように思います。野澤も上ではちょっと物足りないと書きましたが、この試合では周りの状況を的確につかみ、自分が取るべきポジショニングが取れるようになっていて、前を向いた時の落ち着きやアイデアはさすがの一言。また、野澤が降りてきてビルドアップに絡む際のボランチとのポジションチェンジもノッキング感はなく、前後の出入りで相手をかく乱することもできていたかなと思います。
 一方、右SHは年間通して岸、斎藤、岩田ら複数の選手が使われました。この日スタメンだった岸が見せた動きは、ある程度組み立てに参加しつつも、左で二瓶、野澤、ボランチ、あるいはオーバーラップしてきた吉田がボールを持っている際に中へ入ってきてフィニッシャーになる、あるいは持ち味であるスピードと裏への抜け出しで、川上や野澤からの長めのボールを呼び込んでクロスやシュートに持ちこむ形が多かったと思います。全てが同じとは言いませんが、トップチームがラスト2試合「ルーカス左SH」で持ち直したように、右SHにはよりフィニッシュに近い部分の仕事を任せる形を取ったことは、このスタイルにおいてもう一段高いレベルを演出するために必要な手で、相手が1人少なかったことは考慮すべきも、「小泉から短いパスで川上→ドリブルで持ち上がって左サイドからクロス→絞ってきた岸がゴール」という2点目の形は、1年間やってきたことが成果として表れたものだったと思います。岩田は怪我に悩んだ時期もあり、FWとしてプレーすることも多かったですが、このスタイルがもっと早くに煮詰まり、ルーカスばりにオールラウンドなプレーをハイレベルでこなせる彼が右SHから得点量産するという妄想もさせてくれたなぁと。斎藤も徐々にポストプレーの精度が高まり、身体でも心でも相手とぶつかれるようになったなぁと市立船橋戦を見て強く思いましたね。また、矢島が1トップとして成長を遂げたことも中盤が輝いた要因。市立船橋戦でも前橋育英戦でも、自分の高さをそのまま武器として使える身のこなしや相手との間合いを自覚できるようになっていた印象で、残念ながらこの2試合とも少なくなかった決定機を外してしまいましたが、1トップの座を掴んだ第11節以降の8試合で6ゴールと大暴れ。中盤では小泉が収めますが、前で矢島が収めることで攻撃の最終スイッチが入ったり、クロスに対して矢島の高さにDFの目がいくから後から入ってくる選手が空いたりするなど、素晴らしい仕事ができていたと思います。
 そして迎えた最終節。試合は見に行けませんでしたが、桐蔭学園に3−1で快勝。公式戦ラストのゴールを二瓶が決めたことは、そして、野澤(トップ昇格)と二瓶(水戸)の2人がプロ契約を結べたことは、この1年間が3年生にとって「答えが出ないチャレンジ」ではなかったことを証明するに足る事実だと思います。また、あと数分で奇跡の大逆転優勝というところまで夢を繋いでくれた今年のチームの粘り、頑張りには、頭が下がる思いで一杯です。昨年は悔し涙に暮れた最後となってしまいました。今年も、個々の大会の成績だけを見ればもっとやれたのでは?と思う部分もあります。しかし、ラストを勝利で飾り、内容も1年間継続して努力してきた成果がハッキリと見て取れて、何より笑顔と前向きな涙で終われたことは、「チャレンジ成功」の1年だったとまとめてしまっていいのかな?と思います。この1年間の積み上げを活かし、さらなるチャレンジの果てに、来年の今頃もっと大きな喜びを感じられていたら、これほど幸せなことはないです。1、2年、来年も頑張っていきまっしょい!また、選手たちを支えたご家族の皆様、ファンの皆様、大変お疲れ様でした。来年もどれだけ会場に足を運べるかは分かりませんが、できる限り見てあげて、またこんな文章を書き殴らせてもらえたら至極幸いにございます。ここからはよりチラ裏なので畳みます。


 昨年に引き続き、今年度も有志の皆様の努力で、3年生にゲーフラを送ることができました。で、訳あって(いや、忘れただけ)ゲーフラに直接寄せ書きをできなかったので、自分とこ使ってこっそりと送らせていただきます。ありったけの、感謝をこめて。なお、ゲーフラ画像は著作権承諾なしに、まとばさん(twitterアカウント @aoaka_note)の画像添付ツイートから拝借しております。URLってところを押せば、それぞれに送ったゲーフラの画像が出ます。あ、もし不都合あったらご連絡ください。速攻削除しますので>まとば氏


 2年生の冬、新人戦決勝@大雪の西が丘でヴェルディ相手にPKを止めて以来、割とマジにPKは大体止めてみせた馬場っち。前橋育英戦でエリアを飛び出してボールを扱う姿は、「あれ、馬場ってこんなに足元上手かったっけ?」と割とマジにビックリさせられたよ。ハルカに出番を譲る日もあったけど、日々の精進が実った最終盤を見届けられて、凄く嬉しく思ってる!


 1度見ただけで忘れられない強烈なキャラクターは、まさに「パネェ」感じだったぜ。もちろん、プレーでも右サイドなら前でも後ろでもできて、守備でも攻撃でもなぜか目で追ってしまう「存在感」も際立ってたぜ。タケ、ロッケンロール!(たぶん違う


 シーズン前半は下級生に出番を譲ることも多かったけど、そこで腐らず、そこで諦めず積み重ねてきたことが、シーズン後半に間違いなく活かされたと思うユースケ。視野の広さと確かな精度を誇るフィード、長身を活かしたヘディング、パートナーを選ばない順応性など、「大人」なプレーは凄く印象的だったよ!


 サイドを颯爽と駆け上がる姿、上げられるクロスの質、当たりの厳しい守備、その全てが「凛」としていて、チームを引き締められる貴重な存在だったカズ。ピッチのどこにいても響く声は、何度もチームを助け、何度もチームを盛り上げられていたかな。声を出せるのも才能でありスキル。これからも!


 東京U−18のCBと言えば、「小さいけれど巧くて強い」タイプが特徴的。コパーン、コパーン、小さくたって一人前〜的な。その系譜を継ぐCBだったのがトク。読みの鋭さ、低く当たれる強さ、一歩足を伸ばせる気持ち、そのどれもが東京らしかった!


 本文でも書いた通り、今年のチームの中盤が完成したのは、「マエストロ」よろしく中盤を短いパスとリズムのよい球捌きでつかさどれるマサキの貢献度が大。年森、山口ら先輩ボランチと似た「Mr.ファンダメンタル」的な要素も存分に垣間見れて、密かに相当満足なのだ(笑


 2年生の時に見ていなかったわけではないけど、新人戦のリオFC戦@1月の寒い寒い小平グランドで一目見たその時から、好いた惚れたぜ俺の「クリスティアーノ」モクチャン。ノッた際のドリブルは、キレキレどころかデンジャラス。この武器を磨き続けるとともに、この武器をより活かすためのもう一手を身につけられれば。期待してる!


 自分のブログを振り返ると、思いのほかヒデに手厳しかった(笑) でも、それはヒデができるから。高い要求に応えられる潜在能力があると信じているから。そんな能力と自身の努力が実を結んで見事トップ昇格を果たしたけど、もちろん勝負はこれから。より強く、より美しい「Hide World」を味スタで見せてくれる日を待ってるよ!


 1、2年の頃はスイートスポットに当たったらどえらいけれど、まあスポットが狭いのなんの。ただ、今年に入ってFWのみならずサイドハーフとしても躍動し、まさに「斬り込み隊長」的な切り裂き方ができるようになったリョータ。身体の幅も、プレーの幅もこの1年でだいぶ広くなったかな?これからもやんちゃなところは失わずに、イケイケドンドン!


 チームのスタイルが変わっても、全く不変だったのがツバサのドリブル。「一翼当千」(一騎当千のもじり)の言葉どおり、一人で何人抜くねん!何人引き付けるんや!と嫌でも周りに思わせる圧倒的なスキルは、見ている人に感嘆詞しか漏らさせないレベルだったよ。これから水戸でプロをスタートさせるツバサに言葉を贈るならば、「Fly to tha J」。Jへ羽ばたき、Jで羽ばたき、いつかはJAPANへ。お前ならできる!


 なかなか出番を得ることが出来なかったアマノッチ。でも、実はファンの間でアマノッチを推す声はあっちからもこっちからも上がっていて、みんな君が見せてきた努力、プレーに惚れてたんだよね。強い思いを胸に秘めて、自分の可能性を信じ続けて、これからもプレーしてちょーだい!


 2年生の時に見せた可能性の大きさ、それを生み出すためにU−15時代から東京で培ってきたテクニックとメンタルは、まさに「小さな巨人」という言葉にふさわしいものだったケンタ。怪我は本当につらい出来事だったと思うけど、ケンタなら乗り越えられる。陽はまた昇る。まずは焦らずじっくり完治まで頑張って、そこから溜まりに溜まったマグマを解き放ってみせやがれ!


 今年に入ってすぐは、今年こそFW=スペシャリストとして大成してほしいと思う気持ちが強かったけど、終盤になってチームが4−2−3−1で形になり始めてからは、FWとしてもサイドハーフとしても、シュートもパスも、クロスもポストプレーも、フリーランもチェイシングも、なんでもできてしまう「スペシャルなオールラウンダー」イワタクがそこにいてほしいと、夢を見てしまったよ。この先どちらを目指すか分からないけど、すべてにおいてまだレベルアップできると信じてる!


 Bellissimoなattaccanteだったグランデ・アモス。僕は素質の一端、素質の片鱗しか見せてもらってないと思っていて、こんなもんじゃないと思ってる。ツボにはまった時の強さ、上手さ、鋭さは確かに目にすることが出来たからさ。いつまでも心に「Rosso e blu」を携えて、いつかまた会おう!