続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

問われる対応力、試されるチーム力

 日本時間で明日の早朝に決勝が行われるEURO12。そのカードはスペイン対イタリアとなりましたが、そのスペイン代表でピケと不動のCBコンビを組むセルヒオ・ラモスは、大会中のインタビューにおいて「(準々決勝で対戦した)フランスが僕らに合わせて守備的な戦い方をしてきた。これは、僕らにとっては誇らしいこと」というようなことを述べていました。何が攻撃的で何が守備的で、何が新しくて何が古いのか、それがますます分からなくなってきている現代サッカー界において、今は「如何に『自分たちのスタイル、自分たちのサッカー』をやれているのか?」という面が1つの大きな判断基準となり、そこからその試合の是非、内容の是非を問う人が増えてきているように思います。そして、その目線から見れば、前述のセルヒオ・ラモスのコメントは、最終ラインから中盤でしっかりとボールを保持し、丁寧にパスを交換しながら狭い隙間を縫って前進し、相手の守備組織を切り裂くフリーランとラストパスでゴールを狙うスタイルのチームにとっては「模範解答」の1つだと言えるでしょう。
 翻って今季の東京はそんなスタイルを志向し、ここまでブレずにやり続けてきました。そして、対峙するチームははっきりと口にする、しないにかかわらず、東京の攻撃を意識して守備を構築してくるチームが少なからずあったように思います。そのことについては、私はセルヒオ・ラモスの言葉を借りて誇りたいし、そのことによってゲーム前の興味が増し、ゲーム中の面白さが増し、ゲーム後の感想戦がはずむ、そんな風にも思っています。しかし、中断期間が明けて2週間、微妙にその旗色は変わってきています。攻撃には幾ばくかの停滞感が漂い、守備では崩されてはいないものの同じようなパターンからのもったいない失点が続き、リスタートダッシュを成功させることはできませんでした。マリノス戦直後はコンディションに寄った話をしましたが、中断明け4試合を見た中で、具体的にどこが原因で厳しい戦いを余儀なくされているのか?それを克服するためには何が必要なのか?そのことについて考えてみようと思います。


 上でも書いたとおり、中団前後、その時期にかかわらず、東京の志向する攻撃はなんのブレもありません。ならば、相手の守備のやり方の推移から見えるところはないか?そう思って、今季敗れた試合の相手の守備のやり方、その後の攻撃を思い出してみると、なかなか面白い傾向が見えてきました。

3/3柏…しっかりと引き気味にブロックを作り、奪った後は浅いラインの裏や空いたスペースへロングボールを入れてカウンター
3/31広島…4−5−1のドン引きディフェンスを形成し、奪った後はコレクティブに2〜4人でカウンター
4/14鹿島…守備ラインをコンパクトにし、引き込んだところでしっかりとボールを奪いきって、底から少ない手数で攻める
4/21仙台…コンパクトな守備ブロックを維持しながら、出るところと引くところを巧みに使い分け、奪った後はなるべく手数をかけずに前線に預ける
4/28清水…高い位置からプレッシャーをかけ、奪った後は少人数で素早く攻めきる
6/16横浜…前線からの整ったプレッシングでパスコースを消し続け、奪った後は東京のルーズなスペース管理をあざ笑うかのようなフリーランでかく乱
6/27柏…前線から真ん中でのビルドアップに対してしっかりと監視を続け、球際で負けずにボールを取りきって、前線へボールを預ける
6/30磐田…ライン設定はそれほど高くせず、しかし前から、前に出てボールを取る意識と球際で負けずに奪いきり、前田のキープ力と若手の走力で攻める

 まあ、あくまで私の主観なので仔細に関して違う!という風に思われる方もいるかと思いますが、そこは横に置いていただきまして、注目すべきは「どこで守るのか、どこを守るのか」についての変遷。序盤に対峙した相手は、(結果的に東京が勝った試合を含めても)どちらかというと「ラインは低めに構えて、中・外構わずボールを取りにいく」という守備が見られたのですが、清水や中断明けに対峙した相手は、いずれも「前から積極的にプレスをかけ、そこで取りきってのカウンター。もしくは、パスを進められたとしても中を固めて手詰まったところで奪う」という風に変わっている印象があります。また、清水戦後3勝1分で終えることができた中団前の4戦(新潟、札幌、鳥栖、浦和)はいずれも前者の守り方をしていた相手。これらの事実から見る限り、対戦チームの「東京対策」は、次のステージへやってきたと言えるでしょう。



 特にそんな守備をしてきた柏戦を例に、もう少し具体的に考えてみたいと思います。東京のビルドアップは2パターンあって、1つは「2CB+2ボランチでボールを動かしながら、その間に高い位置を取ったSBにボールをつける、もしくは2列目の誰かがフリーになる動きを見せて、そこに縦パスを入れる」パターン、もう1つは「ボランチのどちらかがCBの間に下りて擬似3バックになり、そこで数的優位(普通は3枚に対して2トップ、あるいは1トップ+トップ下の2枚となるため)を作る。その間に両SBがハーフウェーラインあたりまで上がって中盤の人数を増やして、そこでも数的優位やトライアングルを作りながらパスで進む」パターン。
 それに対しての柏の守備はどうだったか?最初のパターンに対しては、まず1トップの工藤がCBを見ながらパスコースを限定する追い方をし、トップ下の澤が、工藤が追い込んだ側のCBの前にいるボランチに対して常に目を光らせ、もう一方のボランチには栗澤や大谷がポジションを捨てて飛び出していって視野に入ることで縦へのプレーをスムーズにやらせない。また、SBに対してはジョルジとレアンドロがチェックに入り、ジョルジはある程度まで深い位置まで追いかけ、レアンドロは逆にある地点で追うのをやめて攻め残り、その後ろを栗澤や酒井がしっかりカバーするという形で上手く対応していました。もう1つのパターンに対しても、工藤、ジョルジ、レアンドロの3人が森重、高橋、加賀の擬似3バックに対して1対1でつく形をとってまず数的優位を作らせず。澤は余ったボランチを監視し、トップ下の長谷川に対しても栗澤・大谷がどちらか必ずつくことで、縦パスという選択をほとんど殺せていたように思います。また、マリノスも小野、マルキーニョスの2トップがしっかりと2CB(あるいは2CB+ボランチ)のパスコースを限定する、あるいは奪いに来るプレッシングをし、齋藤、中村がSBに蓋をすることで最終ラインでのボール回しを手詰まりにさせ、結果無理な縦パスやロングボールを入れさせたところで自慢の強固な守備ラインで跳ね返すという前からの連動した守備がハマっていましたし、磐田もマリノス、柏ほど連動はしていなかったように感じましたが、しかし前田、山崎、山本脩が積極的に前から来ていましたし、藤田、小林のボランチコンビも前へ出て奪う勇気を強く見せて、中での攻めを上手くつぶせていたかなと。
 もちろん、中を固めるということはあるていどサイドが空くことを意味します。事実、柏戦では森重などからサイドのスペースにいいロングパスが入る、あるいは守備に戻りきれないジョルジとレアンドロの背後のスペースを上手く活用しながら、サイドに人数をかけて攻撃を組み立てることができていましたし、磐田戦でも前半は左サイド、後半は右サイドでそれぞれ椋原、徳永が高い位置をキープしながら、フリーでボールを受けられるシーンを意図的にパスワークで作れていました。ただ(これは開幕当初からの課題とも言えますが)、SBがアタッキングサードでボールを持ったときのアイデアや周りの動き方に工夫が見られません。徳永はこれまで何度か「サイドでボールを持ったとき、単純にクロスを選択するのではなく、そこからもう1つ崩しのプレーができないか考えるように言われている」というコメントを残していたかと思いますが、それにしては、練習が足りないのかスキルが及ばないのか、「相手を数人引き出して…」というよりは「相手にサイドに追い込まれて…」という印象に終わる攻撃が圧倒的に多いように感じます。実際、オープンプレーのサイド攻撃(クロス)から生まれたゴールは、3/17名古屋戦の1点目*1、5/6新潟戦の1点目*2の2点のみ。他チームの全ての内訳は分かりませんが、全ゴール数(18)に対する割合が11%というのは、やはり少ないと言わざるを得ないですし、相手からすれば外の攻撃をある程度捨てられることで中の守備を意識でき、そこでエネルギーを使って奪えばいいという状況になっているので、「中を固める」という選択肢を取るチームが増えていると言えるのではないでしょうか。
 また、「外から攻めきれない」という現状の弊害がもう1つあります。柏戦に話は戻りますが、柏は押している時間帯、逆に押し込まれている時間帯にかかわらず、「5人で攻める形」を崩すことはありませんでした。それがカウンターであれば遅攻であれ、いわゆるアタッキングサードにかかる人数は工藤、澤、レアンドロ、ジョルジ+1の5人だけ。+1はその攻撃の展開によってボランチだったり、酒井だったり、那須だったりいろいろ変わりましたが、まあ判で押したように5人で攻めるシーンばかりでした。方や東京に関しては、多くの場面で6人以上、時には8人がアタッキングサードに入って攻撃するシーンが目立ち、先ほど書いたとおり外を上手く使って攻めようとするシーンもありました。しかし、そこでクロスを上げきれない、上げても簡単に跳ね返される、あるいは上げようと作るところで奪われると何が起こるのか?それは皆さんお分かりのとおり、攻撃時における守備のケアをしきれないという状況が生まれます。6人で攻めれば4人が守り、7人で攻めれば3人が守り、8人で攻めれば2人で守り、という形になるのは当然の話。そして、奪った後に前からのプレッシングが効かずにボールを飛ばされると、後ろでは2対2や3対3といった数的同数、あるいは2対3や3対4といった数的優位ながら背走させられる守備を強いられることになります。それに対して柏は、頑なに5人で攻める形を貫きました。裏を返せば攻撃時における守備のケアも5人いるということ。つまり、東京が上手く柏からボールを奪ってそこから攻撃に入ろうとしてもなかなか数的同数あるいは優位に立てず、相手守備陣を併走・背走させるような攻撃に繋げづらい形が終始とられていたということになります。磐田はさらにそれが顕著で、多くのシーンで2トップ+2サイドハーフの4人以下で攻めてしまおうという意図が見て取れ、サイドバックが流れの中で攻撃に絡むシーンは2割もあったかどうか。守り残った選手たちは東京が奪った後に送る前線への縦パスやポストプレーを上手く食い止め、時折効果的なボールが入ったクロスに対してもチョ・ビョングクが自慢の高さと強さで跳ね返す形で、東京の反撃を1点に抑えることに成功しました。


 で、これから問われるのが、こういった「前プレ・中固め・守り残り」にどう対応していくのか?という点。考え方としては、「それでも両SBを高い位置に置き続け、相手陣内でプレーして崩しきる形を突き詰める」「システム等の微修正を行い、「強調する点」をより鮮明にする」「守り残る人数を増やす、あるいはあえて引く時間を作ることで安易な失点を防ぐ」の3つが浮かびます。
 1つ目について。先ほどから攻撃時の守備について不安が…という話をしてきましたが、実は1つ興味深い数字がありまして。総失点18の内訳として、オープンプレーが13、セットプレー(一度跳ね返してからの2次攻撃含む)が5で、さらにオープンプレーのうちカウンターと判別できる攻撃からの失点が半数近くの7と、「やっぱり守りの人数が足りなくて、晒されているじゃないか!」と思われる方が多いと思いますが、ゴールの前段である被シュート数で見ると、磐田戦終了時で142。これは仙台、マリノス(131)、広島(137)に次いで4番目に少なく、エリア外からの失点もいまだゼロ(磐田戦の宮崎は、エリア内だった…よね?)。もちろん、守り残る人数が少ないため、最終ラインやボランチ、権田の個の踏ん張りによるところが大きいことは否定しませんが、イメージほど守備そのものが破綻しているとは言えないでしょう。であるからこそ、その良さは失わずに、今のままの形で精度やパターンを増やす練習を重ねていくという考え方は決して間違いではないと思います。例えばとにかくサイド深く入ったら高いのではなく低くて速いクロスを入れることを心がける、受ける中にはFW、トップ下、逆サイドハーフの3人がしっかり入るといったことを繰り返すだけでも相当なプレッシャーはかけられますし、磐田戦での「田邉トップ下」は、ことポゼッション目線で言えば梶山不在のダメージを最も軽減できる策で、ここを突き詰めることで新しい形が生まれる気配もありますから。
 そんな考え方の真逆なのが3つ目。いい例が月曜早朝に行われたEURO決勝におけるスペインの戦い方。スペインと言えば、今更言うまでもなくポゼッションスタイルのチームで、EUROにおける6試合の平均ボール支配率は16チーム中トップの59%でした。が、決勝のそれを見ると、スペイン52%−イタリア48%とほぼ五分の数字。しかも、30分近くを残してイタリアがアクシデントで数的不利*3になり、その後スペインが支配し続けたことを踏まえれば、実質的にはイタリアが支配率では上回っていたと言えるでしょう。では、このカラクリはなんだったのか?それは、「あえてイタリアにボールを回させ、取りどころを定めて奪いきってから早く攻める」という時間帯、戦術を採用していたというもの。立ち上がりは高い位置からのプレッシングとポゼッションといういつもスペインでしたが、14分にその形からシルバがゴールを奪い、20分を過ぎたあたりから、突然スペインがプレッシングの強度を下げ、自陣に4−4−2のような形のブロックを敷き始めます。始めは意図を汲みきれませんでしたが、その形で試合を進めているうちになるほどな、と思った点が2つありまして。まずイタリアの各選手に中2日による疲労の色が見て取れ、中長距離を強いリズムで追えていなかった点。もともとボヌッチバルザーリの両CBは俊足とは言えないタイプですが、それを差し引いてもなお裏への抜け出しに対応できていなかったシーンが立ち上がりから散見され、中盤でもモントリーボマルキジオが別人のように動けていませんでした。
 また、今大会のイタリアは「生まれ変わった」と言われるほどスタイルの一新に成功し、ピルロデ・ロッシを中心に低い位置からのビルドアップが特徴的でしたが、しかしいざフィニッシュの部分はどうか?と言われると、実はバロテッリカッサーノディ・ナターレらFWの個人技、あるいはFWとパスの出し手による2人だけの関係によるシーンばかりで、ピルロデ・ロッシといった出し手を全て防ぎきるのは難しいとしても、ある程度ブロックを作った上で受け手の動きを制限してやれば、それだけでガクンと威力が落ちるとも言えるものでした。デル・ボスケ監督がそう判断していたのか、見越していたのか(そもそもこの見立てが合っているか(苦笑))は分かりませんが、しかし、低い位置でボールは回るものの、縦パスやポストプレーについてはDFとMFで上手くサンドする、あるいはチャレンジ&カバーをしっかりすることで効果を薄め、ピルロデ・ロッシ得意のサイドのスペースへのロングボールも、両SBがしっかりと下がってスペースを埋めることで、そもそもバルザレッティアバーテが入っていけないシチュエーションを形成。2点目はそこで手詰まりとなったイタリアのパスをスッと奪い、最終ラインから猛然とオーバーラップしてきたジョルディ・アルバに対してシャビが絶妙なスルーパスを通して生まれた、狙い通りの「引いて守ってカウンター」というゴール。ポゼッションでのし上がってきたスペイン代表−実際には10年W杯から、ポゼッションにこだわっていなかった節はあったが−やバルセロナに心酔するポポヴィッチ監督が、この20数分間を見て何を思うのか、是非とも貴社やライターの方には聞いてみてほしいんですが…というのは余談としても、「ポゼッションだけじゃないよ」というところを見せることがプラスになれどマイナスになることは絶対にないですし、縦への推進力がある選手が実は少なくない東京のスカッドを見ても、この手を全く使わない、それどころか「守ってカウンター」を否定することそのものについては、議論の余地が大いにあるかなと。


 そんな2案の間となるのが2つ目。キャンプ中や開幕当初こそ2トップでプレーする時間が見られたものの、専ら4−2−3−1にこだわってやっているのが現状で、それにこだわるが故のバリエーション不足が停滞の原因と考えられなくもありません。しかし、磐田戦の後半のように、たった1つのポジションを入れ替える(田邉⇔アーリア)だけで、パッと事態が好転することだってあるわけで、さすがにポポヴィッチ監督も多少の入れ替えを示唆しました。そんな微修正について、私も数案あるのでその妄想をぶっ放して見ます。一応次の試合で使える選手の中から(つまり平山、梶山、ナオ、羽生、大竹、太田、平松を使えない前提で)選手はチョイスしています。
 まずは「4−3−3」。配置は以下のとおり。

―――――ルーカス―――――
アーリア――――――――河野
――――――田邉――――――
――――米本――高橋――――
椋原――森重――加賀――徳永
――――――権田――――――

 狙いは「両ウインガーのドリブルと推進力を活かす」点。ビルドアップに関してはこれまでと全く変える必要はないと思いますが、その先のフィニッシュをあえて個人に託すことで余計な人数を攻撃にかけず、守備の担保をするイメージ。具体例としては、バイエルン・ミュンヘンにおけるリベリーロッベンポルトガル代表におけるロナウド&ナニー、09年の東京におけるカボレ&石川あたりを想像していただけると嬉しいのですが、外でも中でも受けられて、縦への突破も中へのカットインもできて、オフ・ザ・ボールでは逆サイドや中でボールを持っている際に斜めに最終ラインを抜け出すセンスがあるアーリアと河野にゴリゴリ行ってもらって、ルーカスは最終ラインを引っ張る、あるいは両アタッカー陣のボールを受ける仕事を遂行。田邉はそのフォローをしつつ、自身でもドリブルやパスをバンバン狙ってもらって、SBは行けると思った時に片方だけ上がる感じがベストかなと。
 続いてはこちら。

――ルーカス――渡邉――――
――アーリア――田邉――――
――――高橋――米本――――
椋原――森重――加賀――徳永
――――――権田――――――

 かつてのブラジル代表や一時期の柏が採用していた4−2−2−2。もうこちらは徹底して中で勝負する形にして、渡邉を2トップで使うのがミソ。というのも、もうみなさんご存知の通り、今の1トップに求められる役割をこなせるだけのスキルには欠ける一方、ゴールを挙げた鳥栖戦や神戸戦のように、前を向いてプレーできれば中でもサイドでも持ち味を十分に発揮してくれます。で、それを発揮するためには、私は2トップしか思いつきません。しかも、サイドからのボールより後ろや斜めから入るスルーパスに対して抜け出す動きに長けている印象があるので、サイドハーフなど置かずに中で、中で、中で、もう一丁中で崩してしまおうというこの形はアリなのかなと。椋原、徳永はスタミナ十分で、低い位置から長い距離を走ってたまに攻撃に参加し、すぐ戻るなんて言う上下動もできるはずですし。
 最後はこちら。

――ルーカス―――渡邉―――
―――――アーリア―――――
北斗――米本――高橋――徳永
――加賀――森重―チャン――
――――――権田――――――

 どあたまから書いているビルドアップ時の「疑似3バック」を本格的に頭からやる3−5−2。今大会イタリアが大会直前に採用し、グループリーグのスペイン戦で非常に機能したシステムですが、利点は4−2−3−1から4−3−3へスイッチするわずかな時間を短縮させ、選手の距離感を保ちやすい点が一つ。2トップを起用し、サイドからの攻撃も強調できる点が一つ。その際、サイドの選手にはクロスで終わることを求めたいので、左は左足であげられる北斗に期待してみたいところ。また、高橋を3バックの真ん中に入れる方がいいのでは?と思われる方がいるかと思いますが、広州戦や鳥栖戦を見る限り、ちょっとCBとして人を捕まえる能力や視野に不安がありますし、3バックの中だけに回せる人を集めて、ボランチがそうでもないとなると、相手を分散させることができないため、高橋はボランチに置いておきたいなと。


 とまあ、ここまでは全くの妄想ですが、ともかく言いたいことは「相手が自分たちを一歩上回ろうとしている動きを見せる中、いかにそれに対応できる多様性を見せられるか?」のただ一点。今やっている「繋ぎの意識」を全く消す必要はありませんし、そこがブレてしまってはこれまでのすべてが無に帰ってしまうのは大いに理解しますが、その意識を「別の見せ方」でやることがブレることだとは絶対に思わないし、絶対に必要になってくると断言します。その見せ方をポポヴィッチ監督がどれだけ持っているのか、あるいはそれはせずに今のままを貫き通すのか。見る方も多少の我慢を携えて、次の一歩を見届けていけたらと思います。


P.S ピッチ内のみならず、ピッチ外の努力も必要。噂レベルではブラジル人が云々とか、明日からセルビア人のブチチェビッチが練習に参加するなど補強の話は出ていますが、ポポヴィッチ監督が重松や林を100%信頼できないのであれば、ドライに点を取れる選手を補強することは、彼らの出番が減ることも分かった上でやるべきでしょう。また、アップ前と試合直前の2回にわたって水を撒くことも果たして正しいのか?柏戦の解説をした野々村さんは「水を撒きすぎている感じ」と評しましたが、確かに両チームともトラップがずれてしまうシーンや、パスが意図より伸びてしまってあぁ残念というシーンが多く見られました。でも、実は試合を良く見れば、最近東京の各選手のパススピードは、ピッチ状態問わず上がっているんですよね。つまり、意識を高くもてているんですよ。であれば、あえて撒きすぎと言われるほどやる必要はないでしょうし、この先夏場、撒いた水が熱帯夜の熱で蒸発し、ピッチ上が余計に高湿度になる可能性だってあるわけで。そういったところでも、しっかりチーム一丸となってやってほしいなと。

*1:エリア外から太田がまたぎドリブルでペナ内へ→羽生がシュート→こぼれをナオが押し込む

*2:徳永縦パス→ルーカス落とし→椋原クロス→梶山シュート

*3:3人交代した後で、チアゴ・モッタがハムストリングを傷めてプレー続行不可能となる